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Thus Spoke Dr. Hypoxia アーカイブ

2006年07月02日

師に会う

ぼくにも、頭の上がらない先生が何人かいます。
とくに研修期間(当時は、”研修医”ではありませんでしたが)にお世話になった二人の先生方の云うことは条件反射的に聴いていました。一人の先生には同門会その他でお会いすることが多いのですが、もう一人の先生には、あまり会う機会が多くなかったのですが、昨日の同門の集まりで久しぶりに話をする機会がありました。
現在のぼくの麻酔の基本形が初めの4年間で作られました。。一見型にはまっているように見えても毎日毎日麻酔をし続けて勉強もかなりしました。以前書いたことがあるかも知れませんが、多分自分の背丈よりおおくの書籍、文献を読んだことは間違いないと思います。
初めの4年でぼくの麻酔の基本が作られその以後は大した進歩はしていないような気がします。

研究費の不正使用

内部告発に端を発する早稲田大学教授の科学研究費の不正使用問題ですが、ここに来て論文の捏造問題も出てきてかつて無いほどの重大な事件に発展していく気配になっています。
柳田先生がうまく一連の出来事をまとめておられます。
柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 白昼堂々の早稲田大学教授

東大の事件、阪大の事件でも結局当事者の処分は決定していないか、かなり軽微なものだったのですが少なくとも研究費の不正受給という問題は出ませんでした。その意味では、研究者の倫理的な側面に焦点を合わせた議論が多かったかも知れません。今回は、研究を投資信託にしていたとかの事実も出ていて、この点だけを取り上げれば刑事事件に発展するかも知れませし、そうなれば教授職を含む公職の辞任だけでは決着しないかも知れません。

大学の研究室以外に研究室を持ちまた自分が株式を相当する保有するベンチャー企業を立ち上げ、公的な資金を共同で使っているような研究者は危険だと思います。
公的な資金をベンチャーに入れることで一種のmoney launderingを行うことができます。大学のお金で祇園のお茶や遊びをするのは多分問題でしょう。でも一私企業のお金で何をしようが株主(つまり自分)が納得すれば問題はすくないでしょう。資金は捏造すれすれの研究で稼げばいいわけです。このような事例はぼくの体験からしてもいくらでもあります。
政府が本気でやるならこういった事例を総ざらいすべきでしょう。

これは実は研究費の使い方の問題でなく、配分の問題なのだと思います。

能力のないもの、成果のない研究者が巨額な研究費を手にすること自体が「不正」であると、国や公共機関は、つまり納税者は認識する必要があります。

巨額でなくとも10万円でも、成果の無い研究者に研究費を配分する必要はまったくありません。研究者は、学部生ー大学院生ーポスドクー若手研究者ー研究者とステップを踏んで行くわけですが、その段階ごとにある種の淘汰を受けるはずです。若手研究者には別の評価システムを用意すればいいのです。その段階で”能力”もあるていど明らかになると思います。
研究の評価にも以前紹介したh-indexの様な客観的な指標と内容に踏み込んだ専門的な評価の二本立てにすべきだと思います。

原稿用紙一枚程度の申請書など誰にでもかけます。そもそも本人が書いている保証さえないのです。なので今までの研究成果に基づき、またpreliminary dataを盛り込んだ米国式のまっとうな審査システムに変えていくことが必要だと思います。
money laundering(マネーロンダリング)を調べていたらYahoo!辞書 - 学歴ロンダリングという言葉があるのを知りました。びっくりしました。ぼくはこれは困ったものだと思います。

2006年07月06日

きのこ

京都大学には京大広報という学内向け広報誌があって用もないのに毎月机の上に配られてきます。
入学式、卒業式での学長の式辞などが載ってたりするのですがたいていは読んだ時間が無駄になるようなどうでもよい内容が満載です。
そんな広報ですがたまには面白い記事というか随筆風な文章もあります。
今月号(NO.613)で言えば"きのこの生える京大を”でしょうか。
永田さんがきのこ好きだったとは知りませんでした。


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2006年07月13日

医者が増えても解決しない問題

日本経済新聞では日曜の特集Sunday NIKKEI a(alpha)で”医師不足の深層”と題する特集を連載しています。
今週の日曜は医学部の学生募集の”地域枠”を取り上げていました。

以下のような報道と連動しているのでしょうね。
医師不足で国立大3校医学部が県内者推薦の「地域枠」 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

北海道、東北地区を中心に軒並み地域枠が導入されています。札幌医科大学は1997年に導入されて以来2006年度では20人の枠が設定されています。詳しい内容はぼくは把握していませんが、地元からの入学者を試験で優遇するというもののようです。これとどういった関係にあるのか分かりませんが、奨学金を貸与し一定期間の地域勤務で貸与金の返済を免除するという制度もあるそうです。
日経の解説ではそのような方策は医師の地域への定着に一定の成果を挙げているとのことです。

この特集では、院内助産所の取り組みやなども紹介されていました。妊娠24 週の時点で医師による診察の結果、リスクが少ない場合、同じ病院内で医師によるお産か、助産婦によるお産かを妊婦が選択できる制度を採用している病院が有るそうです。妊婦にとって助産婦によるお産を選択するインセンティブがどこにあるのかぼくにはよく分かりませんので、何とも云いようがありませんが、制度の概念はよく理解できます。
麻酔看護師制度の導入を考えている人たちの理論的な背景にもこのようなことがあるのでしょうか。リスクの小さい患者さんの小さな手術の麻酔は必ずしも医師がすべて担当する必要がないという考えかたです。しかし患者にとって医師による麻酔でなく看護師による麻酔を選択するインセンティブがどこにあるのかという点は残ります。研修指定病院において研修医による麻酔を拒否する患者さんがいます。そのような人たちを麻酔看護師による麻酔を受けるように誘導することはそんなに簡単なことではないと思います。

最後に東大病院の院長永井氏のコメントが紹介されていました。


日本の病院は、海外に比べ医師を支える看護師などの人数が少ない。医師が医師以外でもできる業務に追われ結果として医師不足になっている

おっしゃるとおりですね。

しかし大学病院(すくなくとも国立大学法人系の病院)で働く医師をとりまく環境は看護師が少しくらい業務を分担してくれたからといって改善されないと思います。
現在私たちの病院では、研修医のローテートは16人/3ヶ月と十分すぎるほどです。一日に一回も麻酔が当たらない研修医もいます。彼らが何人いてくれてもぼくたちは一向に楽になりません。
今年からは後期研修の先生方も加わってくれました。おかげで少し楽になりました。
しかし当直の回数とか日々手術室から研究室に移れる時間などを含んだ環境はまったく改善しません。教員の定員の問題や給与の問題が未解決なままだからです。月曜日から金曜日朝から深夜まで診療にたずさわっても、給与は文学部の先生方とほぼ同じ。
こういった状態は都市部の市中病院においても専門医レベルの麻酔科医にとっては共通の問題であろうかと思います。
少なくともぼくをめぐる状況は、新研修制度の導入前からのことで、この数年で急に悪化したわけではありません。では何が悪いのでしょうか。答えは自分ではわかっていてどうすれば逃れらるかもわかっているような気もしますが...

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Would You Be Happier If You Were Richer?

Would You Be Happier If You Were Richer? A Focusing Illusion -- Kahneman et al. 312 (5782): 1908 -- Science
お金持ちは幸せだというような命題が真であると思っている人は多くはないとおもいますが、今よりもう少しお金が有ればよいなと思っている人は多いと思います。
このScienceの論文は、こんな問題に取り組んでいます。
結果を知りたい人は自分で読んでみてください。


2006年07月15日

"Fake Data, but Could the Idea Still Be Right?"

科学において、ある主張が、それを証明する過程で不正があったとしてもそれとは無関係に真である場合もあるし偽である場合もあります。
今週号の雑誌Scienceでこんな問題が論じられています。
CANCER RESEARCH: Fake Data, but Could the Idea Still Be Right? -- Couzin 313 (5784): 154 -- Science
ノルウェイ人のガン研究者であるJon Sudbø博士がLancetやNew England Journal of Medicineその他に発表した論文のほとんどはかれが作為的に作ったdataを含んでいることが明らかになり論文のリトラクトなどが行われました。
(この経緯は、wikipediaに詳しく説明されています。Jon Sudbø - Wikipedia, the free encyclopedia
彼の論文は、彼が作為的につくったデータを多く含むため、彼の主張の真偽は決定できない道理です。しかしかれが論文で提唱した概念は口腔ガンの研究者にとってあまりに魅力的なものであるがゆえに、現在その真偽を確かめる研究が行われているというのです。
どんな空想であっても、空想の真偽を確かめることはできる場合がありますーもちろん確かめることが現在の科学の水準ではできない場合もありますー。ある時代に不正に提唱された概念も後の時代の検証により考え自体は正しいーしかしその当時にはそれは証明できなかったはずであるーという評価を下される場合があります。メンデルのエンドウ豆の研究も、ガリレオの振り子の等時性の発見も、現在の検討からは彼らが当時の科学の水準でその発見ができたのかに関しては疑問が提示されているそうです。しかしそれとは無関係にメンデルの”発見”した法則は独り歩きをして現在の遺伝学の構築に大きな貢献をしました。
だからといって一部の天才は捏造をしてもよいのだということにはなるわけは無いのであって現実の世界ではいろんな問題が生じてきます。
自分の治療や診断法または理論に自信を持っている人は手続きを無視して結論の正当性を主張したくなるのでしょうか。
自分の開発した術式を広めると称して病院運営を壟断しようとしている”スーパードクター”もいます。困ったものです。

2006年07月17日

あと30分

当直あと30分でお終い。
結局働いたな、また。

2006年07月18日

霧の如意ケ岳

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まだまだ梅雨は明けていないようです。

バフェット氏の寄付

On Off and Beyond: ウォーレンバフェットがビルゲイツに3兆円託して世界が変わる
バフェット氏の寄付ってやっぱりすごいことになるのですね。
医学研究の世界では、あのハワード・ヒューズ氏やソーク氏の寄付によるものが有名で、成果も上がっています。
ハワード・ヒューズ - Wikipedia
Howard Hughes Medical Institute | Biomedical Research

2006年07月25日

健康科学専攻を開設@京大医学研究科

Yahoo!ニュース - 京都新聞 - 健康科学専攻を開設 京大医学研究科 来春に

素晴らしいんでないかい

2006年07月29日

評論家が要るだろう

日本経済新聞の木曜日の文化欄の”入門講座”という連載が走っています。
ここ4週は音楽評論家(という肩書きがもっともそぐうのでしょうが)の渋谷陽一氏の”時代を駆けるロック”という音楽家評論でした。
一回目を読みのがしたのですが、二回目からは、ローリングストーンズ、エミネム、そして最終回はブルーススプリングスティーンという渋谷さん好みのラインナップでした。(第一回はやはりビートルズか。だれか教えてください)

渋谷さんは約30年前からNHK FMでロック番組をやっていてぼくは30年来からの放送を聞き続けて来たと云うことがあります。現在も、毎週金曜日23:00からは彼の時間です。運良く(または悪く)この時間にアパートにいればラヂオしかもっていないので必ず聴いてます。雑誌ロッキングオンも毎月購読していたのでが大学卒業時にまとめて友達にあげてしまいました。

彼の真骨頂は


批評性は頑固なロック・ファンに片寄らず、商業性、ポピュラリティーも視野に入れた独特なもの。(wikipedia)

だと思います。
ブルーススプリングスティーンを題材にした今回の文章にもこの渋谷節がかなり薄まってはいるがはっきりと出ていると思います。
彼のページ(渋谷陽一の部屋)でやはり日経で彼が執筆したコンサート評を読むことができます。宇多田ヒカル、矢井田瞳の評論に彼の30年間まったく変わらないスタンスを読み取るとることができます。ここら辺に中村とうよう氏の”ミュージック・マガジン”が廃刊となったのにロッキング・オンが現在隆盛を極めている答えがあると思います。吉田秀和という音楽評論家がいます-彼もNHK FMで長らく番組を持っていました。彼もまたたくさんの著作を生み出していて全集も出ています-。渋谷さんはポップ音楽の吉田秀和だと思います。
というような事が云いたいのではなく、学問の世界にもanother"渋谷さん”が必要なのではないかと言うことが言いたいのです。
今の麻酔科ならやっぱり諏訪先生でしょうか。

くるりのインタビュー今日全部立ち読みしましたけどかなりタメになりましたね。昨日偶然くるりのライブスペースシャワーTVで見たしね。

2006年08月02日

酸素水の効用

酸素を溶かし込んだ水が結構な値段で売られているのを先日スーパーマーケットで発見してびっくりしました。
これを飲んで”何かがおこる”とは生物学的には考えられないのでこのblogでかいてみようと思っていたところ、以下のような新聞の記事を見つけました。ごくまっとうな解説だと思いました。

asahi.com: 酸素入りの水が人気、でも「飲む」とどうなるの?-サイエンス

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2006年08月05日

腰が痛い

昨日、勤務中に、いわゆるギックリ腰に。
変な格好で歩いているのですが、手術室内はともかく娑婆ではかなり異様に見えるかも知れません。この”病気”、ソファーに横になっているのが楽かというと立ち上がるとき痛みをかえって感じるので侮れません。このままで来週というか明日の当直を乗り切れるかどうか不安です。
痛みで、デスクワークもうまく進まないし困っています。

