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2007年01月 アーカイブ

2007年01月01日

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
いつのまにか年が明けていました。手術室で年越しという事態は回避できました。

昨年はこの数年の内でscientificなprogressが最もすくなかった年でした。
これはひとえに自分の頭が悪いことに原因があることです。年が明けたからといってそれが直るわけではないのでより一層努力する以外に事態を打開する手段はありません。
手始めに一月はがんばってみようと思います。

今の職場にいる限りこのブログも続けていこうと思います

目的の所まで進むことができたので今日はもう寝ます。

[追記]
朝まで寝てました。


今週の一押し2007-#1:"アメリカの眩暈"

アメリカの眩暈―フランス人哲学者が歩いた合衆国の光と陰

2007年01月02日

今週の一押し 番外:2006 best 10

このブログで昨年紹介した本で、みなさんが興味を持たれた 本best10です。
まだ読んでいない人はこの休み中にいかがでしょうか。
ぼくの頭の中のbest10とはすこし違いますけど。

意識の探求―神経科学からのアプローチ (上)

臨床医による臨床医のための本当はやさしい臨床統計―一流論文に使われる統計手法はこれだ!

アメリカ臨床医物語―ジャングル病院での18年

大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す

誰もが納得!胸部X線写真の読み方

ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実

遺伝子神話の崩壊

麻酔科医が読んでためになる本 - 大学病院でなぜ心臓は止まったのか

脳のなかの水分子―意識が創られるとき

Complications: A Surgeon's Notes on an Imperfect Science

映画と読書

元旦は、当直明けで帰宅し、映画と読書三昧でした。
病院で読んだ新聞で広告されていた
アメリカの眩暈―フランス人哲学者が歩いた合衆国の光と陰
を駅前のbook 1stで手に入れて帰宅。
元旦から開いているなんて便利です。

その後、散歩がてらにTSUTAYAに出かけDVDを借りてきました。
結局手持ちのものも含めて
プライドと偏見

ミスティック・リバー

LIMIT OF LOVE 海猿 スタンダード・エディション

アンタッチャブル(通常版)

をいっきに観賞。

結末は解っているのですが”プライドと偏見”はおもしろかったです。200年暗い前に、現在の恋愛ドラマの原型がすでに確立していたのです。

2006年新書best 3


昨年度新書ベストスリーです。
これはぼくのチョイス。
科学者という仕事―独創性はどのように生まれるかhypoxia research::blog: 今週の一押し19: 参照


現代アメリカのキーワード今週の一押し46:参照


生きていることの科学今週の一押し26:参照


2007年01月04日

そうだったんだ

Studies Find Harm in 2 Parkinson's Drugs - New York Times
そうだったんだ。これは知りませんでした。

さんざんな仕事始め

今日ーというかもうすぐ昨日なのですがーはいわゆる仕事始めでした。
今日から麻酔科へのローテーター15名くらいが総入れ替えで手術室はてんてこ舞いでした。

19時頃に全部終わったと思った矢先緊急手術でさっきまで手術室にいました。
来週からは学生の授業が始まるし、センター試験の監督もしないといけないしボーッとしている時間がありません。何とかしてください。

2007年01月07日

安藤百福氏逝く

死去前日、社員とチキンラーメン…執念で生んだ世界食 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

安藤氏は大阪府池田市のインスタントラーメン発明記念館前の広大な邸宅にお住まいだった訳ですが96歳で心筋梗塞で亡くなったとのことです。お歳を考えれば大往生といってもよいのかもしれません。
池田市を舞台にした”てるてる家族”でも安藤氏が登場してきます。掘っ立て小屋の中でチキンラーメンの開発をしていた場面が登場していました。
チキンラーメンはいつでもストックしてあります。
即席麺でチキンラーメンを超えるモノは無いと思います。最近はチキンラーメンをカップ麺にしたモノも出ていますが、あれはかなりおいしいです。しかし値段が高い。またお湯を沸かしどんぶりに注ぎ待つというあのプロセスがないぶん風情に欠けそれ故あの独特の幸福感を味わえないという欠点もあります。
安藤氏は紆余曲折を経てあのチキンラーメンを48歳で開発したとこのことです。これは凄いことです。見習いたいモノです。

