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通称、在郷軍人病、レジオネラ症は30年前の夏、米国フラデルフィア氏でのoutbreakeをきっかけに概念が確立した疾患です。
皆さんには不要と思いますがwikipediaでレジオネラ菌について簡単な解説を読むことができます。
レジオネラ - Wikipedia
New York Timesではこの30周年を記念してか結構気合いの入った記事を掲載しています。
In Philadelphia 30 Years Ago, an Eruption of Illness and Fear - New York Times
当時のNYTの記事もpdf fileで読むことができる構成になっています。
当時NYTに在籍しフィラデルフィアで発生した集団肺炎の記事を書いていた記者が当時をふりかえる形式でつづった文章になっています。肺炎の原因が現在では、Legionella pneumophilaと呼ばれる細菌感染であることが判明するまでに半年程度かかったそうです。当時の学問的な水準から考えたら時間的にはかなり迅速な解明と言えると思います。
なかなか読みごたえのある文章です。多分そのうちにfreeでは読むことができなくなりますので今のうちにアクセスしておくことをお勧めします。
酸素を溶かし込んだ水が結構な値段で売られているのを先日スーパーマーケットで発見してびっくりしました。
これを飲んで”何かがおこる”とは生物学的には考えられないのでこのblogでかいてみようと思っていたところ、以下のような新聞の記事を見つけました。ごくまっとうな解説だと思いました。
結構いろんな酸素水があるようです。
なんかおかしい
"深夜特急〈1〉香港・マカオ”の第三章は”賽の踊り”といタイトルで沢木氏のマカオでのサイコロ賭博の体験が語られる。この章は深夜特急のなかでもぼくの一番好きな章だ。
自分の自分が建てた理屈に賭けていくという感じがなかなかよろしい。
阿佐田 哲也の麻雀放浪記の主人公「坊や哲」がやっぱりサイコロ賭博に臨んで、勝か負けるか解らないが自分のやり方に賭けたいのだと考えるのとよく似ている。
実際の医療は賭博とは違い、科学的に裏打ちされたエビデンスに基づき行われている(ことになっている)が、やはり一種のギャンブルであるという側面がある。
20年近くも同じ世界で生きているので自分や自分に近しい人には自分の体験に基づいたアドバイスを自分の判断基準に基づいて行うことができるのだが、TVや雑誌で見聞きした情報に基づいてわざわざ遠くから来ていただいた患者さんに、ここでの手術はどうのこうのとか言えないですよね。
昨日、勤務中に、いわゆるギックリ腰に。
変な格好で歩いているのですが、手術室内はともかく娑婆ではかなり異様に見えるかも知れません。この”病気”、ソファーに横になっているのが楽かというと立ち上がるとき痛みをかえって感じるので侮れません。このままで来週というか明日の当直を乗り切れるかどうか不安です。
痛みで、デスクワークもうまく進まないし困っています。
ところで先日術前診察をしていたら”麻酔科の先生は地味ですね”といわれました。
派手な麻酔科医もいると思うのですが、ぼくが地味だと言われただけなのでしょうか。
Leukocyte's Hif-1 Expression and Training-Induced Erythropoietic Response in Swimmers. Med Sci Sports Exerc. 2006 Aug;38(8):1410-1417.