ところで先日術前診察をしていたら”麻酔科の先生は地味ですね”といわれました。
派手な麻酔科医もいると思うのですが、ぼくが地味だと言われただけなのでしょうか。

2006年08月07日

気をつけよう

いつも興味深く読ませていただいていますが、今日は特に面白かったです。
レジデント初期研修用資料: blog 管理者の正体を暴く方法
せいぜい皆さん気をつけてblogを運営されたほうがいいと思います。
ぼくも政治的な信条などについては触れないとか、大学法人の兼業規定に反したアルバイトをしているとかしていないとかについては書かないということなどは気をつけています。並列で麻酔をしているとか、してないとか、するつもりは無いとか、時と場合によればしてもよいとかにも言及しません。女子大で健康診断をしたとか、していないとか、したいとかについて記載したことはありません。もちろん特定の患者さんをネタにしたようなエントリーは書いたことがありません(たぶん)。
その他、これでも気をつけていることはたくさんあるんですよ。

2006年08月08日

反面教師

柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 無能なボスでも

柳田先生のblogからです。またまたぎょっとするようなタイトルです。
世の中親があっても子は育つとかいいますし、ボスが無能での優秀な院生は立派な仕事をしてくれると思います。反面教師とか言うこともあります。

今日、送られてきた医学界新聞を読んでいたら
ポートフォリオ評価を臨床研修に活かすという座談会が載っていました。おっしゃっていることは何となく解るのですが、ポートフォリオとかいちいち作らないといけない病院で研修するしている若い先生方には同情します。このような評価法で「人格の涵養」などが評価できるのだそうです。
こんなことを考えなくとも無能な指導者のもとでもよい医者は育つといいなー

それは置いておき、ぼくにも年間3000万とは言いませんが1000万円を5年間保証してくれたらずいぶんといろんな立派なことができるような、気がします。

2006年08月10日

ぼくも「楽」がしたいです

医師不足:総数増加も地域・科で格差拡大−医療:MSN毎日インタラクティブ
netでは一連の記事のように見えますが、紙の新聞では、いくつかの記事が同じページに掲載されているという形式でした。


「幸せな職場」求める若手…臨床研修の現実

と題された記事では、

「診療科によって勤務の厳しさに違いがあることを知り、楽な診療科へ流れる医師が増えた」


東北地方の大学を卒業した女性医師は都内の病院で研修中。「首都圏はプライベート面でも魅力的。仕事以外の楽しみがあるのはうれしい」と屈託がない。

などという表現もあります。
「楽」な職場を選んで仕事以外の人生を楽しむのが、問題の原因の一つだといっているような印象を受けます。

しかしぼくも-多分誰だって-「楽」な職場、すくなくともそこで働いていることが幸せだと心から思える職場でたくさん給料をもらって、余暇には好きなことをして生活できたらよいなと思っています。
しかしぼくの場合行きがかり上、残念ながら「楽」で給料がたくさんもらえる職場で働いていないだけなのです。この行きがかり上とかしがらみと言うのは結構重大で、19年も医者をしているとどうしてもこういったことがついてくるわけです。だからどうって言うことはないのですが、同じ地域で同じように働いていても-つまり同じ時間麻酔をしていても-収入に誤差とは言えない格差が生じているという現実にはちょっと腹が立ちます。
そういったものが何にもない若者が「楽」で楽しい職場にひょいと入ってしまうのは当然のような気もします。長い目でみてその人のためになっているかどうかは解りませんけど。

2006年08月17日

Günter Grass氏に関する最近の報道に寄せて

少し前に日本の新聞を中心とするメディアでもノーベル賞作家Günter Grass氏が戦中にナチ武装親衛隊にいたという報道がありました。(http://www.asahi.com/culture/update/0812/010.html)
New York TimesではAPからの配信のみが掲載されていましたが今日、はじめてまとまった署名記事を載せています。
Günter Grass Under Siege After Revealing SS Past - New York Times
どちらかといえば批判的な意見だと思います。

15歳の少年の行為をとやかく言うことは酷と思いますが、事実を今まで隠していたと云うことに問題があると考えられているのだと思います。いままでそのような事実が明らかになってこなかったということも驚きです。

日本語に翻訳されたGrassの小説や随筆は、学生時代にほぼ読破しました。
代表作”ブリキの太鼓”は、ドイツ語で半分以上読みました。ある一生に”タマネギ酒場にて”(Im Zwiebel Kellarだったと思います)は今でも記憶に残っています。個人的には今回の報道にはすこしショックを受けています。

今回Grassが書いたという自伝のタイトルは"Peeling the Onion"だそうですが、関係があるのでしょうか。

小説は、一晩である人の人生を変えてしまうほどの破壊力があります。それ故、作家個人へ過度の思い入れをしてしまう場合があります。
トルストイにしてもあまりに破滅的な人生を送って最後は家でして風邪を引いてほとんどのたれ死にをしたわけだし、作家の作品とその人の実人生を過度に結びつけて考えるのは良くないのかも知れません。

これは科学者も同じですね。偉大な業績を上げた科学者がいい人とは限りません。むしろ研究室では...
詳しくは書きませんが医者でもそんな人がいます。

こういったケースも本当に偉大なら良いのですが、偉大だと思われているだけだとタチが悪いですね。

代議員選挙

麻酔科学会の代議員選挙が行われています。
素朴な疑問としてあんなにたくさんの代議員が必要なのかなと感じています。
いったいどのようなお仕事があるのでしょうか。
また代議員の先生方は任期中の活動報告書など簡単なもので良いので皆に解る形で公表して頂くとわかりやすいと思います。

2006年08月19日

不十分な本

がんを防ぐ
偶然でこの本を読んでみました。
国立がんセンターの総長の著作ですのでさぞやと思いましたが、まったく大したことがありませんでした。
発ガン理論などが解説されていますが、おそらく素人には難しすぎます。かといって理論的すぎて実際の癌との関連が希薄です。

一方で、都合の良い臨床研究の結果を取り上げて強調しているのではないかという印象を抱かせるような記載もありました。

第4章の”がんの二次予防(検診)”でもではいったいどうするべきと著者が考えているのかについて明確となっていません。
要するにいったいどうしたらよいのかについての指針を与えてくれない本なのです。
読者としてどのような層を想定してるのでしょうか。

結局はがんの予防は
がんを防ぐための12ヵ条
に尽きるのだそうです。
これってがんの予防にかぎらず生活習慣病すべての予防になる12ヵ条ですよね。

一方国立がんセンターのweb page で公開されている情報は網羅的でかなり詳しいです。
がんに関する情報
一般向けと医療従事者向け(こっちはとてつもなく不十分です)と分けてありますが、区別せず最新の情報を確かに掲載していくだけで良いのではないかと思います

2006年08月21日

”特典”なんていらない

柳田先生のブログで学位取得者に”社会的な特典”を与えるともっと理系の大学院に人材が集まりこれはひいては日本の将来のためになるという持論を展開されています。
いろんな資格がありますが、修士号、博士号は 資格とは違いますから特別扱いは難しいのでは無いかと思います。医師免許無しに虫垂切除したらたぶん警察に捕まりますが、博士号など無くともノーベル賞はとれます。
こういったことの前に、理系大学院教育を改革する方が先だと思います。個人的には医学系の大学院教育というのはかなり改革の余地があると思います。

それより柳田先生の云われる”特典”とは何かということが気になります。
以下のエントリーを読めば柳田先生の意味する”特典”には高収入の保証と言うことが入っていると云うことがわかります。

柳田先生は”医師免許保持者”が皆一様に高収入を得ていると考えておられるようですがこれは必ずしも真ではありません。
国立大学法人の教員の給与は柳田先生もご存じだと思うのですが、文学部の教員も医学部で診療を実際に行っている教員でも基本的に同じです。どんなに遅くまで診療にたずさわっていても例えばぼくにはいわゆる超過勤務の代金など出ません。他学部の教員と同じようにいわゆる裁量労働制が導入されていますーそうでない教員もいますがー。もちろん博士号など持っていても給与に一円も上乗せなどありません。
市中病院で勤務している医師でも比較的に高い収入を得ることができるわけでありません。ぼくは、数年前某政府系研究所を辞めて某市中病院に転職しましたが収入は落ちました。研究所では患者を診ていませんでしたし、当直も無し、教育の義務も無しでした。
このように、研究職と云うのは結構恵まれているというのがぼくの実感です。
別に”特典”なんて要らないですよ。


柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 久しぶりに応酬あり


しかし、講演のあとで、静岡県の高等学校の先生をしている方が話しに来て、いい案だと思うと、いってくれました。さもないと、ほとんどの理系人材は医学部に行ってしまうと言うご意見でした。
医学医療は生命科学のごく一部ですし、それじゃ困るのです。その先生のご意見は、特典が与えられたら、進学者のパターンはガラッと変わるのではないかという、ものでした。

柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : なぜ理系出身者のトップが日本ではすくないのか?

優秀な理系受験生が所得のたかい医者を養成する医学部に殺到しているのも矛盾の例である。企業は官庁でも学力が高く、学生時代に文系より勉強してきた理工系の人材を大切にせねばならない時代となっている。 -- 橘木さんは日本各地の最上位富裕層を調査してやはり医者の比率が非常に高いことを指摘しています。日本の社会における、ここ数年で顕著になった経済格差の広がりを最初に指摘した人でもあります。

柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 学位取得者の社会的な特典

ニワトリと卵どちらが先かですが、世の中の若者はそういう特典には非常に敏感です。そういうルールこそが新しい卵になるのではないでしょうか。 また一番問題になりつつある、博士取得者の生涯キャリアーについても、あらたな明るい展望が生まれるに違いない。 医学部への異常な程の人気も変わるかもしれません。また文系でも学位取得を希望する若者が増えるにちがいありません。

2006年08月26日

国際経験が必要なんでしょうか

NIKKEI NET: 研究者の卵、海外の一流研究室で国際経験・文科省が派遣
年に400人ってかなりの数ですよね。
海外特別研究員の採択数をはるかにしのいでます。
常識的にはこちらを補強した方がよいのでは(詳しい内容が解らないのですが..)
海外特別研究員にしても生物学、医歯薬学の分野の採択数が多いです。他の分野では外国で研究するということがそんなに重要な事ではないのでしょう。つまり日本の実力が外国に比較して十分高く留学する必要性が相対的に低い !?

2006年08月31日

そもそも

NIKKEI NET:社説2 研究費集中こそ不正の温床(8/31)
いくら研究費があったとしても投資信託にお金を投入するとかはその個人の問題だとは思います。
もともと品性下劣な貧乏人が研究をするのが間違っているのかも..

2006年09月01日

いったいいくらほしいんだい

NIKKEI NET:研修医、大学病院に不満「雑用多い」・厚労省調査
どういう調査かはっきり解らないので、これに何か言うのも何なのですが一言。

新聞ではもう少し詳しく結果が報道されておりそれに依れば、

雑用が少ない
市中病院:26.9%
大学病院:3.9%

待遇がよい
市中病院:23.9%
大学病院:5.1%
となっています。

確かに研修医の不満は大学病院へ多く向かっているようです。

しかしよく考えると
雑用が多いとおもっている
市中病院:73.1%
待遇が良くない
市中病院:76.1%
であるわけです。
一体、この人たちのいう”雑用”とはなんなのでしょうか。また研修医がいくらくらい給与があると満足なのでしょうか。

2006年09月18日

ノーベル賞予想

今年のノーベル賞を予想しておきます。
Pierre Chambon , Ronald M. Evans
核内受容体の研究でどうかな。
もういい頃だと思いますけど...

2006年09月24日

最近の話題から

ここのところ論文の作業の最終段階ですの更新をさぼっています。
大阪大学の捏造問題は自死を選択した(そうとは考えていない人もいるようです)研究者も出て深刻な問題になっています。今回はかなり厳しい処分が下されるのだと思います。

阪大の論文不正、教授が捏造認める…2本で8か所 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

しかし、どんなに規則を厳しくしても捏造は無くならないと思います。本気で捏造されたら見抜くことは強制的な調査無しに査読の段階で他の科学者が見抜くことはできません。
最前線の研究はそれでもましなのかも知れません。”画期的な”発見が発表されれば一斉に追試験がはじまり、その発見の位置づけが自ずと定まっていきます。一方、誰も追試をしてくれない論文はそのまま埋もれていくだけになってしまいます。
自分は人類の叡知の全身に貢献しているのだという気持ちだけは持ち続けないと行けないのだろうと思っています。

asahi.com :94歳私の証・あるがまま行く - 麻酔科医不足を解消するには

病気、けがが早く治癒してその後の人生が幸福に送ることができることが患者さんの求めていることだろうと思います。医療は、本来その手段であるということには、医療の提供者も受け手の双方に異論のないことだと思います。
患者が同意すれば看護師が麻酔を担当することもあって良いと思いますが、臨床の現場では患者は一様な背景を持っているわけでないので、社会的な約束でそれを決めていくしかないということになり、そこが問題のはじまりと言うことになると思います。
それぞれの現場では麻酔科医と外科系医師、看護師の連携というものが取られていて看護師の麻酔への関与も現在でもかなりあるという病院もあると思います。
とにかく麻酔科学会はこういった問題に一定のスタンスを取る必要があるでしょうが様々な考えを持つ会員がいるので執行部は大変だと思います。

2006年09月28日

ここまで違うか

一つの論文に対するとらえ方がこうも違うのかという好例。
論文はこれ
NEJM -- International Trial of the Edmonton Protocol for Islet Transplantation

コメント1 研究のスポンサーNIH
税金が適切に使われていることをアピールしたい
Clinical Trial Shows Islet Transplantation is a Promising Procedure For
Certain Patients with Severe Type 1 Diabetes, September 27, 2006 News Release
- National Institutes of Health (NIH)

コメント2 New York Times
論文のネガティブな面をことさら強調
理由はわかりません
Diabetes Treatment Fails to Live Up to Promise - New York Times

コメント3 掲載紙のエディトリアル
論文の内容を解説しているだけ
NEJM -- Diabetes Cure -- Is the Glass Half Full?