ちなみに池田駅前には安藤氏を頌えたラーメン屋、麺翁 百福亭があります。結構うまいです。お時間と興味があれば一度いかがでしょうか。チキンラーメンが出てくるわけではありません、念のため。
[追記]
New York Timesでも論評
Mr. Noodle - New York Times

飲酒の効用

Ethanol prevents development of destructive arthritis -- Jonsson et al. 104 (1): 258 -- Proceedings of the National Academy of Sciences
飲酒の効用

2007年01月08日

Hsp70 regulates erythropoiesis by preventing caspase-3-mediated cleavage of GATA-1 : Abstract : Nature

まだ全部読んでいないのですが、この回路はどれくらい中心的なものなのでしょうか..
話としてはとてもおもしろいです。

今週の一押し2007-#2:"世界共和国へ"

世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて

昨年出た本。
掃除していたら出てきて再読しました。

2007年01月09日

お疲れ様でした

昨日、某医科大学の学生さんが研究室の見学に来てくれました。
寒い中お疲れ様でした。ぼくが当直だったので夕ご飯を一緒にできなくて済みませんでした。

さてぼくたちの麻酔科では
kyoto_masui: 私たちの基本的な考え方
このような原則で大学院を運営していこうとしています。

来年度以降もいつまでも大学院の学生は募集しています。


しかし今日は寒かったですね。研究室はぜんぜん暖まらなかったです。今でも寒さが結構身にしみます。惨めです。電気ストーブ欲しいです。

2007年01月10日

ホントならすごいと思いますけど

Short-cycle hypoxia in the intact heart: hypoxia-inducible factor 1{alpha} signaling and the relationship to injury threshold -- Ning et al. 292 (1): H333 -- AJP - Heart and Circulatory Physiology
なんかすげえ調子のいい論文だ。
ちょっと話がうますぎ。でもほんとならすごいことをいっていると思います。

ちなみにこの論文もFree Upon publicationですね。
著者が金を出してopen accessにする制度です。
AJPのこの制度結構金がかかります。
去年はあきらめました。


2007年01月11日

ホワイトカラーエグゼンプションの先取りか

来週末センター入試があります。
試験監督を誰かがしなくてはいけません。
先日、監督者の集まりがありました。冒頭、監督者には日当も何も支払いませんと言い渡されました。休日に出てきても弁当も何もありません。
これってホワイトカラーエグゼンプション (white collar exemption)(参照)の先取りでしょうか?

安部総理は


「残業代が出ないのだから従業員は帰宅する時間が早くなり、家族団らん増え少子化問題も解決する。」

などと発言しているそうですが、このようになるわけ無いです、というよりこのようになっていません。
裁量労働制の適応を受けているぼくは少なくともこうなっていません。
休日も試験監督してますから..

[追記]
NIKKEI NET:労働時間規制除外制は導入見送り、選挙控え政府与党方針
だそうです。
だったらぼくの裁量労働制も取り消して下さい。

ドラマじゃないんだから..

gmailってmailの内容が読み取られ、右脇に関連ページが表示されますよね。
今日ぼくへのあるmailにこのページが表示されてました。
asahi.com: 医局人事冬の陣-健康

これを読んだ人はやっぱりここに書かれているようなことが起こっていると思うのでしょうね。
ドラマじゃないんだからと思いますが..
やっぱり教授はこんな事を考えてはいると思います。
でもこんな事はないと思います


 目の下にクマを作ったI医局長が教授室へ入ってくる。人事配置換え参謀本部長だ。「あ〜、来年ね、H君をね、大学へ呼び戻してね…」。

少なくともうちでは。

今日朝刊を手術室で読んでいたら4チャンネル(TBS) の新ドラマの広告を見つけました。
「きらきら研修医」
なんと小西真奈美さんが研修医に扮するそうです。研修医にしては少しふけていないかとwikiで調べると現在28歳です(参照)。でもかまいません。
とにかく観たい。でもTVが無い。