トレーニングでHIF-1の活性化が観察できる。
筋肉でも使えば使うほどHIF-1が活性化すると言う論文がありました。今回はこれをリンパ球で検討するというわけです。
いつも興味深く読ませていただいていますが、今日は特に面白かったです。
レジデント初期研修用資料: blog 管理者の正体を暴く方法
せいぜい皆さん気をつけてblogを運営されたほうがいいと思います。
ぼくも政治的な信条などについては触れないとか、大学法人の兼業規定に反したアルバイトをしているとかしていないとかについては書かないということなどは気をつけています。並列で麻酔をしているとか、してないとか、するつもりは無いとか、時と場合によればしてもよいとかにも言及しません。女子大で健康診断をしたとか、していないとか、したいとかについて記載したことはありません。もちろん特定の患者さんをネタにしたようなエントリーは書いたことがありません(たぶん)。
その他、これでも気をつけていることはたくさんあるんですよ。
PLoS Biologyというopen accessを売り物にしてどんどんよい論文が出ている雑誌があります。
その雑誌の姉妹誌-兄妹誌?-にPLoS Clinical Trialsというのがあって、まさにさまざまなclinical tiralが掲載されている雑誌なのですが、今日麻酔科関連の論文を見つけました。
PLoS Clinical Trials : A Peer-reviewed, Open-access Journal - The Influence of Injection Rate on the Hypnotic Effect of Propofol during Anesthesia: A Randomized Trial
この論文の内容がどうということを言いたいわけでなく雑誌のプラットフォームについて紹介します。
上記のページをごらんいただくと解りますが、まず詳細なprotocolを入手することができます-protocolやinformed concent用の文章はドイツ語です-。またこの論文に対するコメントをweb上で投稿してまた投稿されたコメントを閲覧することもできます。これはBritish J Medicineなどで採用されている方法です。BMJの前編集長はPLoSを立ち上げたメンバーのひとりだということも影響しているのかもしれません。
editorialは簡潔でありこの雑誌で統一された形式に準拠しておりそれゆえ分かりやすい。PLoSのstaffが執筆しているそうです。このような優秀なstaffを使えるということもたいしたことだと思います。
またこの論文へのアクセスはopenなので、誰でもInternetの環境さえ持っていれば論文を事とができます. 別にASAの会員になるかばか高い購読料を払わないと読めないというわけではありません。
このままいくと既存の雑誌の実際的な存在意義-ある程度はXX-ologyとかいう雑誌の権威は残っていくと思います--などはどんどん薄れていくかもしれません。それでもxx-ologyに投稿するというのはよっぽど頭の固い人のすることだということになっていくかもしれません。
この雑誌に姉妹雑誌にPLoS Medicineというのがあり
PLoS Medicine: Why Most Published Research Findings Are False
という文章が掲載されています。まあなかりぎょっとするタイトルですが主張は特に驚くべきことではありません。
一緒にお読みくださいませ。
柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 無能なボスでも
柳田先生のblogからです。またまたぎょっとするようなタイトルです。
世の中親があっても子は育つとかいいますし、ボスが無能での優秀な院生は立派な仕事をしてくれると思います。反面教師とか言うこともあります。
今日、送られてきた医学界新聞を読んでいたら
ポートフォリオ評価を臨床研修に活かすという座談会が載っていました。おっしゃっていることは何となく解るのですが、ポートフォリオとかいちいち作らないといけない病院で研修するしている若い先生方には同情します。このような評価法で「人格の涵養」などが評価できるのだそうです。
こんなことを考えなくとも無能な指導者のもとでもよい医者は育つといいなー
それは置いておき、ぼくにも年間3000万とは言いませんが1000万円を5年間保証してくれたらずいぶんといろんな立派なことができるような、気がします。
医師不足:総数増加も地域・科で格差拡大−医療:MSN毎日インタラクティブ
netでは一連の記事のように見えますが、紙の新聞では、いくつかの記事が同じページに掲載されているという形式でした。
「幸せな職場」求める若手…臨床研修の現実
「診療科によって勤務の厳しさに違いがあることを知り、楽な診療科へ流れる医師が増えた」
東北地方の大学を卒業した女性医師は都内の病院で研修中。「首都圏はプライベート面でも魅力的。仕事以外の楽しみがあるのはうれしい」と屈託がない。
しかしぼくも-多分誰だって-「楽」な職場、すくなくともそこで働いていることが幸せだと心から思える職場でたくさん給料をもらって、余暇には好きなことをして生活できたらよいなと思っています。
しかしぼくの場合行きがかり上、残念ながら「楽」で給料がたくさんもらえる職場で働いていないだけなのです。この行きがかり上とかしがらみと言うのは結構重大で、19年も医者をしているとどうしてもこういったことがついてくるわけです。だからどうって言うことはないのですが、同じ地域で同じように働いていても-つまり同じ時間麻酔をしていても-収入に誤差とは言えない格差が生じているという現実にはちょっと腹が立ちます。
そういったものが何にもない若者が「楽」で楽しい職場にひょいと入ってしまうのは当然のような気もします。長い目でみてその人のためになっているかどうかは解りませんけど。
JAMA -- Abstract: Recalls and Safety Alerts Affecting Automated External Defibrillators, August 9, 2006, Shah and Maisel 296 (6): 655
とにかくAEDはlife supportの中核を担うdeviceなので気を付けないといけません。
Profiles in Science: The Virginia Apgar Papers
米国のNational library of medicineはprofiles in scienceという科学の分野で偉大な業績を残した人を回顧するweb pageを公開しています。
今回、そのリストにDr. Virginia Apgarが加わりました。
彼女が残した膨大な手紙や論文などがpdf fileとなって公開されているのを読むことができます。
彼女は1960年に”Genetics and anesthesia”という題名の講演を行っていますがその原稿なども読むことができます。自らの直しの入った原稿です。
"Oxygen as a Supportive Therapy in Fetal Anoxia"というタイトルの1950年の論文も入っています。
その他、彼女が行った重要な講演の原稿や、論文、またやり取りした書簡もかなり収録されています。
Apgarは"Nobody, but nobody, is going to stop breathing on me!"