2006年10月03日

アーミッシュの村で殺人事件

米・アーミッシュ地域の小学校で4人射殺、犯人は自殺 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
という事件がありました。
New York Timesではもう少し詳しく報道されています。
Students Killed by Gunman at Amish Schoolhouse - New York Times

結構ショックです。
ここら辺はぼくら一家が米国にいたとき何度か訪ねた地域です。ボルチモアからInterstate highway 83で一時間半もすればランカスター地方に到着です。
チョコレート会社のHershey'sの本拠がありちょっとした施設もあります。
HERSHEY'S Chocolate World Attraction
ただひたすらフリーウェイを北上すればいいと言う簡単な道筋なのでぼくでも運転できた訳です。
1003-nat-AMISHmap.jpg

ただの田舎なのですがこんな事件が起こるとはやっぱり米国です。

2006年10月07日

満月

職場を出ると流れる雲の間に満月が見えました。
いわゆる中秋の名月かと思って調べてみるとやはりそうでした。

とにかくこの連休中に仕事に片を付けたい。

続報

先日
アーミッシュの村で殺人事件 (hypoxia research::blog)
というエントリーを書きました。
続報です。
Amishの村での無差別殺人事件、殺害された5人の中に"Shoot me and leave the other ones loose,"と犯人に要求した少女がいたとの証言があり新たな展開になっています。
Amish Girl Asked to Be Shot First, Woman Says - New York Times
USATODAY.com - Amish bury 5th girl killed in Pennsylvania school shooting


今回の事件、米国のメディアでかなり精力的に報道されています。いまさらながらAmishの人たちの暮らしぶりなどが紹介されもしています。
今回知ったのですが、税金の面でも特別な配慮を受けてるのだそうですね。

このような報道の背景には米国人が彼らをrepectしていると云うことがあるのではないかと思えます。


2006年10月14日

新聞などの報道に関して

私たちの病院で木曜日に記者会見が行われました。
京都大学-お知らせ/ニュースリリース 2006年10月12日 脳死肺移植手術中の全脳虚血発生事例の調査報告について

京都大学-お知らせ/ニュースリリース 2006年5月2日 医学部附属病院 肺移植を自粛

新聞報道では誤解を招くような記載があったと思います。
当局からの発表をよく読んで頂ければ、”管理者”が不在の時間があったということを発表しているのだということが解ると思います。麻酔科医が不在であったということではありません。

2006年10月24日

"Self-Portraits Chronicle a Descent Into Alzheimer's"

Self-Portraits Chronicle a Descent Into Alzheimer's - New York Times

1995年に自らがAlzheimer病に罹患していることを知った画家が“From that moment on, he began to try to understand it by painting himself,”と決意して自画像を描き続けました。
病の進行と共に、絵が崩れていく過程がlinkされているslide showで追うことができます。
これは一回はみなさんご覧になった方がよいです。

鬼の首を取ったような医者叩きと大した実力のない外科医を神の手とかスーパードクターとか呼んで持ち上げて不幸な患者さんを生み出す手助けをしている日本の新聞、週刊誌にはこういった記事は書けないかも

2006年10月26日

”おけいはん”が交替!!

asahi.com:3代目「おけいはん」は京都出身 京阪電鉄が新CM-文化芸能
あまり関係ないのですが、ショック。
現おけいはんを京阪電車でながめることくらいしか日々の潤いがないのに..
新しいおけいはんになじめるか不安です。

2006年11月03日

映画"Flags of our fathers"

久々に休める休日でした。

家内と歩いていて市内の小さな映画館(小さい街ですがスクリーンは3つあります)で上映しているのを見つけて観たのがこの映画です。

Flags of Our Fathers

あのような鉄火場で何を人間が何を考えているのかを考えていました。
戦争と云うより人間を描いた映画です。

エンドロールの写真は、もしやとは思いましたが、果たして、本物だそうです。演じている俳優がそっくりなのに驚きました。

Flags of Our Fathers
が原作なのですが出版は、2000年です。

考えているとlabのポスドクと例の写真をめぐっていろんな事を話したことを思い出しました。

来月には対になるもう一つの映画が公開されるようです。これも見ようと思います。予告編だけみると日本の戦争映画でのあの命題、個人か国家かというような問題が強調されていましたが、Eastwoodが監督なのだからそう単純なものでないと祈っています。

Flags of Our Fathers (film) - Wikipedia, the free encyclopediaが参考になりました。

2006年11月16日

東京日帰り

本日日帰りで、麻酔とはほとんど関係のない某財団主催の国際シンポジウムに参加してきました。
神戸より遠くに行くのは3年ぶりくらいではないかと思います。これはこれで情けない。”ユープケッチャ”(参照)みたいになってはいけないと思うのですがいかんせん...

それにしても東京はすごい。活気にあふれていて依然そこら中で建築ラッシュ。皇居のお堀沿いに会場まで歩いたのだがそこまででも工事中の建物がいくつかあった。
いつの間にか丸の内オアゾ/Marunouchi oazoもできていて入っている丸善はかなりよい。
小川洋子、山本容子にくわえて松岡正剛のサイン会もあるそうだ。東京は派手だな。
これからは八重洲ブックセンターまで行く必要もないのではないかと思った。

研修医が東京を目指すのも解るような気がしました。
八重洲口のfour seasons hotelの横やはりいまでも喫煙場所になっていましたね。これだけは今まで通り。


それにしてもANA国内線 - スキップサービスは便利だ。これもいつの間にか...

2006年11月18日

今日のぼく

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今日のぼく
iMacのカメラで撮りました。

2006年11月22日

今日のぼく

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もうヘトヘトです。

思いっきり朝寝坊をしてみたい。
今度の日曜日は午後まで寝るつもり。

ところでぼくのiMacなんで立ち上げるごとにspeakerのvolumeがリセットされてしまうのでしょうか

2006年11月29日

今日のぼく

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好評”今日のぼく”です
今日はアンディー・ウォーホル風にしてみました。

2006年12月02日

大学院教育コースのリトリート

昨日の午後から、所属する大学院教育コース(参照)の二回目のretreatが近江今津のホテルで泊まりがけであり参加してきました。(因みに一回目は有馬温泉でありました。)
まさに合宿です。夕ご飯を一緒に食べて夜半まで議論するという形式です。参加の大学院生も研究成果の発表を皆の前でして様々な分野の人からの意見を聞くと云うプログラムをあります。学生が企画した討論もありました。今回は”良い研究成果とは何か”というテーマで二時間くらい議論しました。
二日目、今日はコース外からのゲストスピーカーとして柳田充弘先生の話をお聞きしました。(登場した先生を拝見して、一瞬T庶先生かと見まがいました。)
内容は、キャリア形成の話を20分程度、先生の研究の話を一時間程度でした。ブログで想像していた様な先生でした。先生自身ブログで今回のretreatの事を書いておられます。柳田節を堪能しました。
柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 近江今津の町、昔も今も、落ち葉
柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : リトリート、外国人PI

麻酔科からもぼくの他に大学院の先生が一人参加してくれました。立派に発表できていてぼくはほっとしました。
こういった行事は今後も続いていくと良いと思います。世話役の学生さんお疲れでした。

こんなのいいでしょう、皆さんも是非京大の大学院に進学してください。

2006年12月03日

リトリートの話(続)

リトリートの話の続きです。
この合宿、費用は医学研究科が負担してくれます。要するにタダです。例外は、夕ご飯の乾杯のビール代。これは教員のカンパで賄っています。順当な線だと思います。途中で頂いた大福(N田先生は日本で一番おいしい大福だとおっしゃっていました)もたぶんどなたかの寄付だと思いますけど。

細胞生物学・細胞生理学コースは所属している博士課程の学生の半分以上は医者ではありません。京大、または他大学の修士を終えて入学なさっている人たちです。
皆さん研究の初心者でなく堂々としておられる人が多いです。
今回印象に残ったのは、医者ベースの学生さんが、結構基本的で質問するのが恥ずかしいかもと思われるような質問をどんどんしていましたことです。このようなリトリートでお高くとまっていても仕方ないしそこら辺を自覚されていたのか議論を盛り上げるのに随分役に立ったような気がします。日頃から患者さんに接しているとかそういったことが生きているのだと思います。良い傾向だと思います。知らないことはどんどん質問したらいいと思います。これがもうすぐ学位をもらう人たったらこれは大問題ですけど、初学者は仕方ないです。いままで患者を診ていた人がはじめから実験の実際に習熟しているはずはないし、テキストやwebで公開されていないことなど山ほどあります。

二日目の最後のセッションは”研究と臨床”ということでぼくを含めた臨床からの教員三人のshort talkのあと皆さんの質問、コメントを受け付けました。医者が大学院に入るのは一種の息抜きだというのは本当かといった質問もありました。答えるのがなかなか難しい質問ですね。皆さんどう思いますか。そういった側面があることはぼくは否定しません。ただそれと良い研究ができるかどうかは別物だとは思います。熱意があっても空回りしている人もいますし..
最後にN宮先生から、臨床で研究を続ける難しさについてコメントがありました。これはぼくらが強調するとただのグチになるのであまり大きな声で言えなかったことです。N宮先生には理解して頂いていると思うと救いなのですが、だからといって状況が革命的に変革されることは無いと思います。

2006年12月05日

今日のぼく:風邪

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風邪引いて熱発しています。というわけでサーモグラフィーにしてみました。
昨日一日どうにか乗り切り今日もさっきまでなんとかもっていたのですが、急に汗をかき始めて寒気がしてきました。今日はこれで帰宅して寝ようと思います。

2006年12月07日

なくしものが出てきた

実は、二週間前に結婚指輪を無くしました。
CV-lineをとる必要があり手洗いをして術衣のポケットに入れ忘れました。
気付いたのは翌朝で、電車に乗っていて前に座った女の人がえらい派手な指輪をしているのを見て自分の指に指輪がないことに気付きました。
結局二週間出てこなかったわけですが昨日リネンの部署の方が届けてくれたそうです。
滅菌の熱のせいか指輪は変形していました。案外弱いものだなと思いました。人間の気持の方がもっと弱いのかも知れません。

無くして数日は結構落ち込んでいたのですが、それを過ぎるともういいかという気持ちになりかけていたのが今日発見されたことで吹き飛びました。見つかって良かったです。日曜日から引いていた風邪もなんとか克服。すこし元気が出てきました。

<無惨に変形した指輪>
http://www.flickr.com/photos/97229906@N00/322083661/

他山の石

大学病院でなぜ心臓は止まったのか
こんな本があったのですね。

こういった事例を他山の石としていかないといけないとつくづく思います。

2006年12月10日

golden laryngoscope

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挿管通算10000回を超えた練達の麻酔科医にだけ使うことが許された黄金の喉頭鏡を拝ませて頂きました。

2006年12月16日

捏造の勧め!?

改正された教育基本法が国会で成立したそうである。
あまり関心を持っていなかったのだが、時間もあるし一応どんなものかと思い読んでみた。
教育基本法案について−文部科学省
この通りに成立したとすると第七条は以下の通りである。

大学は、学術の中心として、高い教養と専門的能力を培うとともに、深く真理を探究して新たな知見を創造し、これらの成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする

なんと”知見を創造し”とある。
知見を創造するとは捏造をしろといっているのであろうか。
創造とは”それまでなかったものを初めてつくり出すこと(大辞林 第二版)"であるから、発見するとかそういったこととは本質的には異なることである。生物学には発見はあっても創造は無いとぼくは思っている。

そう思ってネット上を検索してみるとこの件に関するつっこみは当然されていた(@某巨大掲示板)。

なんか困ったことだと思う。

2006年12月24日

はたちの献血の彼女

職場では手術室の更衣室を出た場所に輸血部が位置してしています。
夜になり手術室を出るとき輸血部の壁に貼ってある”はたちの献血”のポスターの彼女に会うわけですが、彼女が誰か解りました。(参照
二十歳には見えないと思っていましたが果たして二十歳ではありませんでした。

彼女に”会う”のが手術後の密かな楽しみです。

[追記]

http://www.jrc.or.jp/gallery/movie/campeign_broad.mpg

硫黄島からの手紙 観ました

映画”硫黄島からの手紙”を観ました。(LETTERS OF IWO JIMA)

アメリカ映画ですが、ほとんど全編、日本人が日本語で演じる映画です。
誰が脚本を担当しているのかと思ったらIris Yamashitaさんという日系二世の女性でした。

栗林中将が戦死することは史実として明らかなのですが、他の登場人物とくに二宮クンが演じる西郷が最期にどうなるのかははじまりの時点では不明です。観客は、否応なく彼らに感情を移入して最期まで映画を観てしまいます。連作の相方、”父親たちの星条旗”と比較してもこちらに作品の評価では軍配が上がるのではないかと思います。
強烈な政治的なメッセージがあるわけでないこの映画をぼくは評価しますが、戦争への批判が足りないという意見にも一理はあると思います。
映画のエンドロールによれば「玉砕総指揮官」の絵手紙から着想を得たと記されていました。

制海権、制空権も失った島に二万数千人で置き去りにされるという状況は、卑近な例を引き出せば、手術件数がどんどん増えていく病院に外部からの応援もなく勤務し続けるのと似ていると思いました。
大きな枠組みは病院の執行部が決めます。病院の収支の改善の名目で給与の上昇を抑制してきます。その状況下では外科医も手術増加の圧力を受けどんどん手術件数が増加していきます。
五年後、十年後につながっているような努力を積み重ねていく以外に取る道はないとは思っています。今のところ逃げも隠れもできないので。

2006年12月26日

学位の審査

年の瀬ですが、今日職場の同僚の学位の審査がありました。

研究内容を審査員の前でプレゼンテーションして試問をしのぐというおそらくどこの大学でも同様の形式だと思います。 米国(すくなくとも)ではdefenceと言う直裁的な呼ばれ方をします。審査委員は申請者を攻撃して申請者はそれを防御するという意味だと思います。
学位のdefenceでも時にとてもおもしろい議論が起こることがありますが今日は、特に波乱もなく無事おわりました。面妖な質問をする先生はいたことはいましたが..

defenceの終わった後で審査委員で協議をして合否を判定するのですが、はじめて”専門医委員”というヘンな名前の資格で協議に参加しました。あんな話をするのですね。知りませんでした。
最後に結論に同意したら署名捺印をするのですが判子持ってきていませんでした。

結果は合格ということでおめでとうございました。

でも油断はできません。最終的には研究科会議で認めていただかないといけないですから。

院生の人たちも傍聴していました。
あんなものだと思っていたら痛い眼にあるかも知れません。ぐいぐい攻め込んで来る先生もいますから。

2006年12月31日

仕事納め

今日が今年の仕事納めです。
ついさっきまで手術室で働いていました。
もしかしたら今年で収まらずに足かけ二年で仕事になる可能性が結構濃厚です。
予定していた仕事ができずに困っています。

比叡山も朝の内は白いモノが残っていましたが今見るとすっかり消えています。

061231_0946~01.JPG

後三時間で

今年もあと3時間です。
手術室で新年を迎える展開は無くなったと希望的に判断しています。

はじめの皮算用では夕方には仕事を終えてゆっくりできるはずだったのですが...

