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2007年07月 アーカイブ

2007年07月01日

”ヴォイニッチの科学書”


科学関係のpodcastですが、多くの雑誌が配信を行っています。
Nature, Scienceなどの一般誌やNEJM, JAMA, Lancetのような臨床誌も配信しています。
雑誌に眼を通している人には、podcastを購読する意味はあまりないですが、英語の勉強もあるのでJAMA, Nature, NEJMからのものは購読して電車の中で聴いています。
ituneを使ってiPODに落とし込んでいますが、購読の登録はitune storeから行います。
昨日、podcastを物色していたら面白い番組を見つけました。
インターネット科学情報番組・ヴォイニッチの科学書
です。
毎週配信されて一回20分くらいの科学情報番組です。
例えば Chapter-155は"1000mg 配合されているアレ"ということでタウリンが取り上げられていました。

とてもわかりやいのですが結構突っ込んだ内容になっていて楽しめます。

2007年07月02日

果物の低酸素応答とは

Identification and expression profiling of low oxygen regulated genes from Citrus flavedo tissues using RT-PCR differential display -- Pasentsis et al. 58 (8): 2203 -- Journal of Experimental Botany
果物の低酸素応答をdifferential displayで解析したという報告

"言葉で奏でる音楽~吉田秀和の軌跡~"

ETV特集 言葉で奏でる音楽~吉田秀和の軌跡~
は今年見たテレビ番組のなかで最高のものだと思いました。
他の出演者の質の高さなどNHKでしか実現できないと思われるとても良い番組でした。

吉田秀和さんがしゃべっているのをTVでーといっても他にはないのですがーみるのは二回目です。
一回目は,ぼくがまだ学生のとき、NHKの対談番組で今は亡き作家の辻邦生さんと箱根か伊豆の洋風の山荘での対談をみたときでした。
この対談は記憶がたしかなら”ビッグ対談”という対談のシリーズの一つとしておこなわれて、他には、隅谷三喜男 vs 大江健三郎、安部公房 vs 養老孟,金子兜太 vs ドナルドキーン,などの豪華組み合わせだったと思いますが,やはり白眉は吉田秀和 vs 辻邦生でした。
これを機会に、NHKですべて再放送してもらいたいものです。

2007年07月07日

航空機の中での高山病

高山病は、3000m級の高地では発症する可能性があるといわれていますが、日本の2000m級の高地でも発症します。2000m級は,7000-8000ftにあたりますが,実は航空機の機内は565mm Hgに調整されいてこれは8000ft相当の圧なのだそうです。つまり飛行機の中で乗客が高山病を発症する可能性があるということになります.
いったいどうなるのかを調べたのか以下の論文です。
NEJM -- Effect of Aircraft-Cabin Altitude on Passenger Discomfort

詳しくは
paper-of-the-week-27
で。

貼ってみました


今週の一押し2007-#24;"世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく"

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

乗り越えるべき問題を抱えている人がいたとして、その問題をどう分析して解決にいたるまでを中学生に指南するという形式の本。
大人が読んでもかまいません。
著者は、Harvard Bussiness School(これですね。最近のキーワード)を出た人です。

概念的なことを”第一限”で、二限、三限で具体例をあげて説明していきます。
きのこちゃん、ナズビくん、ハンペンくんの三人組”きのこLovers"というバンドが、学校内で行うコンサートで200人の聴衆を感動されるまでの道筋が二限、三限はGCアニメ監督を目指すタロー君が、中古コンピュータを手に入れるまでの悪戦苦闘が描かれます。
自分のぶつかる壁の性質を分析し、乗り越えたり、壊したりして前に進んでいくことのできる子たちを問題解決キッズと名付け正しい方法論にのっとれば皆が問題解決キッズになれるというのが本書の主張です。それ対比されるだめな子たちは、
「どうせどうせ」子ちゃん
「評論家」くん
「気合いでゴー」くん
と呼ばれています。
方法論は、大人には特に新鮮には映りませんが、分析だけでなく解決を実行していくところまできちんと書いてあることが為になるかも。

要するに子供用の啓蒙書というよりビジネス書なのだと思います。

受験で成功するとか、そのたぐいには有効な方法論などだと思います。もちろん本書ではそのような卑近な例を挙げている訳ではありません。あくまでも「夢」に向かって頑張る子を目指そうという内容です。
入局者を来年度10人にするというような目標はこの本の方法論が適用できます。もっともこういったことは問題を分析していく過程で結構根本的な原因が浮かび上がり途中でプロジェクト中止とかなってしまう可能性が否定できません。