--Dr. Virginia Apgar, ca. 1950s, explaining why she kept basic resuscitation equipment with her at all times.
こんなことも言っていたのですね。
いやはやたいした人です。
またこのようなpageを運営している米国にも敬意を表したいと思います。
Prenatal exposure to ultrasound waves impacts neuronal migration in mice -- Ang et al., 10.1073/pnas.0605294103 -- Proceedings of the National Academy of Sciences
これってヒトで”証明’されたら大問題になりますね。
まあなんでもやりすぎは良くないと云うことで..
今週のNew York Times Magazineから
肥満は疾患であるという考えはすでに現代医学の常識となっています。ただ単に食べ過ぎだけが肥満の原因ではなく遺伝的な背景をもった病的な肥満があるまたその遺伝的な解析から肥満の”治療”の端緒を得ようとする試みが行われていて実験的には一定の成果を上げているように見えます。
このNYTの記事では、諸説ある肥満学説のうち肥満が腸内細菌とのinbalanceで起こるのだという学説を紹介しています。将来的には適切な抗生剤や何とか菌の摂取などで肥満が治療できる場合も出てくるのでしょうか。
少し前に日本の新聞を中心とするメディアでもノーベル賞作家Günter Grass氏が戦中にナチ武装親衛隊にいたという報道がありました。(http://www.asahi.com/culture/update/0812/010.html)
New York TimesではAPからの配信のみが掲載されていましたが今日、はじめてまとまった署名記事を載せています。
Günter Grass Under Siege After Revealing SS Past - New York Times
どちらかといえば批判的な意見だと思います。
15歳の少年の行為をとやかく言うことは酷と思いますが、事実を今まで隠していたと云うことに問題があると考えられているのだと思います。いままでそのような事実が明らかになってこなかったということも驚きです。
日本語に翻訳されたGrassの小説や随筆は、学生時代にほぼ読破しました。
代表作”ブリキの太鼓”は、ドイツ語で半分以上読みました。ある一生に”タマネギ酒場にて”(Im Zwiebel Kellarだったと思います)は今でも記憶に残っています。個人的には今回の報道にはすこしショックを受けています。
今回Grassが書いたという自伝のタイトルは"Peeling the Onion"だそうですが、関係があるのでしょうか。
小説は、一晩である人の人生を変えてしまうほどの破壊力があります。それ故、作家個人へ過度の思い入れをしてしまう場合があります。
トルストイにしてもあまりに破滅的な人生を送って最後は家でして風邪を引いてほとんどのたれ死にをしたわけだし、作家の作品とその人の実人生を過度に結びつけて考えるのは良くないのかも知れません。
これは科学者も同じですね。偉大な業績を上げた科学者がいい人とは限りません。むしろ研究室では...
詳しくは書きませんが医者でもそんな人がいます。
こういったケースも本当に偉大なら良いのですが、偉大だと思われているだけだとタチが悪いですね。
麻酔科学会の代議員選挙が行われています。
素朴な疑問としてあんなにたくさんの代議員が必要なのかなと感じています。
いったいどのようなお仕事があるのでしょうか。
また代議員の先生方は任期中の活動報告書など簡単なもので良いので皆に解る形で公表して頂くとわかりやすいと思います。
細胞の再生に関する研究が花盛りです。
少し前まで再生しないと考えられていた細胞までも最新の生物学的な検討に依れば実は再生しているのだという報告が相次いでいます。
中でも神経細胞の再生、新生に関しては今だに決着の付いていない問題です。
最近の研究の多くは再生はあるのだというエビデンスを指名しているものが多いと思いますが、今日紹介する論文は再生、新生を否定するエビデンスを示しています。
Neocortical neurogenesis in humans is restricted to development -- Bhardwaj et al. 103 (33): 12564 -- Proceedings of the National Academy of Sciences
手法が新規でなかなかおもしろい論文です。
14Cを使って、考古学的物質の年代を推定する方法がありますが、これの応用です。
14Cの地球上の存在比は、戦後行われた何回かの地上核実験の結果いったんは上昇しその後、核拡散防止条約の締結により地上核実験が止まって以来上昇していないのだそうです。
DNAの14Cの含有比率はその細胞が最後に分裂をしたときの14CとCの存在比を示しているはずなのでそれを丹念にmass spectrometryで測定するれば最後に分裂が行われた時を推定することができるはずです。