結局 computerのモニターの前で年越しです。


2007年01月01日

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
いつのまにか年が明けていました。手術室で年越しという事態は回避できました。

昨年はこの数年の内でscientificなprogressが最もすくなかった年でした。
これはひとえに自分の頭が悪いことに原因があることです。年が明けたからといってそれが直るわけではないのでより一層努力する以外に事態を打開する手段はありません。
手始めに一月はがんばってみようと思います。

今の職場にいる限りこのブログも続けていこうと思います

目的の所まで進むことができたので今日はもう寝ます。

[追記]
朝まで寝てました。


2007年01月02日

映画と読書

元旦は、当直明けで帰宅し、映画と読書三昧でした。
病院で読んだ新聞で広告されていた
アメリカの眩暈―フランス人哲学者が歩いた合衆国の光と陰
を駅前のbook 1stで手に入れて帰宅。
元旦から開いているなんて便利です。

その後、散歩がてらにTSUTAYAに出かけDVDを借りてきました。
結局手持ちのものも含めて
プライドと偏見

ミスティック・リバー

LIMIT OF LOVE 海猿 スタンダード・エディション

アンタッチャブル(通常版)

をいっきに観賞。

結末は解っているのですが”プライドと偏見”はおもしろかったです。200年暗い前に、現在の恋愛ドラマの原型がすでに確立していたのです。

2007年01月04日

さんざんな仕事始め

今日ーというかもうすぐ昨日なのですがーはいわゆる仕事始めでした。
今日から麻酔科へのローテーター15名くらいが総入れ替えで手術室はてんてこ舞いでした。

19時頃に全部終わったと思った矢先緊急手術でさっきまで手術室にいました。
来週からは学生の授業が始まるし、センター試験の監督もしないといけないしボーッとしている時間がありません。何とかしてください。

2007年01月07日

安藤百福氏逝く

死去前日、社員とチキンラーメン…執念で生んだ世界食 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

安藤氏は大阪府池田市のインスタントラーメン発明記念館前の広大な邸宅にお住まいだった訳ですが96歳で心筋梗塞で亡くなったとのことです。お歳を考えれば大往生といってもよいのかもしれません。
池田市を舞台にした”てるてる家族”でも安藤氏が登場してきます。掘っ立て小屋の中でチキンラーメンの開発をしていた場面が登場していました。
チキンラーメンはいつでもストックしてあります。
即席麺でチキンラーメンを超えるモノは無いと思います。最近はチキンラーメンをカップ麺にしたモノも出ていますが、あれはかなりおいしいです。しかし値段が高い。またお湯を沸かしどんぶりに注ぎ待つというあのプロセスがないぶん風情に欠けそれ故あの独特の幸福感を味わえないという欠点もあります。
安藤氏は紆余曲折を経てあのチキンラーメンを48歳で開発したとこのことです。これは凄いことです。見習いたいモノです。

ちなみに池田駅前には安藤氏を頌えたラーメン屋、麺翁 百福亭があります。結構うまいです。お時間と興味があれば一度いかがでしょうか。チキンラーメンが出てくるわけではありません、念のため。
[追記]
New York Timesでも論評
Mr. Noodle - New York Times

2007年01月09日

お疲れ様でした

昨日、某医科大学の学生さんが研究室の見学に来てくれました。
寒い中お疲れ様でした。ぼくが当直だったので夕ご飯を一緒にできなくて済みませんでした。

さてぼくたちの麻酔科では
kyoto_masui: 私たちの基本的な考え方
このような原則で大学院を運営していこうとしています。

来年度以降もいつまでも大学院の学生は募集しています。


しかし今日は寒かったですね。研究室はぜんぜん暖まらなかったです。今でも寒さが結構身にしみます。惨めです。電気ストーブ欲しいです。

2007年01月11日

ホワイトカラーエグゼンプションの先取りか

来週末センター入試があります。
試験監督を誰かがしなくてはいけません。
先日、監督者の集まりがありました。冒頭、監督者には日当も何も支払いませんと言い渡されました。休日に出てきても弁当も何もありません。
これってホワイトカラーエグゼンプション (white collar exemption)(参照)の先取りでしょうか?

安部総理は


「残業代が出ないのだから従業員は帰宅する時間が早くなり、家族団らん増え少子化問題も解決する。」

などと発言しているそうですが、このようになるわけ無いです、というよりこのようになっていません。
裁量労働制の適応を受けているぼくは少なくともこうなっていません。
休日も試験監督してますから..

[追記]
NIKKEI NET:労働時間規制除外制は導入見送り、選挙控え政府与党方針
だそうです。
だったらぼくの裁量労働制も取り消して下さい。

ドラマじゃないんだから..

gmailってmailの内容が読み取られ、右脇に関連ページが表示されますよね。
今日ぼくへのあるmailにこのページが表示されてました。
asahi.com: 医局人事冬の陣-健康

これを読んだ人はやっぱりここに書かれているようなことが起こっていると思うのでしょうね。
ドラマじゃないんだからと思いますが..
やっぱり教授はこんな事を考えてはいると思います。
でもこんな事はないと思います


 目の下にクマを作ったI医局長が教授室へ入ってくる。人事配置換え参謀本部長だ。「あ〜、来年ね、H君をね、大学へ呼び戻してね…」。

少なくともうちでは。

今日朝刊を手術室で読んでいたら4チャンネル(TBS) の新ドラマの広告を見つけました。
「きらきら研修医」
なんと小西真奈美さんが研修医に扮するそうです。研修医にしては少しふけていないかとwikiで調べると現在28歳です(参照)。でもかまいません。
とにかく観たい。でもTVが無い。

2007年01月12日

今日から学生の授業がはじまりました

職場では、今日から医学部の学生への麻酔・救急の授業が始まりました。

初日なので毎年出席者は多いのですが、特に今年は多かった。
みんな熱心です。
授業の後、質問に来てくれた学生さんもいました。

吸入麻酔に関する授業をしたのですが、今日の授業の内容で手術室で直接役立つと思われる内容は残念ながらあまり無いと思います。だといってconcentration effect, second gas effectなどの理解無しに吸入麻酔薬を患者さんに使うのも失礼なような気もします。
現在、麻酔科をローテーとしている研修医の先生や修錬医の先生に抜き打ちテストをしてみようかな。どれくらい吸入麻酔薬の事をキチンと理解して麻酔をしているのでしょうか。
リバース(アトロピン+ワゴスチグミン)が何をリバースするのかわかっていない先生はいらっしゃいました。3ヶ月の研修でも基本的な知識はしっかりと身につけてから手術室に出ないといけないと思います。

一応
Miller's Anesthesia: 2-Volume Set
の該当部分は全部読んで授業に臨んでいます。
何せ授業は、ぼくが給料をもらっている理由のうち一番大きいものだと思うので手は抜けないです。

2007年01月16日

また審査会

学位の審査会の季節です。職場では、そこかしこで審査会が開かれています。
一緒に研究を進めていたO先生の学位審査も本日ありました。

審査会はガチンコでした。
審査員の面子からすれば十分予想できたこととはいえ、ぼくが壇上にいてもあれだけつっこまれたらすべてで満足のいく受け答えができたかは疑問です。恐るべしとしかいいようなありません。
O先生もかなり危うい場面も何度かありましたがなんとか切り抜けてくれました。

これだけの審査会を乗り切ったのだから博士号も意味があると思います。

2007年01月18日

医療の世界に導入したら..

司法修習生「卒業不合格」が急増、初の2ケタに : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
医師の資格でも、国家試験に合格だけでは免許がもらえず臨床研修後にさらに待っている臨床試験合格を経ないと免許が交付されないとしたら現在の研修風景がだいぶ変わってくるでしょうね。

医師国家試験は知識をとう試験とすればいいわけで医学部を卒業していなくとも受験できるようにしたらいいと思います。その後、マッチングを経て研修というか実習病院を選び研修した後、試験を受ける。合格したら医師免許でいいのでは。

2007年01月21日

納豆食べて痩せるのか!?

あるある大事典:「納豆ダイエット」はねつ造 関西テレビ−テレビ:MSN毎日インタラクティブ

番組ねつ造:「あるある」に消費者から怒り−今日の話題:MSN毎日インタラクティブ

なにか大変な騒ぎになっています。
そもそも納豆を食べて”やせる”のかどうか知りませんが、普通に考えてそれはないだろうと思うのですがどうでしょうか。バラエティー番組(この番組を観たことがないのですがどう考えても健康番組とはおもえないのです)で言っていることなど話半分どころかまっかなウソと云うこともあり得ると思うべきだと思います。

同じ論理でテレビで紹介される名医を丸飲みにしたらとんでもないことになるかも知れません。納豆食べても痩せないどころか歩いて入院したはずが...となりかねません。

メディア・リテラシー(参照)ですね。

2007年01月23日

納豆 その後

京大の柳田先生が納豆捏造事件をネタにおもしろい考察をしておられます。
(柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 研究倫理、捏造ニッポン、ニュースの宝庫)
関テレのスタッフが


当事者は捏造をやったと自覚してなかったでしょう。
捏造ではなく、「真実」に番組内容を近づけるために、努力して出てきた目の前のデータを「真実のために改竄・偽造・捏造」したのではないでしょうか。よくある話しです。
番組担当者は番組を作る前から、納豆がダイエットにいいとかいう、「真理」をより効果的にしめすために、いまの日本のテレビのすべてがひたりきっている「センセーショナリズム」のテクニックをちょっと使ってしまったのでしょう。

と思っていたかどうかは別として研究における捏造が

実は捏造を常習的にする研究者のマインドの多くは、そのような「真実」と非常に類似したものを持っているのです。そのような「真実」があるはずなので、それにあわせたデータを作ることは「許される」と思いこんでしまう人たちが研究の世界にもいるのです。わたくしが知っている研究上での捏造者の一部にはそのようなマインドの所持者がいます。始めてそれを知ったときには驚いたものです。しかし、そのような事例が多くなるにつれ、またか、という感があります。
というのはあるかも。自分のやっていることが絶対的でそれを世の中に出すのに何か問題でも?、と考えている人はホント多いです。基礎医学者に限りません。日々の臨床でもそのような医者ととりまきは確実に存在します。 最近先生のブログを読むと柳田節を思い出しすこしわらってしまいます。 (大学院教育コースのリトリート (hypoxia research::blog)) 因みにN宮先生も柳田ブログを読んでいるとおっしゃっていました。

今日ジャスコ二条店(ちなみにこの店ではレジバッグをくれません。Mybagを持参して買い物に出かける必要があります)に夕ご飯の材料を買いに出かけました。納豆一粒も売っていませんでした。
「あるある」は捏造でもやっぱり納豆は”効く”と皆さんは考えているのでしょうか。
それより恐ろしい事実を発見。パンがほとんど無かったのです。パンを食べると美人になるとかいう番組でも放送されたのでしょうか。

満屋裕明先生

医学書院/医学界新聞【新春随想2007(満屋裕明)】(第2716号 2007年1月22日)

医学書院が医学界新聞というものを出版しています。

毎週送っていただいているのですが今週号に熊本大学の満屋先生が登場しておれらます。

熱いです。熱すぎます。相変わらず。

私たちがサイエンスの研究に喜びを感じることはかけがえのない「正義」の一部であって,パリのファッションやハリウッドと同様に「カッコいい」のだ。いや,むしろ,それらよりもはるかに「カッコいい」のだ。
ここら辺なんてまさに満屋節炸裂です。

満屋先生の本拠がBethesdaにある時に一度labにおじゃましたことがあります。すでにHIVの治療法の確立で大変な成果をあげておられました。

「あなたに自信があるならなるべく若いボスを自分で選んで留学しなさい。そうでなけらば年寄りのアドバイスに従った方がいいとの助言をいただきました」
結局ぼくは自信はないが自分で選んだボスの元に留学しました。

その後数回お会いしたことがありますが、いつもどこでもとにかく”熱い”です。

エレベータで会った若いカップルが,私が首から下げているIDを目にして,「NIH(米国国立衛生研究所)で何をしているの?」と聞く。私が「エイズの研究」と答えると,彼らは「クール(cool!カッコいい)」と言う。
というようなカップルは確かにいたのだと思いますが、その時の「クール」という言葉が本当のほめ言葉かどうかはぼくには分かりません。

滞米中にスピード違反で捕まったことがあります。Johns HopkinsのID tagを首から提げていました。お巡りさんにさんざん文句を言っていたら、おまえはJohns Hopkinsでいったい何をしているのだと聞かれたので、低酸素の研究をしていると答えました。"hypoxia"といったのですが理解していただけずlack of oxygenだとか叫んでいたら、たぶんあきらめてくれて雨も降っているしスピード違反は良くないとさとされ反則切符を切られずに済んだことがあります。
「クール」だと思われたのでしょうか。

2007年02月06日

基礎医学研究崩壊!?