2007年01月12日

今日から学生の授業がはじまりました

職場では、今日から医学部の学生への麻酔・救急の授業が始まりました。

初日なので毎年出席者は多いのですが、特に今年は多かった。
みんな熱心です。
授業の後、質問に来てくれた学生さんもいました。

吸入麻酔に関する授業をしたのですが、今日の授業の内容で手術室で直接役立つと思われる内容は残念ながらあまり無いと思います。だといってconcentration effect, second gas effectなどの理解無しに吸入麻酔薬を患者さんに使うのも失礼なような気もします。
現在、麻酔科をローテーとしている研修医の先生や修錬医の先生に抜き打ちテストをしてみようかな。どれくらい吸入麻酔薬の事をキチンと理解して麻酔をしているのでしょうか。
リバース(アトロピン+ワゴスチグミン)が何をリバースするのかわかっていない先生はいらっしゃいました。3ヶ月の研修でも基本的な知識はしっかりと身につけてから手術室に出ないといけないと思います。

一応
Miller's Anesthesia: 2-Volume Set
の該当部分は全部読んで授業に臨んでいます。
何せ授業は、ぼくが給料をもらっている理由のうち一番大きいものだと思うので手は抜けないです。

2007年01月16日

また審査会

学位の審査会の季節です。職場では、そこかしこで審査会が開かれています。
一緒に研究を進めていたO先生の学位審査も本日ありました。

審査会はガチンコでした。
審査員の面子からすれば十分予想できたこととはいえ、ぼくが壇上にいてもあれだけつっこまれたらすべてで満足のいく受け答えができたかは疑問です。恐るべしとしかいいようなありません。
O先生もかなり危うい場面も何度かありましたがなんとか切り抜けてくれました。

これだけの審査会を乗り切ったのだから博士号も意味があると思います。

物欲中心

Neuron -- Knutson et al.
物欲中心か

2007年01月18日

医療の世界に導入したら..

司法修習生「卒業不合格」が急増、初の2ケタに : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
医師の資格でも、国家試験に合格だけでは免許がもらえず臨床研修後にさらに待っている臨床試験合格を経ないと免許が交付されないとしたら現在の研修風景がだいぶ変わってくるでしょうね。

医師国家試験は知識をとう試験とすればいいわけで医学部を卒業していなくとも受験できるようにしたらいいと思います。その後、マッチングを経て研修というか実習病院を選び研修した後、試験を受ける。合格したら医師免許でいいのでは。

2007年01月19日

読売新聞

ある新聞報道をきっかけに職場で記者会見がありました。
各新聞(といってもネット上のものしか読んでいません)、テレビの報道はいい加減なものが多い中、新聞では読売新聞の記者会見を受けての記事が一番まとものような気がします。

記憶と想像の関係

Patients with hippocampal amnesia cannot imagine new experiences -- Hassabis et al., 10.1073/pnas.0610561104 -- Proceedings of the National Academy of Sciences
事故などの結果海馬に障害を負った人を”健常人”と比較しました。
海馬への障害は記憶の欠落ばかりか新たな経験への想像力にも欠陥があるというとても興味深い報告です。
歳をとり記憶力が減退していくと同時に想像力が欠如していくと様な現象の基盤にこのような事が関連しているのでしょうか。

2007年01月21日

HRCが

HillaryClinton.com

Clinton Says ' I'm In to Win'2008 Race - New York Times

HRCが大統領選に出馬表明
参議院選挙よりおもしろくなることは確実です

納豆食べて痩せるのか!?

あるある大事典:「納豆ダイエット」はねつ造 関西テレビ−テレビ:MSN毎日インタラクティブ

番組ねつ造:「あるある」に消費者から怒り−今日の話題:MSN毎日インタラクティブ

なにか大変な騒ぎになっています。
そもそも納豆を食べて”やせる”のかどうか知りませんが、普通に考えてそれはないだろうと思うのですがどうでしょうか。バラエティー番組(この番組を観たことがないのですがどう考えても健康番組とはおもえないのです)で言っていることなど話半分どころかまっかなウソと云うこともあり得ると思うべきだと思います。

同じ論理でテレビで紹介される名医を丸飲みにしたらとんでもないことになるかも知れません。納豆食べても痩せないどころか歩いて入院したはずが...となりかねません。

メディア・リテラシー(参照)ですね。

2007年01月23日

ファイザー

以前にPfizerの薬剤開発の頓挫を紹介しました。
torcetrapibの開発中止 (hypoxia research::blog)

そのaftermathでしょうかこんなことになるようです。

asahi.com: 米ファイザー、1万人削減 愛知の研究所も閉鎖へ
すごい話です。

納豆 その後

京大の柳田先生が納豆捏造事件をネタにおもしろい考察をしておられます。
(柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 研究倫理、捏造ニッポン、ニュースの宝庫)
関テレのスタッフが