このような手法を他の方法と組み合わせて著者らは神経細胞の再生は、無いのだという結論を導いています。
とすると素人としては、
NMDA-receptor-mediated, cell-specific integration of new neurons in adult dentate gyrus: Nature
例えばこういう論文は何なのだという疑問を抱きます。
何なのでしょう。
今度誰かに訊いてみます。
PML inhibits HIF-1[alpha] translation and neoangiogenesis through repression of mTOR: Nature
二つめの論文は、全文を読んでいません。
ぼくらの研究によってもHIF-1aの翻訳を阻害する物質はとっても身近にいくつかあります。
翻訳抑制をしたということをどういった実験で主張しているのか興味があります。
Agency Approves First Use of Viruses as a Food Additive - New York Times
New York Timesからです
分子生物学の実験でライブラリーのスクリーニングなどがある人はbacteriophageってなにかご存じだと思います。
(ファージ - Wikipedia)
バクテリアに感染するなのですが、感染が成立して菌内がファージが増殖すると溶菌という現象が起き宿主の菌が死んでしまいます。
この原理を用いて、ハムやソーセージ、ターキーなど生に近い状態で食べる肉で病原菌が増殖しないようにphageをスプレーして筋菌の増殖を抑制するという方法が米国のFDAによって承認されたというnewsです。
恐るべし。
安全性については
http://www.fda.gov/OHRMS/DOCKETS/98fr/02f-0316-bkg0001-Ref-03-FDA-Memo.pdf
をご覧ください。
偶然でこの本を読んでみました。
国立がんセンターの総長の著作ですのでさぞやと思いましたが、まったく大したことがありませんでした。
発ガン理論などが解説されていますが、おそらく素人には難しすぎます。かといって理論的すぎて実際の癌との関連が希薄です。
一方で、都合の良い臨床研究の結果を取り上げて強調しているのではないかという印象を抱かせるような記載もありました。
第4章の”がんの二次予防(検診)”でもではいったいどうするべきと著者が考えているのかについて明確となっていません。
要するにいったいどうしたらよいのかについての指針を与えてくれない本なのです。
読者としてどのような層を想定してるのでしょうか。
結局はがんの予防は
がんを防ぐための12ヵ条
に尽きるのだそうです。
これってがんの予防にかぎらず生活習慣病すべての予防になる12ヵ条ですよね。
一方国立がんセンターのweb page で公開されている情報は網羅的でかなり詳しいです。
がんに関する情報
一般向けと医療従事者向け(こっちはとてつもなく不十分です)と分けてありますが、区別せず最新の情報を確かに掲載していくだけで良いのではないかと思います
養老先生がご自分で収集した昆虫をscannerで取り込んだ写真で作った図鑑です。
これが彼のlife workになっているのだそうです。
一緒に平積みになっていた本がこれ
デジタルカメラで撮る海野和男昆虫写真 -wild insects-
柳田先生のブログで学位取得者に”社会的な特典”を与えるともっと理系の大学院に人材が集まりこれはひいては日本の将来のためになるという持論を展開されています。
いろんな資格がありますが、修士号、博士号は 資格とは違いますから特別扱いは難しいのでは無いかと思います。医師免許無しに虫垂切除したらたぶん警察に捕まりますが、博士号など無くともノーベル賞はとれます。
こういったことの前に、理系大学院教育を改革する方が先だと思います。個人的には医学系の大学院教育というのはかなり改革の余地があると思います。
それより柳田先生の云われる”特典”とは何かということが気になります。
以下のエントリーを読めば柳田先生の意味する”特典”には高収入の保証と言うことが入っていると云うことがわかります。
柳田先生は”医師免許保持者”が皆一様に高収入を得ていると考えておられるようですがこれは必ずしも真ではありません。
国立大学法人の教員の給与は柳田先生もご存じだと思うのですが、文学部の教員も医学部で診療を実際に行っている教員でも基本的に同じです。どんなに遅くまで診療にたずさわっていても例えばぼくにはいわゆる超過勤務の代金など出ません。他学部の教員と同じようにいわゆる裁量労働制が導入されていますーそうでない教員もいますがー。もちろん博士号など持っていても給与に一円も上乗せなどありません。
市中病院で勤務している医師でも比較的に高い収入を得ることができるわけでありません。ぼくは、数年前某政府系研究所を辞めて某市中病院に転職しましたが収入は落ちました。研究所では患者を診ていませんでしたし、当直も無し、教育の義務も無しでした。