ちまたでは医療崩壊が進んでいるということいなっているのですが、一方で"基礎医学教育・研究の危機”も進行していると考えている人たちがいます。
日本生化学会の機関誌「生化学」のvol.79 NO.1に「危機」に付いてのアンケート結果が掲載されています。対象は44大学の51人の教授とのことです。
問題点は

1.学生の臨床志向、研究者減少、生化学講座の縮小など9割近い回答者が危機感を抱いている
2.95%以上が基礎医学研究におけるMD研究者の必要性を認めているが、現実にはす既に臨床講座からの派遣を除くとMDの大学院生やポスドクは既に極めて少数である
3.打開策としては個々の努力より、制度改革や基礎医学重視の政策など、トップダウンの改革が必要である

とのことですが、これでは黒川先生が主導する”変革”に打ち勝つことは難しいと思います。

2007年02月10日

同門会

今日、同門の先生方の新年会を兼ねた症例検討会がありました。

毎回京都でするわけですが、遠くからの参加していただく先生もいますのでこれは大変です。
それでも相当数の先生方の参加がありこのような規模、参加者の背景の症例検討会をみなさん重視していることの現れだと思います。

宴会もあったわけですが、ぼくは当直なので欠席さていただきました。

2007年02月13日

女性は産む機関を有している

厚生労働大臣の「産む機械」発言はまだ国会の運営に影響を及ぼしているのでしょうか。

ひょうんなことから-つまり偶然図書館で見かけたので借りて-
処女懐胎―描かれた「奇跡」と「聖家族」
を読んでみました。
ヨハネ、マリアの母への記述もあり大変ためになりました。

柳沢大臣はたぶんここまで考えて発言したわけでないと思いますが、男性と異なり女性は「産む機関(machinery)」を有していることは確かです。machineryとmachineがどう違うかはぼくにはよく解りませんが..
代理母出産(参照)は明らかに女性の持つ産むmachineryを利用していることは確かです。

また彼は「2人以上子どもを持ちたい若者」を「健全」と表現したとの事です。
「子供は持ちたくないまたは一人だけ持ちたい若者」を「不健全」と云ったわけではないとおもいますが..

2007年02月16日

歴代大統領1ドル硬貨

歴代大統領1ドル硬貨 第1弾は初代ワシントン|米国|国際|Sankei WEB

これはほしいです。

アメリカにいるときに米国50の州のquarterが発行されていました。
50 State Quarters - Wikipedia, the free encyclopedia
ぼくはNew Hampshireの奴が結構気に入っていました。
Live Free or Die
と書いてある奴です。

我が家で集めていたのですが帰国したのでそこでお終い。
今度の一ドル硬貨と一緒に何とかしたいものです。

2007年02月20日

学位の講演会ーまた

学位の講演会がまた開かれました。

専門委員ー審査員の補佐みたいなものですが最後に一緒に判子押しますーとしてぼくも参加しました。

H先生の研究は、遺伝子破壊マウスを用いて吸入麻酔薬の作用機序を検討するという麻酔科ど真ん中の研究です。
審査の先生方は麻酔の専門家でないので麻酔ってどんなものかを一応理解していただいた上で話を進める必要があります。
これがなかなか難しいですよ。鎮静度はBISでわかりますというかそんな話をしても不十分だし。麻酔にかかったヒトを見たことのない人にはなかなか”わかって”もらえないこともあります。それ故結構naiveな質問もあり、意外と答えるのがむずかしいという局面にもぶち当たります。

第一関門ーといってもこれが実質的には最終関門なのですがー突破おめでとうございました。

その後、今度ーやはり来月になるかー講演会をする先生の予演会にお付き合いしました。
dataは複雑でないのですがやはりintroductionをどう持って行くかが問題ですね。
審査には相当の専門家が来ますので気を抜けません。もうしばらくもっともっと悩んでそして考え抜いて本番に臨んでくださいませ。

2007年02月23日

かつての自分

”るなのひとりごと”(参照)を読んでびっくりしました。
修士の学生さんがかつてのぼくとそっくりなのです。
ぼくはまったくの劣等大学院生で、同じ大学の付置研究所に麻酔科から出されて研究をしていましたが、4年かかっても学位を取得するための論文を完成することができませんでした。雑用は多いし、テーマも満足に出してもらえないことに原因があると本気で思っていました。研究室の院生と話していてもいつも悪口ばかり。まあもともとやりたい研究でもなかったしどうでもいいと思っていたこともありました。とっとやめて麻酔科に戻ろうと思ったことも何度もありました。いろいろ言われて腹を立てて電話の子機を投げつけて家に帰ったこともありました。
その学生さんとぼくが違っていたことはそう多くはないがぼくが妻子持ちだったということだと思います。学費を出して院にいる以上学位無しではいかんだろうとは強く思っていました。週に一回しかアルバイトをしていませんでしたし一年350日以上は研究室にでて研究をしていましたので妻の手前もあり学位無しでは困ると思いました。ようやく5年目に論文が出ました。この論文は自分でも云うのも何ですがなかなか良い論文でこの分野のいまや古典になっていると思います。ISI web of scienceの統計でも引用回数は現在397回です。
結局その論文のおかげで研究生活を続けることになりました。しかしこれが良かったかどうかはまた別の問題です。

昔のことを思い出してしまいました。

2007年02月25日

労働破壊と”<やりがい>の搾取”

岩波書店の「世界」3月号(世界)の特集は、「労働破壊」です。
この特集の解説が今日の日本経済新聞の読書欄にありました。

いくつかの論文の中に東大の本田由紀先生の「<やりがい>の搾取」という論文があります。
例に挙げられてるのはバイク便ライダー、コンビニ店長、ケアワーカー、居酒屋チェーン店員、住宅会社の営業などの職種の方たちですが、要するに好きで選んでいる職業にのめり込みすぎて、またのめり込むことにやりがいを求めたり、自己実現を見たりする人たちの働き過ぎに関しての論文です。

医師という職業はこのような構造を持っていると思います。
さまざまな動機をもち医師を言う職業を選択しているわけですが、昨今では、学生時代から医師となる動機づけなどが必要であるとか、成績がいいだけの人間は医師に向かないと言うような形で、医師という職業を、「天職」と考えるべきであるというような圧力も有ると思います。やりがいを無理矢理植え付けやみくもに働かせるというような体質がこの業界の一部の職場にはあるな。

今日から二次試験のようです。ぼくらの大学の医学部医学科は、倍率3.4倍のようです。
すごいのは岐阜大学 医学部。前期で19.4倍、後期に至っては78.9倍(志願者2891人-どこで試験するのでしょうか)の競争率です。ここまですさまじいと受験前に怖じ気づきますね。

2007年02月27日

数学難しい

国立大学の入学試験も遅いところでも前期は今日で終わったようです。
新聞に試験問題が掲載されていました。

英語は、これは少なくとも今のぼくには簡単でしたが25年前ならどうかなとも思いました。
数学は惨憺たるモノで解き方の方針がぱっと分かったのが二題、後はダメ。
コマネチ大学数学科と言うわけにはいきませんでした。

というわけで今年母校を受験していたら不合格だったと思います。

2007年03月02日

Flavor of Life

昨日の当直、結局寝たのは午前5時で7時に起きて今日一日麻酔してました。つらい。
にもかかわらず京都大学-広報・刊行物/広報・刊行物 京大広報によればいつの間にかぼくの給料は下がることが決まってたようです。

こういう景気の悪い話はやめにします。

iTunes storeで宇多田ヒカルの”Flavor of Life”の発売が始まっていました。
ほとんどテレビを見ませんが、娘と家内は、この曲が終わり頃に流れるテレビドラマの熱心な視聴者です。HDに撮り溜めてあったのをこの前見ましたが、タイミング良くこの曲が流れてきてくだらないドラマだと分かっていても結構感動します。

先日はpromotion videoをcable TVで見ました。これがなかなか良くできています。
youtubeのものは削除されてますが、

で3/8までやっているようです。

一曲で一冊の本を読んだ以上の影響を及ぼすことのできる音楽家というのもこれは希有な存在なのだと思います。
15歳でmajor debutしたときから体型以外はほとんど変わっていないと云えば変わっていないともいえ無くないのですがやはり天才なのでしょうね。

ちなみにぼくも’ヒッキー’です。だって広X 喜Yだから名前が。

鬼束ちひろも復活するそうで安心しました。

2007年03月13日

「情報の非対称性」

経済学の概念に「情報の非対称性」というものがあります。
wikipedia(参照 on Wikipedia)によれば


-情報の非対称性を最初に指摘したのは、アメリカの理論経済学者ケネス・アローである。アローは1963年にアメリカの経済学会誌「アメリカン・エコノミック・レビュー」において「Uncertainty and the Welfare Economics of Medical Care(不確実性と医療の厚生経済学)」という論文を発表し、医者と患者との間にある情報の非対称性が、医療保険の効率的運用を阻害するという現象を指摘した。-

のだそうです。

いくら患者さんに医療内容を説明しようとも、原理的にこの非対称性を越えることは難しいです。
医師であってもこと自分や家族の病気に直面すれば冷静に対処することは難しく、素人のように病状の変化に一喜一憂する場合もあると思います。

このような状況下では、「逆選択」(参照 on wikipedia)と呼ばれるような現象が起こりうることが知られています。つまり


-情報の非対称性が存在する状況では、情報優位者(保持している情報量が多い取引主体)は情報劣位者(保持している情報量が少ない取引主体)の無知につけ込み、劣悪な財やサービスを良質な財やサービスと称して提供しようとするインセンティブが働く。
そのため、情報劣位者が良質な財やサービスを選択しようとしても、結果的にはその逆の選択が行われてしまう。このような、取引前に行われる機会主義的行動(モラルに制約されない利己的な行動)が、逆選抜である。逆選抜は逆選択とも呼ばれる-

というような状態です。

昨今の医療問題の報道で明らかなように日本のTVや新聞などのマスコミは日本で実際に行われている医療がどういうものなのかを良く理解しているとはいえません。このような、人たちは、情報の過供給者から得た情報を一方的に報道する場合があると思います。頻繁に記者会見を開き、TVカメラの前に出現する人間の情報を優先的に場合によってはそれのみが「真実」であるかのように報道する傾向があります。それを知って情報の優位者はある種の悪意を持って情報を過提供しているかも知れないのです。
世の中の多くの人とくに情報劣位者は、過剰に提供される情報を批判的に解釈できませんのでこれまた情報の劣位者であるマスコミが報道する事を結果として信じてしまうということが起こり得ます。

医療をめぐる状況はこのような情報の非対称性が何重にもめぐらされたに置かれています。

怖いですね。まったく。

悪口をいわれているようだ

普段は、テレビも見ないし新聞も手術室の毎日新聞しか読まないので知らなかったのですが、どうもぼくらは悪口を言われたり書かれたりしているそうですね。

いろんな人が心配して教えてくれます。

どうしたらいいんでしょう。
真相をぶちまけるとかそうしたらよいのかな。

2007年03月16日

ハーバード大学では

Harvard sweetens reward for doctors who teach - The Boston Globe

Harvard, hospitals to double pay for doctors who teach - CNN.com

Harvard大学とその関連の病院で、教育に関わる医師の給与を約二倍するという報道です。(教育に関する部分の給与を)だと思うのですが..

日本と米国では給与の体系が異なるので単純な比較はできませんが、とにかくぼくの給与が上がればぼくはそれで満足です。

2007年03月17日

余計なお世話だ

睡眠調査:休日寝過ぎると…不眠やうつに−−久留米大−健康:MSN毎日インタラクティブ
休みの日に寝過ぎて何が悪いのだ。余計なお世話です。

2007年03月18日

何をいまさら

「注射1人で出来ない」看護師学校の過半数で8割超す : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
看護師に限ったことではないと思いますけど。
ぼくも卒業したての時は、点滴も心臓マッサージも”一人で”できませんでした。

2007年03月26日

夜が静かになる季節

ここ数日、いろんな作業をしていてなかなか時間がとれませんでした。

急に暖かくなって良かったことに一つに研究室のエアコンをストップできることがあります。
モーターの音が集中しようとすると結構耳につきます。

この時期エアコンを止めると夜遅くは部屋は静かで集中できます。一年うちそう長くない貴重な季節です。


2007年03月29日

キーボードかえてみました

ちょっと作業が一段落したので小一時間かけて机の上を整理しました。結構書類を捨てたのですが重要なモノが入っていないか不安です。捨てなければ確実に無くならないわけだし。

気分転換にkey boardをThe Apple Store (Japan) - Apple Keyboard (US)にしてみました。iMacにもともと付いていた奴です。タッチは今までのモノ(参照)にかなわないと思いますが、こっちも結構いけるなということでしばらくこれでいくことにしました。
1.5倍くらい横に長くなって結構違和感がありますがどっしりした感じはあります。

2007年04月02日

お先真っ暗

今朝、起きて体調が悪いなとは思ったのですが、手術室で発熱。なんとかボルタレンを使っていままで乗り切りましたが頭痛がひどくなってきたので明日も朝から麻酔だし帰って寝ます。

四条駅ではいつもの電車に乗り遅れるしついていない日はついていない。

しかし腹減ったな。

2007年04月05日

東大が突っ走る

柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 研究費をいかにかせぐか、東大のひとり勝ち?

