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2004年12月16日

今週の一押し"番外" ”おろかものの正義論”

番外として以下の本を紹介します。

おろかものの正義論
著者は、小林一之さんといって、法哲学が専門の方です。
”正しさ”とは何かと言うことについて論じてある本というのが最も要約した紹介になると思います。
とくに医療関係者に向けて書かれた本ではありませんが、日常生活で人が直面する決定的な問題、生死とかそのようなこと、は医療と関係の深い場合が多く、こういったことを考えるために非常に参考になります。医学生や研修医の教育もこういったことをしっかり学ぶカリキュラムが必要だと思う。
脳死の問題についてもこのような観点から真っ正面に切り込んだ文章は今まで読んだことがないような気がします。立花隆氏の一見科学的かつ論理的なようでいい加減な脳死本とは大違いです。

とにかく今年読んだ新書の中で一番興味を引かれました。頭をガツンとされたような気がします。

Thinking like Singing--やさしく法哲学を奏でて
というページもあるようです。興味のある方はどうぞ。

投稿者 hif1 : 2004年12月16日 19:28

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