このように、研究職と云うのは結構恵まれているというのがぼくの実感です。
別に”特典”なんて要らないですよ。
柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 久しぶりに応酬あり
しかし、講演のあとで、静岡県の高等学校の先生をしている方が話しに来て、いい案だと思うと、いってくれました。さもないと、ほとんどの理系人材は医学部に行ってしまうと言うご意見でした。
医学医療は生命科学のごく一部ですし、それじゃ困るのです。その先生のご意見は、特典が与えられたら、進学者のパターンはガラッと変わるのではないかという、ものでした。
優秀な理系受験生が所得のたかい医者を養成する医学部に殺到しているのも矛盾の例である。企業は官庁でも学力が高く、学生時代に文系より勉強してきた理工系の人材を大切にせねばならない時代となっている。 -- 橘木さんは日本各地の最上位富裕層を調査してやはり医者の比率が非常に高いことを指摘しています。日本の社会における、ここ数年で顕著になった経済格差の広がりを最初に指摘した人でもあります。
柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 学位取得者の社会的な特典
ニワトリと卵どちらが先かですが、世の中の若者はそういう特典には非常に敏感です。そういうルールこそが新しい卵になるのではないでしょうか。 また一番問題になりつつある、博士取得者の生涯キャリアーについても、あらたな明るい展望が生まれるに違いない。 医学部への異常な程の人気も変わるかもしれません。また文系でも学位取得を希望する若者が増えるにちがいありません。
Yahoo!ニュース
- 河北新報 - 24時間の照明で体内時計に乱れ 東北大が確認
こういう研究を観ていつも思うのですが、マウスって夜行性の動物ですよね。
ここら辺をどう考えたらいいのか自分でも納得できていません。
PLoS Medicine: Mutation of von Hippel_Lindau Tumour Suppressor and Human Cardiopulmonary Physiology
Chuvash polycythaemiaの患者をもちいた研究。
(Chuvash polycythaemiaは病態生理の成立にHIF-1の以上活性化が役割を果たしています。
Ang S, Chen H, Hirota K, Gordeuk V, Jelinek J, et al. (2002) Disruption of oxygen homeostasis underlies congenital Chuvash polycythemia. Nat Genet 32:614–621.
ではじめてHIF-1の関与が報告されました。)
Prevention of postoperative nausea and vomiting by metoclopramide combined with dexamethasone: randomised double blind multicentre trial -- Wallenborn et al. 333 (7563): 324 -- BMJ
日本ではよく使われているが、効果が不明確だとしてPONV治療薬として分のあまりよくないメトクロプラミドですが、ちゃんと使えば結構効くというお話です。
お勧めの処方は
We recommend a combination of 8 mg dexamethasone and 50 mg metoclopramide, given 30 - 60 minutes before the end of surgery
NIKKEI NET: 研究者の卵、海外の一流研究室で国際経験・文科省が派遣
年に400人ってかなりの数ですよね。
海外特別研究員の採択数をはるかにしのいでます。
常識的にはこちらを補強した方がよいのでは(詳しい内容が解らないのですが..)
海外特別研究員にしても生物学、医歯薬学の分野の採択数が多いです。他の分野では外国で研究するということがそんなに重要な事ではないのでしょう。つまり日本の実力が外国に比較して十分高く留学する必要性が相対的に低い !?
脳の中での記憶の成立にLTPが重要な役割を果たしていることは確立した事実だと思っていましたが、そうでも無かったようです。
NIKKEI NET:社説2 研究費集中こそ不正の温床(8/31)
いくら研究費があったとしても投資信託にお金を投入するとかはその個人の問題だとは思います。
もともと品性下劣な貧乏人が研究をするのが間違っているのかも..
医師不足:医学部定員上乗せ 最大10人、10県で−−厚労省−行政:MSN毎日インタラクティブ
ぼくは高校までは新潟県で育ったのですが、入っていますね、医者不足の県に。新潟県でも新潟市、長岡市と南魚沼市では県内格差もあるだろうしうまくいくのでしょうか。
定員増を申請する各県には、卒業後、県内や医師不足県で医師として一定期間働くことを条件にした奨学金の設定(対象は定員の半分以上)、奨学金を受けた医師の卒業後の配置計画を作るなど、実効性のある地域定着策が課せられる