でも世の中にはしかしこのような戦略で解決できない問題もおおいですね。
芸術とかスポーツなどは持って生まれた才能が大きな比重を占めて問題の分析や努力では乗り越えられない。研究などでも、「一に才能、二に才能、三に才能、4に運」(by 寂聴)なのだとぼくは思っています。もっとも研究費を年に一千万円集めるというような目標の達成にはこの方法論は適用できると思いますが、それで何か?というのが研究ですよね。結局、臨床の片手間にするようなことではないのですよ多分。

2007年07月08日

入局説明会

いわゆる入局説明会が今日の午後あったのですが、大勢の先生方に参加していただきました。ありがとうございました。二人くらいしかこなかったらどうしようとか朝から心配していました。

自分の進路をどうするのかというのは選び取るのがなかなか難しい事なのですが、一つだけ言える事は、ある選択をしたとしてそれが間違えだったとか、もっとよい選択肢があったと思ったときは、進路を変える事ができるという事です。
今の若い先生方には、fast trackで自分の理想像に向かって走っていかないと思っている人が大勢いらっしゃるような気がします。

というわけで,だまされたと思ってぼくらの麻酔科にどうぞ。

2007年07月12日

天皇の論文

Linnaeus and taxonomy in Japan : Article : Nature
天皇の講演の抄録が"Nature"に載っています。
天皇についての論文でなく天皇が著者の論文です。


食べてみました

昨日,コンビニでも見つけたので食べてみました。(参照
醤油とんこつ味+チャーシュー&極太メンマの組み合わせをトライ
なかなかなものでした

映画も見ました。(参照

映画を見たら絶対に食べたくなると思います。

Scriptovia

百式で紹介されていました。
論文を投稿してフィードバックを受けられる『Scriptovia』 | 100SHIKI.COM

論文を書いて雑誌に載ってもフィードバックがあることはそう多くありません。
引用される回数が多ければ、それなりの反響があったということは判りますが、「論理があまい」とか「データが汚い」などなど,特に批判的なコメントをもらうことはそう多くありません。学会にでかければ,コメントはもらえますがそれでも面と向かって批判的なコメントをくれる人はそう多くありません。
なのでScriptoviaのようなシステムがホントに動いているとすればすばらしいですね。
web siteで論文へのコメントを登録できるものがすでにあります。今後はそういった方向が重要になっていくかもしれません。

Journal of Anesthesiaもそんな生き残り方もあると思いますけど。よけいなお世話か、ははは。
一号あたりの掲載論文を増やすより月刊誌化する方が先だろうと思います。がんばってください。

2007年07月14日

大文字が見えるはず

070714_0754~01.JPG

いつの間にか台風も上陸ということです。
通勤路から大文字を望むというアングルなのですが、霧に隠れていいます。東山はガスがかかるのも消え去るのも早い。

10年前は二週間に一度は登っていましたけど、それからはぱったり。時間を見つけて登ってみます。

2007年07月16日

地震

新潟でまた地震がありました。(新潟県中越沖地震 - Wikipedia 前回(新潟県中越地震 - Wikipedia)は、ぼくの生まれた場所から自動車で20分くらいの場所が震源地で,実家もかなり揺れて、一晩は両親に連絡がとれませんでした。
今回は、午後には母親と連絡がとれました。かなり揺れたけど前回とはやはり揺れの強さはそれほどでなかったという事です。
ぼくが生まれた翌年には新潟地震もあったしここら辺は地震が多いです。

2007年07月17日

今週の一押し2007 #25;"モオツァルト・無常という事"

