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2007年12月 アーカイブ

2007年12月01日

研究会雑感

がんとハイポキシア研究会終わりました。
今日は、この研究会のスタイルに則ったdiscussion主体の発表会です。
この研究会もはじめの何回かはhypoxia-inducible factorの研究会かという感じもありましたが5回めになりいまやHIFはツールとして使うがそのものを研究したのではない演題がほとんどになました。今回でも、HIF調節のvery basicな所をやっていたのは旭川のMさんくらいでぼくでさえ一種の応用と言うかそういう発表内容でした。
良いことだと思います。固有名詞性がなくなってこそ様々な展開につながっていくと思います。
がんセンターで研究をしている東大の院生の方々が大勢参加してくれていました。皆さんしっかりとしていて,教育レベルがとても高いのだと思いました。
今日はここまでで明日以降ぼちぼち書いていこうと思います。

明日は当直もないし会のあとなんと銚子まで足を伸ばしています。昨日に続きかつての研究室の同僚のMさんに会うためです。
成田経由の普通列車できたのですがここまでくるとsuicaは使えません。来てみると大きな街ですこしびっくりしました。

今週の一押し:2007-#38:死因不明社会

死因不明社会 (ブルーバックス 1578)

柏から銚子までの列車の中で読みました。

チーム・バチスタの栄光
の海堂 尊氏-ペンネームですが,ググれば本人がどなたかは簡単にわかると思います-のブルーバックス。
Autopsy Imaging(参照)の啓蒙書です。
多くは書きませんが,臨床医なら一度は読むべき本だと思いました。
力が入りすぎていて海堂氏の議論についていけない部分もありますが、"AI"を核とした枠組みが医療において重要性を増していく可能性は大きいと思います。

今すぐクリックして注文すること!!

2007年12月06日

徹底的に糾明した方がよい

徹底的に糾明したらよい。

収賄容疑:学位取得に便宜…元名古屋市立大教授を逮捕 - 毎日jp(毎日新聞)

伊藤容疑者は「現金は受け取ったが、有利な取り計らいはしていない」などと容疑を否認しているという。
論文に審査の関係者が、金もらったのなら収賄だよ。

2007年12月07日

ketamine-活性酸素

Ketamine-Induced Loss of Phenotype of Fast-Spiking Interneurons Is Mediated by NADPH-Oxidase -- Behrens et al. 318 (5856): 1645 -- Science
麻酔薬のケタミンがニューロンに作用するとNADPH oxidaseに依存した活性酸素の発生を促し、脳内の抑制性インターニュロンの機能不全を促し、特に長期連用では精神状態の変容をもたらす可能性を示唆した報告です。

2007年12月09日

今週の一押し:2007-#39"うつ病―まだ語られていない真実"

うつ病―まだ語られていない真実 (ちくま新書 690)

副題のーまだ語られていない真実ーが思わせぶりな本書ですが、正統なうつ病に関する解説書です。
うつ病に関する本は、素人相手の物も含めてかなり読みましたが、本書は特に薬剤治療に関して詳しい解説書でかなり参考になりました。

この本を通じて、また特に第四章ーうつ病は増えているー,第五章ー抗うつ薬は危険か?ーで繰り返し述べられていることは、ちまたにあふれるうつ病に関する書籍やインターネット上の情報にはかなり”いいかげんな”物が多く解釈には十分留意する必要があるということです。

著者によれば、精神科医が書いた物でも、心理学科や保険診療センター所属の教員の書いた文献は,”実際に役立つ知識は得られない場合が多い”し,大学病院の精神科の教授が書いた物でも、”大学病院の臨床レベルが高くない事実”があるので全面的に信用するのは危険だと述べています。名指しで批判されている人もいます。
著者も大学病院の精神科所属の医師なのですが、自分は違うということなのだと思います。実際書かれていることは十分説得力があり、医者であるぼくが読んでもいかがわしく感じる部分はありませんでした。

”過剰と破壊の経済学”を読んで

久々に寝たいだけ寝ることができました。
近所の本屋に出かけて帰りにスタバでよみました。
過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? (アスキー新書 42)
「IT業界のマーフィの法則」として失敗するプロジェクトの条件として


1.最先端の技術を使い、これまで不可能だった新しい機能を実現する
2.数百の企業の参加するコンソーシャムによって標準化が進められる
3.政府が「研究会」や「推進協議会」をつくり,補助金をだす。
4.メディアが派手にとりあげ,「2010年には市場が※兆になる」などど予想する

ようなプロジェクトの場合ほぼ確実に失敗するが

1.要素技術はありふれた物で、サービスもすでにあるが,うまくいっていない。
2.独立系の企業のオーナーの思い込みで開発し、いきなり商品化する。
3.一企業の事業なので、政府は関心を持たない。
4.最初はほとんどわだにならないので市場を独占し、事実上の標準となる。
ような例は少ないとしている。
前者には、ハイビジョン,VAN,TRON,デジタル放送などなどがあるし後者には、iモード、スカイプ、Google,iPodがあるだけだという。

現在飛ぶ鳥落とす勢いのiPS cell(参照)ですが,皮膚細胞が適当な処理の結果ある種の全能性を再獲得できるという事実は、基礎科学的にとてつもなく大きな発見と思いますが、例えば幹細胞使用の再生医療 京大で臨床研究開始…国了承で初 : 教育 子供 トピックス : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)いったような研究も以前から進んでいるという事実もあります。ぼくの理解ではiPS細胞を用いる必要のない”再生医療”もいくらでもあります。 iPS cellに拘ってこうした技術医療への応用が遅れることのないようにしてほしいものだと思っています。

2007年12月11日

「二流研究者」をめざせ!!

hypoxia research::blog - 「二流研究者」をめざせ!!
を参照のこと

全員に博士号を

hypoxia research::blog - 全員に博士号を
を参照してください。

2007年12月12日

研究する事について僕の語ること-1

hypoxia research::blog - 研究する事について僕の語ること-1
ここを参照してくださいませ。

2007年12月18日

立ち読みした二冊

hypoxia research::blog - 立ち読みした二冊
を参照してください

2007年12月20日

三人集まる

hypoxia research::blog - 三人集まる
を参照

Remember The Milk for Gmail

hypoxia research::blog - Remember The Milk for Gmail
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2007年12月22日

どこにも例外はある

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を参照

2007年12月24日

量が少なかったような気が

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2007年12月27日

研究する事について僕の語ること-2

hypoxia research::blog - 研究する事について僕の語ること-2
ここを参照してください

2007年12月31日

ミトコンドリアの本


hypoxia research::blog - ミトコンドリア本
を参照してください

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