柳田先生のブログで「東大の一人勝ち」が取り上げられています。

容易に予想できることなのですが、実際の数字とかあるともっと説得力というかぼくらにとっては脱力感が返って強くなるかも知れません。
柳田先生のいう”研究費”というのは少なくとも”億”の単位の研究費でぼくの使っているお小遣いのような研究費と比較しても意味が無いことはよく解っているのですが...

少し前の読売新聞によれば東京大学は、学生の学力維持の為のプログラムの開発に着手したとのこと(参照)。
こんな東大が、研究のためでなくビジネスとして附属小学校、中学校、高校を展開すれば世の進学校などひとたまりもないでしょうね。世の中には東大に入るのを目的に日々努力精進している生徒はいくらでいるわけだし。
病院だって、東大が大改革に着手すれば日本一とかになれるような気もしないでもないですがやっぱり無理か..

上位教授職、東北大が導入へ…世界のトップ30目指し : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
こんな報道もありますね。東北大学の教授に苦労してなっても”上位教授”にならないと「真」の教授とは言えないとか云われたら立つ瀬がないようなあるような..

民法772条

民放772条が問題になっています。興味も無かったので深く考えはしなかったのですが、今日調べてみると、民法772条は-嫡出性の推定-の条文であり以下の通りです。

民法772条(嫡出性の推定) 1項 妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。 2項 婚姻成立の日から200日後又は婚姻の解消若しくは取消の日から300日以内に生まれた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する。

これをそのまま解釈すれば、「できちゃった婚」でもタイミングによれば生まれた児は「嫡出」と推定されない場合が有ると言うことになると思いますが、これは本当か?
なぜこちらの方は問題にならないのだろうか。数から云えばはるかに多いと思うのですが...
たぶん何かの抜け穴があるのだろうな。

2007年04月10日

学位講演会

今日、麻酔科のM先生の学位審査会がありました。
神経関係の専門家お三方とぼくが専門委員として参加。
ギャラリーとしてのうちの院生の先生の参加がいつになく多かったです。

冒頭のH先生のいきなりの指摘にすこしびびったと思います。途中もみなさんに結構ジャブを入れられどうなるかなと思っていましたが最後まで何とかたどり着きました。
議論では結構厳しい指摘を受けとまどったと思います。F先生もT先生も専門家ですから仕方ないです。基本的なスタンスの違いとも言えなくも無いですが結論をつよく主張したいのならいくつかの実験も考えられたかも知れません。
結果として試問には合格と云うことでおめでとうございました。
学位の書類というのはづっと残るので書き直しがあっても仕方ないですよ。

2007年04月13日

元のキーボードに

キーボード気分転換に替えてみていたのですが、結局仕事が混んできて入力のスピードが上がっていけばいけばいくほど具合が悪くなりあえなくもとのAmazon.co.jp: Happy Hacking Keyboard Professional2 白 PD-KB400W: エレクトロニクス
に戻してしまいました。
やはり快調です。

2007年04月14日

紀伊國屋書店にて..

金曜の午後梅田に出ました。
人と待ち合わせをしたのですが少し時間があったので紀伊国屋に寄ってみました。
研修医の先生向けの医科学書のコーナーができていましたー看護師さん向けのコーナーはもっと広く取ってありましたー。とてもわかりやすい本がいっぱいです。研修医の先生向けの雑誌もあってびっくりしました。今の先生がたは幸せだと思います。

全部読んだらかなりの量の実践的な知識を身に付けることができると思います。ぼくが”研修医”なら全部読む!!
その反面、イラストや写真が満載ですぐに役に立ちそうでいて大したことが書いていない本もありました。ここら辺は後でないと解らないかも知れません。だから迷わず全部読む!!

麻酔関連では、”さぬき本”にpopが立っていました。紀伊国屋でも売れ筋なのでしょうか。これから買う人は、改訂版を買ってください。

麻酔とは直接関連はないですが
ステップビヨンドレジデント 1 救急診療のキホン編
のシリーズはすばらしいと思いました。現在も雑誌での連載が続いているようです。今月はsepsisのEarly Goal-Directed Therapyが取り上げられていました。

2007年04月17日

恥ずかしい..

さっきこんな事をしてきました (参照
弁当が出るからか結構な数の先生と学生さんが集まってれました。弁当残り5つくらい。

知識を伝えるだけでないセミナーなのですこし恥ずかしかったです。昨日は明け方まで麻酔をしてて二時間くらいしか寝ていなかったので妙にハイになっていました。

来月以降まともなground roundが始まると思います。時間が無くとも作って参加してくださいませ。


研修医のための麻酔書はここからです。

vital element

毎年この時期に科研費の内定通知があります。

年々少しづつ発表が早くなっています。ぼくが参戦し始めた時分は連休当たりに内定通知がくるような感じでした。

一つ一つはそう大した額ではないとはいえ零細企業にとっては塵もつもれば山?となるvital elementです。なんとか今年も一年研究を続ける事ができそうです。

毎年秋に一週間くらいかけて申請書を書きますが、当たれば一課題で数百万の単位(人により千万単位)のお金が交付されるのですから気合いが入ります。

2007年04月19日

電池切れ

結局予定していたことのすべては消化できず。
明日も一日麻酔なのでもう帰って寝ます。

2007年05月09日

dual monitor

研究室のcomputerをdual monitorにしました。
確かに見やすい、はかどる

dual-monitor.jpg

うかうかしていたらもうこんな時間です。
あすは”重要な”麻酔があるのでもう帰って寝よう

2007年05月11日

今いる人にも愛の手を..

asahi.com:臨床医指向で細る研究医 京大が養成特別コース設置へ - 関西


そのため「このままでは、研究に進む医学部出身者がいなくなってしまう。今日の臨床医育成を強調するあまり、明日の医学を支える研究医を忘れている」(成宮研究科長)と、研究医育成コースが計画された。


 成宮研究科長は「近年、医学はどんどん科学的な事実に基づいた厳密な学問になっている。将来の基礎医学研究者だけでなく、科学的思考のできる臨床医を育てるためにも、早くから鍛えることが必要だ。京大や東大にはその義務がある」と話している。

といわれても..

とにかく時間下さい。
最近では6時に起きて研究室に出て、手術室で麻酔をして、終わった後23時くらいまでは研究室にいますが、それでも時間が足りないんですよ。
これからの人に期待するのも良いがすでにいる人を支援する方が効率はいいのでは

研究だけという生活もそれなりによかったなと最近思っています。数年前某研究所にいたときは、研究費は潤沢だったし、当直無しで結局収入も今とたいして変わらなかったしなー。なんで辞めちゃったんだろう..

2007年05月12日

「受胎告知」

キリスト教に「受胎告知」という重要なエピソードがあって名だたる画家がテーマとして取り上げてきました。今、日本にレオナルドダビンチの手になる「受胎告知」が来ていて公開されています。
特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ―天才の実像」

davinci_annunciazione.jpg


少し前に、NHKのテレビ番組「新日曜美術館」でこの展覧会が取り上げられているのをみました。雑誌「ブルータス」はすでに特集として取り上げていて雑誌「芸術新潮」も今度取り上げるようです。
レオナルド・ダ・ヴィンチと受胎告知
もこの時期に合わせて出版されていて1050円という戦略的な値段で売っているのでこれを読んでもおもしろいわけです。

医学は科学と芸術かという議論があります。
医学はこの絵の様なものだと思っています。科学と芸術の融合されたもの。
というような与太話を「枕」に使って研修医の先生向けのセミナーをしました。

外科手術の支援システムがあってda Vinciと云う名前が付けられています(参照)。

2007年05月13日

ハイリスク研究って何だ

asahi.com: 「失敗恐れないで」ハイリスク研究に補助金 文科省検討 - サイエンス
ひとには話していないのですが、アイデアは持っています
ほっほっほ..

2007年05月15日

「学会出席」

医学界新聞という新聞が週刊で医学書院から出ています。なぜか毎週送ってくるのですが、今進行中の連載に、「臨床医学航海術」があります。済生会福岡総合病院の田中和豊先生が担当しておられます。今週で連載16回目で、毎回研修医に読んで聞かせたくなるような立派な話なのですが、今回は少し今までとは毛色が違うかなと云った内容になっています。
医学書院/医学界新聞【〔連載〕臨床医学航海術(16)(田中和豊)】(第2731号 2007年5月14日)

カンファレンスと学会の二つの小見出しで少し皮肉の効いた物になっています。
とくに学会の方は

学会に行ってリフレッシュして帰ってくる人に比べて,留守番組は3日3晩の当直を強いられ疲労困憊である。髪はぼうぼう,顔は疲れ果て,体は汗だらけで体臭がくさい。学会から帰ってきた人からの最新の医学知識というみやげもないし,みやげ話ときたら「誰々と会って一緒に飲んで楽しかった」ということくらいである。それだけ楽しい思いをして,学会開催地のおみやげを持って帰る程度のことで許してもらえると思っているのであろうか? 留守番組の白い眼を見ろ! 学会に行ってばかりいる特権階級の人々は,その間の診療体制が不十分になり,患者さんに行き届いた診療が行われなかったり,研修医への監督や指導が行き届かなくなったりすることをまったく気にかけないらしい。

こんな内容で、なかなか意味深長です。
自分の置かれた立場で受け取り方は様々でしょうね..
今度の麻酔科学会は6月の北海道ですよね。
ぼくは留守番です..

2007年05月30日

学会ゴロ

柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : シンポジウム、学会の存在の効用、家具の衝動買い
から
相変わらず柳田先生痛烈です。

学会の存在の効用は、このような年会だけやってるのが、一番無難だと思います。学会ゴロを作らないこと、これが一番大切です。
学会ゴロという言葉を知らない若い人のために説明しますと、学会ごろつきの略称です。

〜中略〜

つまり、学会の権威とか結束力とかそういう類のものは言葉が汚くてすみませんが、「くそくらえ」という気持でした。研究者ひとりひとりが強ければいいはずです。

あまり学問的な雰囲気もなく、ランチョンセミナーとイブニングセミナーの間に機会展示があってその”おまけ”に発表があるような学会も確かにありますね。何の学会とはあえて云いませんけど。

目が疲れました。帰って寝ます。

2007年06月02日

良いポスター発表のためには..

PLoS Computational Biology - Ten Simple Rules for a Good Poster Presentation
という論文-とはいわんか。essayみたいなもの-が出ています。

良いポスター発表のための10の簡単な法則
ですね。

Rule 1: Define the Purpose
Rule 2: Sell Your Work in Ten Seconds
Rule 3: The Title Is Important
Rule 4: Poster Acceptance Means Nothing
ポスターを出しただけでは不十分であり、学会で認められるためには科学的に立派な発表をして皆に認めてもらう必要がある
Rule 5: Many of the Rules for Writing a Good Paper Apply to Posters, Too
Rule 6: Good Posters Have Unique Features Not Pertinent to Papers
Rule 7: Layout and Format Are Critical
Rule 8: Content Is Important, but Keep It Concise
Rule 9: Posters Should Have Your Personality
ポスター発表は論文と違い分量も少ないのでその分を考慮して対策を講じる必要がある。
ポスターのうち記録に残るのはタイトルと要約くらいなものだが、だからこそ仮説などを通常の論文以上に主張することができるのでこれの特徴を利用しない手はない。
Rule 10: The Impact of a Poster Happens Both During and After the Poster Session

もう学会も終わっちゃったのですが、少なくとも時間内はポスターの前で皆と議論をしようという姿勢を皆が持つことが大切だと思います。
学会も、大きなホールでやるような一種興行みたいなものは、ブロードバンド中継でやってというよりスタジオ撮りで流して、ポスターとか一般の演題とかそういったものにチカラを苛鱈どうかと思いますが、既得権益を崩すのはむずかしいのか..