少し前に、
人生の鍛錬―小林秀雄の言葉
を紹介しました (参照)。

以来このかた、家にあった小林秀雄本を掘り出してまた足りないものは買い足して、電車に乗っているとき、寝る前などなど三昧生活となっています。

今日は「真贋」を紹介しましょう。

小林秀雄全作品〈19〉真贋の帯の


三十代の中頃—、小林秀雄に狐がついた。美の狐だ。以来、陶器、土器、書画と、四十代の初めまで続いた眼の七転八倒を披露する「真贋」

と云う紹介文にあるとおり、真贋とは骨董品の「ホン物」と「ニセ物」のことです。

この文章で、小林秀雄は、修行を積めば目利きとなり「ホン物」と「ニセ物」をたやすく見分けられるようになるとか自分はその目利きであるとかを云っているのではないのです。
のっけから「ニセ物」など増える一方などということを云っている。そもそも商売人はにせ物などという言葉を使いたがらないのだと云い、その代わり「二番手」「ちと若い」「ショボたれている」とか「イケない」「ワルい」とか云っておくのだそうである。
ある骨董屋の主人が茶碗を見てどうしても欲しくなり三千円(今のお金で300万ほど)で落札したところ同業者にあれはいままで300円の値段もついたことがない品だといわれ落胆して一睡もできないでいると明け方突如、「茶碗はいいのだ、俺という人間にしんようがないのだ」という考えが浮かんで、やっとぐっすり眠られたというような逸話があって,何とその骨董屋の主人に信用がつくに従い、茶碗が美しくなっていくのだというような一読そんなバカなというような話が語られる。ここで「では美は信用であるか。そうである。純粋美とは譬喩である。」と言い切るのですが,骨董とはそんなものであるのだそうです。


これでぼくの目からウロコが落ちた。

これは研究と一緒ですよ。

結構な自信作だと思う論文でもいとも簡単に掲載を断られます。同じ雑誌にどう考えても不完全な論文があっさり載っているのを目の当たりにするとどういう訳なのかなと夜も眠れなくなるわけです。
要するに自分は、おもしろく,意義のある発見ととくだらないこと、凡庸な発見の見分けがつかないマヌケであるか、自分の発見を過不足無く表現する能力に欠けたバカ者であるのかと思いもう研究などやめたほうがいいのではとかウジウジと悩んだりを繰り返して訳ですが、要するに論文が採ってもらえないのは,研究が悪いのではなく自分に信用が無いからではないかと思えばいいのだということに気づいたという訳です。
他人の論文でも信じていると、”あれはウソだよ。もう誰も信じていない”とか訳知り顔で言われる事もあり海外の学会に行かず、極東の臨床研究室でやっているものにはそんなこと今更言われてもな,どうも変だと思っていたんだよとしかいいようのないこともあります。

壷を美術鑑賞するのでなく、骨董としていじるように研究もやっていかんといけないのだと妙に納得したのです。

研究も最近はずいぶん、偽物とか作り物が多くなり、自分の所属大学に取り上げろとか言われても頑として突っぱねている人もいるようですが、これで信用をなくしたら本当はおしまいなのでしょうね。

モオツァルト・無常という事

に収録されています。
「骨董」という文章もこれには入っていてまことに便利な文庫本です。

HIF-1aの発現量と心臓移植

Blackwell Synergy - Am J Transplant, Volume 7 Issue 8 Page 2012-2019, August 2007 (Article Abstract)
心臓移植の移植心が,primary graft dysfunctionになる事とHIF-1aのmRNAの発現量に関係があり、HIF-1a mRNAの発現量の定量でPGDの発生を予測できるかもという研究
200人程度の臨床研究です。

2007年07月19日

"第5回がんとハイポキシア研究会のご案内"


がんとハイポキシア研究会も毎回大勢の研究者の交流の場として機能するようになってきました。5回目の研究会が以下の予定で開催されます。

---
第5回がんとハイポキシア研究会のご案内

第5回がんとハイポキシア研究会を以下の要領で行います。
演題募集等の詳細は後日お知らせします。
【日時】

11月30日(金)シンポジウム、懇親会
12月1日(土)研究会
【場所】

がんセンター東病院内講堂

今回も江角先生のご高配により、がんセンター東病院で行われる
Kashiwa Symposium on Tumor Microenvironmental Biology
とのジョイントミーティングとなりました。
シンポジウムではGenentechのNapoleone Ferrara先生の
講演が予定されています。

研究会では前回同様、議論中心の発表形式(日本語)を予定しております。
皆様のご参加をお待ちしています。

がんとハイポキシア研究会事務局
井上 正宏(大阪府立成人病センター)
近藤 科江(京都大学医学研究科)
広田喜一(京都大学医学研究科)
谷本圭司(広島大学原爆放射線医科学研究所)
竹永啓三(千葉県がんセンター)
ーー

プラシボ効果;信じられる人と信じられない人

Individual Differences in Reward Responding Explain Placebo-Induced Expectations and Effects Neuron -- Scott et al.