当事者は捏造をやったと自覚してなかったでしょう。
捏造ではなく、「真実」に番組内容を近づけるために、努力して出てきた目の前のデータを「真実のために改竄・偽造・捏造」したのではないでしょうか。よくある話しです。
番組担当者は番組を作る前から、納豆がダイエットにいいとかいう、「真理」をより効果的にしめすために、いまの日本のテレビのすべてがひたりきっている「センセーショナリズム」のテクニックをちょっと使ってしまったのでしょう。

と思っていたかどうかは別として研究における捏造が

実は捏造を常習的にする研究者のマインドの多くは、そのような「真実」と非常に類似したものを持っているのです。そのような「真実」があるはずなので、それにあわせたデータを作ることは「許される」と思いこんでしまう人たちが研究の世界にもいるのです。わたくしが知っている研究上での捏造者の一部にはそのようなマインドの所持者がいます。始めてそれを知ったときには驚いたものです。しかし、そのような事例が多くなるにつれ、またか、という感があります。
というのはあるかも。自分のやっていることが絶対的でそれを世の中に出すのに何か問題でも?、と考えている人はホント多いです。基礎医学者に限りません。日々の臨床でもそのような医者ととりまきは確実に存在します。 最近先生のブログを読むと柳田節を思い出しすこしわらってしまいます。 (大学院教育コースのリトリート (hypoxia research::blog)) 因みにN宮先生も柳田ブログを読んでいるとおっしゃっていました。

今日ジャスコ二条店(ちなみにこの店ではレジバッグをくれません。Mybagを持参して買い物に出かける必要があります)に夕ご飯の材料を買いに出かけました。納豆一粒も売っていませんでした。
「あるある」は捏造でもやっぱり納豆は”効く”と皆さんは考えているのでしょうか。
それより恐ろしい事実を発見。パンがほとんど無かったのです。パンを食べると美人になるとかいう番組でも放送されたのでしょうか。

満屋裕明先生

医学書院/医学界新聞【新春随想2007(満屋裕明)】(第2716号 2007年1月22日)

医学書院が医学界新聞というものを出版しています。

毎週送っていただいているのですが今週号に熊本大学の満屋先生が登場しておれらます。

熱いです。熱すぎます。相変わらず。

私たちがサイエンスの研究に喜びを感じることはかけがえのない「正義」の一部であって,パリのファッションやハリウッドと同様に「カッコいい」のだ。いや,むしろ,それらよりもはるかに「カッコいい」のだ。
ここら辺なんてまさに満屋節炸裂です。

満屋先生の本拠がBethesdaにある時に一度labにおじゃましたことがあります。すでにHIVの治療法の確立で大変な成果をあげておられました。

「あなたに自信があるならなるべく若いボスを自分で選んで留学しなさい。そうでなけらば年寄りのアドバイスに従った方がいいとの助言をいただきました」
結局ぼくは自信はないが自分で選んだボスの元に留学しました。

その後数回お会いしたことがありますが、いつもどこでもとにかく”熱い”です。

エレベータで会った若いカップルが,私が首から下げているIDを目にして,「NIH(米国国立衛生研究所)で何をしているの?」と聞く。私が「エイズの研究」と答えると,彼らは「クール(cool!カッコいい)」と言う。
というようなカップルは確かにいたのだと思いますが、その時の「クール」という言葉が本当のほめ言葉かどうかはぼくには分かりません。

滞米中にスピード違反で捕まったことがあります。Johns HopkinsのID tagを首から提げていました。お巡りさんにさんざん文句を言っていたら、おまえはJohns Hopkinsでいったい何をしているのだと聞かれたので、低酸素の研究をしていると答えました。"hypoxia"といったのですが理解していただけずlack of oxygenだとか叫んでいたら、たぶんあきらめてくれて雨も降っているしスピード違反は良くないとさとされ反則切符を切られずに済んだことがあります。
「クール」だと思われたのでしょうか。