2007年06月09日

論文校正、翻訳サービスとmail翻訳サービス

e-mailを英語で書いて送らなくてはいけない場合で、”ヘタな英文”では具合の悪い場合に利用できるサービスのようです。

[メール翻訳 訳めーる] - 笑われない外国語メールを送るなら 訳メール

日本語から英語への翻訳で12円/一文字ということは、一通1800円くらいになるのだと試算されています。

どのくらいきれいな英語になるのか

が利用のカギだとは思いますが、高いなと言う印象はあります。

こういったサービス以外にも論文の英語校正とか、日本語で書いた論文をまるまる英語に翻訳してくれるサービスなど多数あります。
googleで論文構成とかで探しても無数と云っていいほどたくさん見つかります。
日本語を英語にする場合400字で7000円前後のようです。

自分の論文を投稿する場合”正しい”英語なら少々へたでもお愛嬌ともとってもらえますが困るのは査読の場合です。英語が下手だとすぐに日本人だとばれてしまいます。これは避けたいなとはいつも思います。

2007年06月12日

Bill GatesがHarvard大学の卒業式で式辞を

Remarks of Bill Gates — The Harvard University Gazette

読んでみましたが、嫌味な式辞です。

2007年06月21日

"ことえり"

ぼくはかなり影響され易い人間です。

今までmacで日本語変換にはATOKをもっぱら使ってきたのですが、”shiology”を読んでふと’ことえり’を使ってみようと思いたち,使ってみたらなんかこっちの方が使い易くなり先週から乗り換えました。
いろんな便利な辞書もあってかなり快適になりました。

ATOKを使っていたときには何かの拍子で変換の速度がふっと落ちてしまうような感じがすることが有ったのですが’ことえり’に変えてからはそれがなくなったような気がします。

2007年06月30日

考えました、ぼくも

内田先生のブログを読んで考えました

考えたこと at bodyhacking::blog

2007年07月02日

"言葉で奏でる音楽~吉田秀和の軌跡~"

ETV特集 言葉で奏でる音楽~吉田秀和の軌跡~
は今年見たテレビ番組のなかで最高のものだと思いました。
他の出演者の質の高さなどNHKでしか実現できないと思われるとても良い番組でした。

吉田秀和さんがしゃべっているのをTVでーといっても他にはないのですがーみるのは二回目です。
一回目は,ぼくがまだ学生のとき、NHKの対談番組で今は亡き作家の辻邦生さんと箱根か伊豆の洋風の山荘での対談をみたときでした。
この対談は記憶がたしかなら”ビッグ対談”という対談のシリーズの一つとしておこなわれて、他には、隅谷三喜男 vs 大江健三郎、安部公房 vs 養老孟,金子兜太 vs ドナルドキーン,などの豪華組み合わせだったと思いますが,やはり白眉は吉田秀和 vs 辻邦生でした。
これを機会に、NHKですべて再放送してもらいたいものです。

2007年07月08日

入局説明会

いわゆる入局説明会が今日の午後あったのですが、大勢の先生方に参加していただきました。ありがとうございました。二人くらいしかこなかったらどうしようとか朝から心配していました。

自分の進路をどうするのかというのは選び取るのがなかなか難しい事なのですが、一つだけ言える事は、ある選択をしたとしてそれが間違えだったとか、もっとよい選択肢があったと思ったときは、進路を変える事ができるという事です。
今の若い先生方には、fast trackで自分の理想像に向かって走っていかないと思っている人が大勢いらっしゃるような気がします。

というわけで,だまされたと思ってぼくらの麻酔科にどうぞ。

2007年07月22日

日直が終わって

今日は日曜日でしたが職場の日直でした。夕方になり勤務交代で解放。家に帰っても明日の朝がつらかろうなと思い、友人夫妻と夕ご飯にしました。
河原町を荒神橋から下っていくといろんな料理屋が新装開店していました。今日はそのうちの一つ徳寿 NORIHISA KYOTOを試してみました。
河原町を北上し今出川で鴨川を渡り川端を下ってきたのですが、いつの間にかすごく立派な結婚式場ができていました。とても人生の門出にふさわしい居場所とは思えないのですが、おそらく中に入ると別世界なのでしょうね。

日頃、ユープケッチャのような生活ばかりをしていてはいけないとふと痛感しました。

最近続けて
太陽の塔

夜は短し歩けよ乙女
を読みました。出てくる風景はぼくにとっては懐かしく感じられたのですが、現実はそれ以上に変化しているようです。
夕ご飯を食べに自転車ですこし廻ってみようと思います。

2007年07月25日

Nice Rats, Nasty Rats

New York Timesからです。

これはなかなか衝撃的な記事だと思います。

Nice Rats, Nasty Rats: Maybe It's All in the Genes - New York Times

シベリアのノボシビルスの研究所Institute of Cytology and Geneticsで1959年から継続している研究の紹介です。
1959年以来ラットを交配させてきた結果として、一つはnice rat、もう一つはNasty ratの系統を作り出す事に成功したという記事です。ヒトが入ってくるとかわいがってもらおうと近寄ってくるラットと人に対して攻撃を仕掛けてくる獰猛なラットができたという訳です。
ラットの他にシルバーフォックス、カワウソ、ミンクなどもniceとnastyの二系統作り出す事に成功しているようです。

Fox Behavior

でビデオを見ることができます。

1959年から現在まで50年程度ですがラットの世代からすれば結構な世代数です。ヒトでも同じ事ができるとすれば怖い話だと思います。

2007年07月28日

Love of Enzymes, the title of a seminar

今日(正確には昨日か)、近衛通の北地区では


第13回 早石 修レクチャー
The 13th Osamu Hayaishi Lecture

Love of Enzymes: From DNA Polymerase to Polyphosphate Kinase

講師;ARTHUR KORNBERG
Emeritus Pfeiffer Merner Professor of Biochemistry,
Nobel Laureate, Medicine, 1959
Department of Biochemistry, Stanford University of Medicine, CA 94305

日時:平成19年7月27日(金)午後4時30分〜午後6時
          July 27th, Friday, 4:30-6.00 pm

場所:京都大学芝蘭会館 稲盛ホール
          Shiran Kaikan Inamori Hall

主催:早石レクチャー実行委員会
共催:大学院教育コース


という講演会が開かれていました。

ぼくは,聴きにいきたいという気持ちはあったのですが、麻酔があるので聴講の可能性は限りなくゼロで果たしてその時間には、緊急手術の麻酔をしていました。
それでも別の考え方をしている人もいるようです。
柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 生きがい、倒錯的な感情

2007年08月01日

”京大M1物語”

メシ屋で”ビッグコミックスピリッツ”読んでいたら”京大M1物語”が始まっていた。(まだwikipediaには載ってない)

どの方向に行くのか予想できんが、京都の町の風情は強調され過ぎの感もあるがよく出ていた。
だいたいあんなもんだろう京大の廻りは。深夜二時くらいに自転車で走っていたら誰にも会わないでアパートに着くこともありますから。

しかし京大の院が高偏差値という記述はいただけません。京大の院など入る気さえあれば入れるのがいいところなのではないのでしょうか。

主人公が、M1がM2となりDをへてODになるまで連載が続くの期待しています。

2007年08月07日

役員の報酬等および職員の給与の水準の公表について

京大広報の625号に
役員の報酬等および職員の給与の水準の公表について
という資料がついています。

この京大広報一応京大の内部広報なのですが、病院では待合室にどんと置いてあるしなによりnet上ではどなたでも自由に読むことができるという代物です。

役員の報酬等および職員の給与の水準の公表について
では職種別に平均年齢、平均給与などが細かく記載されています。
例えば教育職員5級(教授)は京大に932人いて年齢は38-67歳(平均54.2歳)年間給与は18036-8482千円(平均XXXXX千円、あえて隠しておきます)となっています。
驚くのは京大では、教員の中で教授の占める割合が36.4%で実はこれは一番大きな集団となっているということです。ちなみに事務系では部長、課長あわせて70人しかいません。すごい希少価値です。

税金から運営交付金をもらっている以上しかたないのでしょうが、こんなもの公表されて恥ずかしいです。大学の教員になりたいと思う若い人が減ると困ります。

詳しくは以下のリンクから
京大広報

2007年08月20日

今週の一押し:2007-#30:”知についての三つの対話”

知についての三つの対話 (ちくま学芸文庫 フ 27-1)

"Nature"に「科学者の敵」といわしめたポール・ファイヤアーベント(参照)の著作が文庫本になりました。
英語のタイトルは"Three dialoues on knowledge"です。プラトンの対話編を意識しているのだと思います。

知とは何か
科学とは何か
知恵とは何か
という三つの対話(という形式をとっているだけで実際の対話ではない,と思う)で構成されています。
古い順では、
科学とは何か(1976年)
知恵とは何か(1989年)
知とは何か(1990年)となっています。

二番目の対話「科学とはなにか」は取っ付きやすいと思います。既存の科学の批判が縦横無尽になされているからです。例えば占星術と癌治療は人間生活への影響を考えれば同列に論じられるのもだというような議論。いわゆる西欧医学が伝統医学といかに違わないかというような議論は、表面的には近代医学への批判としてよく目にするようなことなのだが,ファイヤアーベントの議論からは学ぶべきことが多い。30年前に書かれたということを意識する必要はまったくなく現代でも十分通用する知識、科学論だと思います。とくに「科学とはなにか」の後半部分は、現代医療論になっていてぼくには痛快に読むことができました。ぼくが内科の医者にならずに麻酔科医になった理由の一部もここら辺にあると自分で再認識しました。

プラトンといえば「テアイテトス」という対話編があり(「知とはなにか」は「テアイテトス」を題材にという副題がついています),「知識とは何か」にかんして論じられます。ぼくは岩波のプラトン全集で読みましたが、これまたいくつかの文庫本で出ているようです。
テアイテトス

こんな問題は紀元前から論じられているのですね。
単純に医学は科学だとか医学は科学でないというような議論をしても何の意味もない,というか何の足しにならん訳です。

2007年08月25日

キャンパス内レストラン

金曜日お昼御飯を時計台下のレストラン(La Tourという身もふたもない単純明快な名前がついていますが-参照-)で恩師と恩師のつとめている会社の人と戴きました。
存在は以前から知っていましたが、実際に食べたのは初めてでした。
ランチだったのですが,結構本格的だとは思いました。
結構繁盛していました。

ぼくらの同窓会の施設内にも結構立派なレストランがあります。
ああいったレストランが学内にあると何かと便利なのだろうなと思いました。

ほかの大学ってどうなのだろうとちょっと調べたら、東大にも同じ経営主体のレストランが駒場のキャンパスにあるようです。(参照
でもさすがに東大ですね。キャンパス内のレストランやコンビニの一覧地図をネットから見ることができます。

時計台もいまや立派な観光名所になっているのですね。これにはびっくり。
ゆえあって4時間ほど京大のキャンパス周辺をうろうろしていたのですが、大学の建物が新しくなっているのを多数発見してこれまたびっくり。恩師とぼくは入学が30年ほど違うのですが「俺の時代にはあれはなかったとか、ぼくのじだいにはあったとか」話しながら,観光客のように歩き回りこれはこれで疲れました。たまに大学内を散策するのもよいものです。

2007年08月30日

燃え尽きそう

いつも弱音をはいている自分ですが、ここ10日くらいはホントにしんどいです。

自分にとってあまり重要でないことには締め切りなどがあるのですが、逆に重要なことには明確な締め切りが無い故に少しづつ遅れていくという、解決が困難な問題があります。

迷惑をかけている皆さん許してください。

2007年09月01日

一つ終わり

今日は所属学会の地方会なのですが(参照)当直です。

やっと”明確な締め切りは無い(本当は二ヶ月以内という制約があった)のだがとっても重要な仕事”の一つが終わりました。
清々した気分です。
残りいくつか同じようなことが残っているのでどんどん進めていきたいと思います。

一応これは業務連絡のつもりです。

2007年09月06日

外注可能なものとそうでないもの


携帯電話の調子がおかしくなり機種変更をしたところワンセグ放送がみられることになりました。びっくりしました。テレビと同じだよ。アパートには今までラジオしかなかったのでこれは革命です。
月曜日、久々に早く帰宅しNHKスペシャル|人事も経理も中国へをみました。
総務を中国にアウトソースすることになった京都の通販会社のドキュメントです。-大連の外国語学校の日本語学科の人たちの日本語力はすごい-
総務が中国の大連に業務をアウトソースするという状況で日本で数倍ではきかない賃金をもらっている総務の人達は今後何をすべきかというような内容も含んでいました。

日本では医者が足りないそうです。足りない足りないと皆がいっているので足りないのでしょうね。ぼくの廻りでは足りないというより仕事の配分がまずいだけなのではというような感じを抱くことはありますが、やはり足りないといっておくほうが無難なのでしょう。

19年前に医者になったときを振り返って考えれば、はじめの4年間は今より麻酔をしている時間が確実に長かった。その4年で必要なことの多くを学んだというか教えてもらいました。麻酔だけしていたらよいというその4年間は、とても幸せな4年だったと思います。最近数年は、麻酔だけしていたらOKというような生活でなくなったということがぼくの問題点なのかもしれません。
ここら辺は、人それぞれでわからない人には絶対わからないだろうしわかる人にはわかってもらえるだろうけど、だからといって誰かが肩代わりしてくれる訳でないのが難点です。研修医、修練医の先生の数が増えてもスタッフの数が増えても、なかなか楽にはならんと思っています。

テレビ番組の趣旨は、いままで外注などできないと思っていた部分が実は外注可能であったということに驚く日本人社員というところを強調したかった訳で、工夫するとぼくの仕事も大部分は”外注”可能なのかもしれません。


2007年09月14日

再軍備する日本

安倍氏がどう考えて突然辞めようと思ったのかは結局は永遠のなぞとなるのでしょうね。
驚くのはだからといって日本が何の問題もなく動いている事です。株価などは上昇をしているとのことです。
自分がいなくなっても何の問題もなく却ってうまく事が運んでいくのを目の当たりにすることはなかなかつらい事だと思います。

New York TimesでRearming Japanというvideoを閲覧する事ができます。
それぞれ9分程度の4つのchapterからなる力作です。安倍氏が唱導した”美しい日本”は実現の可能性はなくなった訳ですが、どれだけ機能的に優れているかはわかりませんが、外形的には確実に再軍備は進んでいます。科学と全く関係ないのですが、時間があれば観てみてください。

ここからたどれます

2007年09月17日

iPodで映画鑑賞

ミュージックDVDをiPodで見るための方法

子供の使っていたiPodがうまい?タイミングで完全に壊れてしまいました。
ぼくの使っていたものをお下がりにして自分はiPod classicを新たに購入。

まさに紹介されている方法で、ぼくの場合映画をiPodに送り込んでいます。
信じられないくらいくっきりと見えます。字幕も十分判読可能です。アメリカで買い込んだDVDでも問題なくiPod用に変換できるので、鑑賞にアメリカで買ったplaystationを持ち出さなくでもよくなりました。

今まで電車ではもっぱら読書していたのですが、これからは映画鑑賞になるかも..