プラシボ効果というのがあります。
どういった脳内過程でプラシボ効果が生み出されるのか,またプラシボ効果が成立する人としない人ではどこが異なるのかについての研究。

2007年07月20日

イソフルレン感受性のイオンチャネルのクローニング

Determinants of the Anesthetic Sensitivity of Two-pore Domain Acid-sensitive Potassium Channels: MOLECULAR CLONING OF AN ANESTHETIC-ACTIVATED POTASSIUM CHANNEL FROM LYMNAEA STAGNALIS -- Andres-Enguix et al. 282 (29): 20977 -- Journal of Biological Chemistry

Franks氏のlabから。
さすがに麻酔の機序が説明できるとかの妄想みたいなことは主張していません。

2007年07月22日

日直が終わって

今日は日曜日でしたが職場の日直でした。夕方になり勤務交代で解放。家に帰っても明日の朝がつらかろうなと思い、友人夫妻と夕ご飯にしました。
河原町を荒神橋から下っていくといろんな料理屋が新装開店していました。今日はそのうちの一つ徳寿 NORIHISA KYOTOを試してみました。
河原町を北上し今出川で鴨川を渡り川端を下ってきたのですが、いつの間にかすごく立派な結婚式場ができていました。とても人生の門出にふさわしい居場所とは思えないのですが、おそらく中に入ると別世界なのでしょうね。

日頃、ユープケッチャのような生活ばかりをしていてはいけないとふと痛感しました。

最近続けて
太陽の塔

夜は短し歩けよ乙女
を読みました。出てくる風景はぼくにとっては懐かしく感じられたのですが、現実はそれ以上に変化しているようです。
夕ご飯を食べに自転車ですこし廻ってみようと思います。

2007年07月24日

"paper of the week"

最近”低酸素”ネタが少ないような気がしています。

毎週火曜日の夕方journal clubを一階の皆さんとやっています(ぼくらは三階)。
二年以上前からやっていますが、ほぼ毎週続いていますね。これはこれですごい事です。
この4月以降読んだ論文を紹介しておきます。
この順番に読んだ訳ではありません、念のため。

これからこのJCで読んだ論文を"paper of the week" として紹介していきます。

Regulation of iron homeostasis by the hypoxia-inducible transcription factors (HIFs) -- Peyssonnaux et al. 117 (7): 1926 -- Journal of Clinical Investigation
Radiation and inhibition of angiogenesis by canstatin synergize to induce HIF-1{alpha}-mediated tumor apoptotic switch -- Magnon et al. 117 (7): 1844 -- Journal of Clinical Investigation
Differential Regulation of Hypoxia-Inducible Factor-1 through Receptor Tyrosine Kinase Transactivation in Vascular Smooth Muscle Cells -- Lauzier et al. 148 (8): 4023 -- Endocrinology
Mammalian Tumor Suppressor Int6 Specifically Targets Hypoxia Inducible Factor 2{alpha} for Degradation by Hypoxia- and pVHL-independent Regulation -- Chen et al. 282 (17): 12707 -- Journal of Biological Chemistry
HIF-1 Inhibits Mitochondrial Biogenesis and Cellular Respiration in VHL-Deficient Renal Cell Carcinoma by Repression of C-MYC Activity Cancer Cell -- Zhang et al.
Oncogene - Abstract of article: HIF-1 and NF-[kappa]B-mediated upregulation of CXCR1 and CXCR2 expression promotes cell survival in hypoxic prostate cancer cells
The transcription factor HIF-1{alpha} plays a critical role in the growth factor-dependent regulation of both aerobic and anaerobic glycolysis -- Lum et al. 21 (9): 1037 -- Genes and Development
Regulation of HIF-1α Stability through S-Nitrosylation Molecular Cell -- Li et al.
HIF-1 Regulates Cytochrome Oxidase Subunits to Optimize Efficiency of Respiration in Hypoxic Cells Cell -- Fukuda et al.
HIF-2α Promotes Hypoxic Cell Proliferation by Enhancing c-Myc Transcriptional Activity Cancer Cell -- Gordan et al.
The Ternary Complex Factor Net Is Downregulated by Hypoxia and Regulates Hypoxia-Responsive Genes -- Gross et al. 27 (11): 4133 -- Molecular and Cellular Biology
Hypoxia-inducible Factor 1{alpha} Is Regulated by the Mammalian Target of Rapamycin (mTOR) via an mTOR Signaling Motif -- Land and Tee 282 (28): 20534 -- Journal of Biological Chemistry
Hypoxia-inducible factor 1{alpha} stabilization by carbon monoxide results in cytoprotective preconditioning -- Chin et al. 104 (12): 5109 -- Proceedings of the National Academy of Sciences