2007年01月24日

専門医の試験を解いてみました

雑誌”麻酔”の2006年12月号を今日読んでいて”(社)日本麻酔科学会 2006年度 第44回麻酔科専門医認定筆記試験問題(解答付)”を発見。
早速解いてみました。全部で200問。
結構いけました。一つ一つのstatementの正誤を問われると難しいのですが選択肢があるので最終的には”正解”してしまうことが多いわけです。
というわけで昨年受けていたとしたら筆記試験は多分合格。
良い問題ばかりという印象を持ちました。問題のための問題は無いとはいいませんが数はかなり少なくそれを落としても十分に合格すると思います。

毎日麻酔をしているので文献を調べたり教科書を読んだりする機会があり知識の減衰が防止され何が重要かも分かっていくのだと思いました。特に"C"問題は麻酔をしっかりやっていればなんと言うことは無いという感じです。
その意味では試験を作っている先生方の努力は並大抵のものでは無いと思います。

2007年01月27日

Semenza研から

Molecular Cell -- RACK1 Competes with HSP90 for Binding to HIF-1α and Is Required for O2-Independent and HSP90 Inhibitor-Induced Degradation of HIF-1a Liu et al.

Semenza氏のlab.から
確かにおもしろいのだが、ここまでくるとどこまで中心的なpathwayなのかが焦点になるのだと思う。示唆に富む論文だとは胃思います。
驚くのは、このような単離法をもってしてもFIH-1がどんとくっついてくると云うこと。


Molecular Cell --OS-9 Interacts with Hypoxia-Inducible Factor 1α and Prolyl Hydroxylases to Promote Oxygen-Dependent Degradation of HIF-1α Baek et al.
これもその後どうなったのかな。

今週の一押し2007-#5:""香水―ある人殺しの物語"

今日知ったのですが
香水―ある人殺しの物語
が映画になる(なった)そうです。
大学を出たばっかりの頃友人に勧められて読みました。
すごくおもしろいわけです。
皆さん是非読んでみてください。
映画も見るつもりです。

出てました

共同研究をしている福井大学の腎臓内科の先生方の論文がon lineになりました。
季先生おめでとうございました。

Hypoxia reduces the expression and anti-inflammatory effects of peroxisome proliferator-activated receptor-{gamma} in human proximal renal tubular cells -- Li et al., 10.1093/ndt/gfl766 -- Nephrology Dialysis Transplantation


Abstract
Background. Peroxisome proliferator-activated receptor (PPAR)- may counteract tissue fibrosis via its anti-inflammatory actions, while hypoxia, a new pro-fibrotic factor, reportedly modifies PPAR- expression. However, the effects of hypoxia on the expression and anti-inflammatory actions of PPAR- have yet remained to be clarified in renal tubular cells.
Methods. Confluent human proximal renal tubular epithelial cells (HPTECs) were exposed to hypoxia (1% O2) and/or TNF- at 10 ng/ml for up to 48 h. The cells were incubated with PPAR- agonists, 15d-PGJ2 or pioglitazone, for 30 min before stimulation. Precise amounts of PPAR- and MCP-1 mRNA and protein were measured by TaqMan quantitative PCR and immunoblot or ELISA, respectively.
Results. A cDNA array analysis identified PPAR- as one of the hypoxia-affected genes in HPTECs. Hypoxia reduced mRNA levels of PPAR- at 24 and 48 h and protein levels at 6 and 48 h. Knockout of hypoxia-inducible factor-1 (HIF-1) with its dominant negative form did not block the hypoxia-induced reduction in PPAR- expression. PPAR-'s activation with 15d-PGJ2 or pioglitazone reduced basal and TNF--stimulated MCP-1 expression at mRNA and protein levels at 24 h under normoxia. MCP-1 reduction rates at basal mRNA and protein levels were slightly but significantly lower during hypoxia than normoxia (9 vs 69% and 36 vs 42%, respectively, for 15d-PGJ2, and 0 vs 34% and 12 vs 21%, respectively, for pioglitazone). Finally, a specific inhibitor for PPAR-, GW9662, weakened the MCP-1-decreasing effect of 15d-PGJ2 by about 30%, under basal conditions, while it abolished the effect of pioglitazone almost completely.
Conclusions. Hypoxia-induced loss of function of PPAR- reduces anti-inflammatory effects of PPAR- activation, possibly modulating inflammatory responses in the diseased kidney.
Keywords: HIF-1; human proximal tubular cells; hypoxia, MCP-1; PPAR; TNF-

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