2007年09月29日

early exposureで

このところ全然書いていませんでしたが、単純に時間がなかったのです。
文字通り朝から晩まで麻酔,会議、新人オリエンテーション。麻酔はともかく、その他は”雪かき”のようなものです、誰かがしないといけないのですが誰がやってもそうかわらないし時間が過ぎれば何の意味もなくなるというような作業。

最近知ったのですが、正規雇用の労働者の労働条件を非正規雇用の人のそれに合うように変化させるという議論があるそうです。その方策は少なくともぼくは大賛成です。”フリー麻酔科医”の賃金水準まで今のぼくの収入が変化したらぼくの生活ももっと楽になると思います。

職場ではearly exposureと称する教育の一環で医学部の一回生ーつまり今年入学した人たちーが,手術室の見学に来てました。

若い人は驚くような質問をしてきます。
曰く、ノーベル賞を取るには市中病院にいるのが有利かそれとも大学病院にいるのがよいのですか
皆さんの考えはいかがでしょうか?

これに対するぼくの答えは...

続きを読む "early exposureで" »

2007年10月02日

キレた

最近あきらめかあまり腹の立つことも無かったのですが、昨日はひさびさにホントにキレました。
覚えておくためにここにも書いておきます。

何に?と思うでしょうが秘密です。

健診

職場で健康診断やってました。受診しました。

まず始めにあるのが血圧測定。二回測ってみると、なんと収縮期で25mmHgも差があり、拡張期で20mmHgも差が。適当に都合の良い方を持って身長体重測定にいくと拡張期圧が90mmHgちょうどで再再検査の指示。階段を駆け上り測り直すととてもとんでもない血圧が.. なんかいい加減な機械ですね。
採血後、圧迫をいい加減に次の心電図に移ろうとしたらシャレにならん位に出血してあたふたしていたら係の人が発見してくれてアルコール綿花をくれました。ちゃんと5分圧迫しろといわれたのに人のアドバイスを無視した罰です。二年前はしっかり昼御飯を食べていったら、TGが異常に上昇していてよう観察処分になりましたが、去年はうまくパス。今年は血圧でまた要注意処分になると思います。
この検診も人間ドック的に頭部MRIとかあったらさらにドキドキすると思います。

最終日という事で結構盛況でした。近衛通より北のエリアからも受診者が大勢きていて普段見ない”有名人”を何人もみました。大阪の方から来た、N先生とか、院内では一回もすれ違った事が無かった東の方から来たT先生とか。

2007年10月08日

疼痛研究

朝から24時間で日当直です。
”予定”されていた緊急手術は金曜日に行われて、少なくとも今までは平和な一日です。
朝から予定通り仕事が進みました。めでたしめでし。

麻酔科医でありながらいままでいわゆるペインクリニックにはほとんど関わってきませんでした。
有名雑誌に掲載される疼痛研究の論文などはある程度followはしているつもりですが、自分で実験をしたり普段から学会に出席しているわけでないのでこの分野の研究の流れをつかんでいるわけではありませんでした。
土曜日と日曜日、疼痛研究の基礎的な研究発表が主体の研究会に出席させてもらいました。
みっちり話を聞いてかなりいろんな事を学ぶ事ができました。

という訳でこの週末は休みなしでした。

2007年10月16日

「サイエンスマップ」

文部科学省 科学技術政策研究所 科学研究動向研究センターでは二年前から「サイエンスマップ」という調査をしています。

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論文データベース分析に基づき、ここ数年研究が盛んに行われている研究領域を把握し、研究領域間の関係、研究領域における各国の存在感の分析、国際的な共著者関係等を把握する試みです。分析は、「論文データベース分析による研究領域の抽出」と、「抽出された研究領域の内容分析」を組み合わせて行なっています。

論文のグループ化には、2001年から2006年までの6年間に発行された論文の中で、各年、各分野(化学、植物・動物学、環境/生態学など22分野)の被引用数が上位1%である高被引用論文をコアペーパとして選んでこの論文相互の関係をマッピングするという調査です。

低酸素誘導性遺伝子応答の研究分野も、今回の124の研究領域の一つとして抽出されたようです。

詳しくは2005年度の調査報告が閲覧できますのでそこでどうぞ。

[NISTEP Report No.100] NISTEP REPORT No.95(2005年)フォローアップ報告書 - 論文データベース分析(1999年から2004年)による注目される研究領域の動向調査 -

2007年10月23日

雑感

今日某会社の研究所の方々の訪問を受けました。
研究の話です。こういった事は以前はちょくちょくありましたが、今の職場に移ってからは皆無でした。

いろいろとお話を伺いぼくの考えもお伝えしていくうちに考えたついた事もいくつかありlab meetingでも院生の皆と話し合い実際にやってみようという事になりました。どうなるでしょうか。
うまくいったら連絡します。

やっぱり人と話すというのはよい事だと思いました。

2007年10月26日

バチがあたったか

巷では学会のようですが、ぼくは当直です。

学会にいかないバチがあたったのかさっきまで麻酔をしていました。
しんどいです。これから寝ます。明日も仕事あるし...

silent minds

植物状態の患者に意識がある (hypoxia research::blog)
以前このような記事を書いたことがあります。

New YorkerでJerome Groopmanが一連のこの研究を紹介しています。
Medical Dispatch: Silent Minds: Reporting
なかなか読み応えがある面白いesseyです。なかなかいい話でもあります。
多分今なら”ただ”で読む事ができます。

2007年11月06日

OSアップグレード

AppleのOS10.5インストールしました。
丸ごとHDをバックアップして、アップグレード。

40分ほどで完了。何の問題も無く動き始めました。
日常使っているapplicationは現段階ではEndnoteやPrismも含めてすべて動作OKです。

"Spaces"(参照)とか"quick look"(参照)とかすごく便利。

これでたったの8800円@生協は安い。

2007年11月10日

顔がさす

昨日の晩、久しぶりに友人夫婦と夕ご飯を食べる約束をして百万遍の交差点で待ち合わせとしてました。
自転車で研究室から出たので約束の時間の5分ほど前に到着。
ぼっと通りを眺めていると知った顔が何人か。研修医の先生方でした。たぶん。
ぼくはとっさに隠れてしましました。なぜなんだろうと後で考えてみましたがよくわかりませんでした。
大学周辺のラーメン屋とかメシ屋でも若者が集まりそうな所は恥ずかしいので避けています。
河原町丸太町の”なか卯”とかよくいきますが、研修医風な人に出会ったことはありません。

2007年11月14日

久々のセミナー

今日は麻酔の後、血液内科で研究のセミナー。

久々に長く話してかなり疲れました。かなり大勢の先生に来ていただきました。院長先生にも参加していただき自分としては満足。Keynoteのslideの数をどう減らすかでここ二日かなり悩みました。今までとはすこし内容を変えたversionでやってみたのでそこにも頭を使いました。予定が1.5時間だったのでそれように構成しましたが、時間はうまく収まったようです。

自分の所属機関で話すのは気を遣います。バカな話だと、あいつは馬鹿だと思っていたがやっぱりとか思われはしないかなどよけいな心配をしてしまいます。血液内科は院生時代にお世話になった先生もいるので緊張しました。

今日は、これで帰ります。

2007年11月18日

健康で文化的な生活

先週、帰宅途中に書店に寄ったら以下の二冊を発見。

されどわれらが日々 新装版 (文春文庫 し 4-3)
その名にちなんで (新潮文庫 ラ 16-2)
以前に読んだ本です。
一冊目は両親の家の屋根裏に,もう一冊は図書館で借りて読んだっきり。
結局二冊とも買って今日で読み切りました。
20年ぶりに読んだ一冊目は、読んでたらこっちが恥ずかしくなるような小説です。
"二十歳の原点"を読み返したような感じ。


二冊目は"The Namesake"の翻訳。こっちも読みましたが,翻訳の方が断然わかりやすく感動できます。

週末は、映画も3本も観たし、NHK ハイビジョンではglenn gouldのドキュメントもみました。このドキュメントは、DVDになって売っているのですね。
Glenn Gould Hereafter

健康で文化的な生活だ。

2007年11月30日

池田から柏へ

がんとハイポキシア研究会に出席のために柏市に来ています。
この一年、姫路より西,有馬温泉より北、心斎橋より南、そして山科より東に出たことはないので柏までくるだけでも大冒険です。完全なお上りさん状態で小旅行を楽しみました。

朝、家を出て阪急ーモノレールで伊丹空港へ移動して羽田へー石原さとみ似の客室乗務員(というのでしょうか)との快適な一時間でしたー。モノレールで浜松町に出てJRで秋葉原。秋葉原からつくばエキスプレスで柏の葉キャンパスという怪しげな名前のー流山おおたかの森というさらにあやしいい名前の駅もありましたー駅でおりて国立がんセンター東病院に到着です。
飛行機は携帯をかざすだけで済むし、鉄道もsuicaですいすい。便利ですね。一番驚いたのはつくばエキスプレスです。なんとTXと略すのだそうですが、速い。秋葉原からつくばまで快速で45分しかかかりません。乗っていても阪急電車の1.5倍くらいの体感スピードでした。

がんセンターはやはり金がかかっていました。築地キャンパスへもシンポジウムが実況されていて前のスクリーンに築地の参加者の映像が移され議論がリアルタイムでできるというびっくりのシステムが配備されていました。実際に見るのは初めてでした。
cancer stromal fibroblastの話はぼくには新鮮で面白かったです。
Dr. Ferraraの特別講演は、彼の英語がぼくには少し聞き取りにくかったのですが,有名人を’見た’ということで一応満足。

夕方は、かつての研究室の同僚のTさんと会食。落ち着いているかと思いきやまだまだ枯れていませんでした。

明日は、研究会としては本番です。

2007年12月01日

研究会雑感

がんとハイポキシア研究会終わりました。
今日は、この研究会のスタイルに則ったdiscussion主体の発表会です。
この研究会もはじめの何回かはhypoxia-inducible factorの研究会かという感じもありましたが5回めになりいまやHIFはツールとして使うがそのものを研究したのではない演題がほとんどになました。今回でも、HIF調節のvery basicな所をやっていたのは旭川のMさんくらいでぼくでさえ一種の応用と言うかそういう発表内容でした。
良いことだと思います。固有名詞性がなくなってこそ様々な展開につながっていくと思います。
がんセンターで研究をしている東大の院生の方々が大勢参加してくれていました。皆さんしっかりとしていて,教育レベルがとても高いのだと思いました。
今日はここまでで明日以降ぼちぼち書いていこうと思います。

明日は当直もないし会のあとなんと銚子まで足を伸ばしています。昨日に続きかつての研究室の同僚のMさんに会うためです。
成田経由の普通列車できたのですがここまでくるとsuicaは使えません。来てみると大きな街ですこしびっくりしました。

2007年12月06日

徹底的に糾明した方がよい

徹底的に糾明したらよい。

収賄容疑:学位取得に便宜…元名古屋市立大教授を逮捕 - 毎日jp(毎日新聞)

伊藤容疑者は「現金は受け取ったが、有利な取り計らいはしていない」などと容疑を否認しているという。
論文に審査の関係者が、金もらったのなら収賄だよ。

2007年12月09日

”過剰と破壊の経済学”を読んで

久々に寝たいだけ寝ることができました。
近所の本屋に出かけて帰りにスタバでよみました。
過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? (アスキー新書 42)
「IT業界のマーフィの法則」として失敗するプロジェクトの条件として


1.最先端の技術を使い、これまで不可能だった新しい機能を実現する
2.数百の企業の参加するコンソーシャムによって標準化が進められる
3.政府が「研究会」や「推進協議会」をつくり,補助金をだす。
4.メディアが派手にとりあげ,「2010年には市場が※兆になる」などど予想する

ようなプロジェクトの場合ほぼ確実に失敗するが

1.要素技術はありふれた物で、サービスもすでにあるが,うまくいっていない。
2.独立系の企業のオーナーの思い込みで開発し、いきなり商品化する。
3.一企業の事業なので、政府は関心を持たない。
4.最初はほとんどわだにならないので市場を独占し、事実上の標準となる。
ような例は少ないとしている。
前者には、ハイビジョン,VAN,TRON,デジタル放送などなどがあるし後者には、iモード、スカイプ、Google,iPodがあるだけだという。

現在飛ぶ鳥落とす勢いのiPS cell(参照)ですが,皮膚細胞が適当な処理の結果ある種の全能性を再獲得できるという事実は、基礎科学的にとてつもなく大きな発見と思いますが、例えば幹細胞使用の再生医療 京大で臨床研究開始…国了承で初 : 教育 子供 トピックス : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)いったような研究も以前から進んでいるという事実もあります。ぼくの理解ではiPS細胞を用いる必要のない”再生医療”もいくらでもあります。 iPS cellに拘ってこうした技術医療への応用が遅れることのないようにしてほしいものだと思っています。

2007年12月11日

「二流研究者」をめざせ!!

hypoxia research::blog - 「二流研究者」をめざせ!!
を参照のこと

全員に博士号を

hypoxia research::blog - 全員に博士号を
を参照してください。

2007年12月12日

研究する事について僕の語ること-1

hypoxia research::blog - 研究する事について僕の語ること-1
ここを参照してくださいませ。

2007年12月20日

三人集まる

hypoxia research::blog - 三人集まる
を参照

2007年12月22日

どこにも例外はある

hypoxia research::blog - どこにも例外はある
を参照

2007年12月24日

量が少なかったような気が

hypoxia research::blog - 量が少なかったような気が
を参照

2007年12月27日

研究する事について僕の語ること-2

hypoxia research::blog - 研究する事について僕の語ること-2
ここを参照してください

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