今週の一押し2007 #26;"Prodigal Summer"

梅雨も明けたし、最近あまり新刊本も読んでいないので、少し古い本を

Prodigal Summer: A Novel

これはすこし英語が難しいと思います。
けど楽しめる本です。枕頭の本の山を構成している一冊です。

米国には日本にはあまり紹介されていないよい作家がたくさんいます。

2007年07月25日

Nice Rats, Nasty Rats

New York Timesからです。

これはなかなか衝撃的な記事だと思います。

Nice Rats, Nasty Rats: Maybe It's All in the Genes - New York Times

シベリアのノボシビルスの研究所Institute of Cytology and Geneticsで1959年から継続している研究の紹介です。
1959年以来ラットを交配させてきた結果として、一つはnice rat、もう一つはNasty ratの系統を作り出す事に成功したという記事です。ヒトが入ってくるとかわいがってもらおうと近寄ってくるラットと人に対して攻撃を仕掛けてくる獰猛なラットができたという訳です。
ラットの他にシルバーフォックス、カワウソ、ミンクなどもniceとnastyの二系統作り出す事に成功しているようです。

Fox Behavior

でビデオを見ることができます。

1959年から現在まで50年程度ですがラットの世代からすれば結構な世代数です。ヒトでも同じ事ができるとすれば怖い話だと思います。

今週の一押し2007 #27;"Power, Sex, Suicide: Mitochondria and the Meaning of Life"

このブログは"低酸素研究者”のためのものなのだからという事で古いついでに

Power, Sex, Suicide: Mitochondria and the Meaning of Life
を紹介しておきます。
残念ながら日本語訳はありませんが、paperbackが出ていてお買い得です。

これを読むなら
ミトコンドリア・ミステリー―驚くべき細胞小器官の働き
を読んでも一緒ではないかという気もしましたが..

講談社のブルーバックスの一冊で名著だと思います。

2007年07月28日

告知する猫

New England Journal of Medicineからです

米国ロードアイランド州プリビデンスのある病院に住み着いている猫オスカー君(二歳)は,特別な予知才能を持っているようです。

続きを読む@bodyhacking::blog

an important breakthrough

MTERF3 Is a Negative Regulator of Mammalian mtDNA Transcription Cell -- Park et al.

ミトコンドリアでの遺伝子発現制御におけるブレークスルーだと思います。
疲れたので解説は後ほど

Love of Enzymes, the title of a seminar

今日(正確には昨日か)、近衛通の北地区では


第13回 早石 修レクチャー
The 13th Osamu Hayaishi Lecture

Love of Enzymes: From DNA Polymerase to Polyphosphate Kinase

講師;ARTHUR KORNBERG
Emeritus Pfeiffer Merner Professor of Biochemistry,
Nobel Laureate, Medicine, 1959
Department of Biochemistry, Stanford University of Medicine, CA 94305

日時:平成19年7月27日(金)午後4時30分〜午後6時
          July 27th, Friday, 4:30-6.00 pm

場所:京都大学芝蘭会館 稲盛ホール
          Shiran Kaikan Inamori Hall

主催:早石レクチャー実行委員会
共催:大学院教育コース


という講演会が開かれていました。

ぼくは,聴きにいきたいという気持ちはあったのですが、麻酔があるので聴講の可能性は限りなくゼロで果たしてその時間には、緊急手術の麻酔をしていました。
それでも別の考え方をしている人もいるようです。
柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 生きがい、倒錯的な感情

2007年07月31日

"A Virtual Reprise of the Stanley Milgram Obedience Experiments"

PLoS ONE: A Virtual Reprise of the Stanley Milgram Obedience Experiments

PLos ONEから(しつこくfollowしていますこの雑誌は)

スタンレー・ミルグラムが行った権威への服従心理実験を"virtual world”内で行ったという報告。
要するに"Second Life"で心理実験をやったというようなことなのですよね。

これには参りました

宮大医療過誤訴訟で賠償命令 宮崎地裁判決 - 県内のニュース - miyanichi e press
この手の話題は取り上げない事にしていたのですが、これは強烈だな。

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