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2005年02月12日

「ブレイク・スルー 最先端への挑戦」

今日は病院の当直です。いままでは緊急手術もなく平和な当直です。
NHKの教育テレビで
ETV特集
「ブレイク・スルー 最先端への挑戦」
2月12日(土)後10:00〜11:30
という番組を観ました。

NHKのpageより


今、最先端の技術開発のキーワードは「融合」である。これまでは困難だとされた技術の「壁」を乗り越える、ブレイクスルー。それは、異分野の発想や技術を「融合」させることから生まれていることも多い。
実現が期待されている「完全埋め込み型人工心臓」。その開発が、今、東京大学医学部の生体工学研究室と工業デザイナー・川崎和男氏の共同研究で進められている。20世紀に始まった人工心臓の研究は、これまでさまざまな壁を乗り越え、続けられてきた。そして今、東大が蓄積してきた人工臓器研究、川崎氏の「トポロジー理論」。この異質な分野を合体させ、壁を乗り越え、実用化を目指すアプローチが続いている。
極小のロボットを開発して、人体に送り込み治療をするこのSF映画さながらの夢の実現に情熱的に取り組む研究者がいる。名古屋大学システム工学、生田幸士教授。彼が目指すのは、マイクロマシンの技術と医療との「融合」である。大きさが1万分の1ミリの世界。人体により安全な「光」を動力にした夢のマシン。すでに細胞をつかみその性質を調べたり、タンパク質を合成することに成功した。鉄腕アトムにあこがれて技術者になった生田教授は、新しい医療の姿を生み出そうとしている。
「融合」の中から「ブレイクスルー」を生み出そうとしている、日本の最先端技術の現場の取材を通して、技術開発のあるべき方向性とは何か、そのヒントを考える。。

こんな内容なのですが、なかなか為になりました。ぼくの研究分野は、残念ながら何かを”創造”する分野ではないのですが(ぼくの研究分野は、べたな基礎生物学で、生体の仕組みを理解することが目的で何かdeviceをつくるとかそういった分野ではないのです)とても刺激的な番組でした。再放送もあるのではないかと思います。興味を持った人はどうぞ。
結局”強くなれ”と言っているのですかね。

[追記]
ついでに生物学における創造についての議論について
独創的研究とは
を参考にして見てください。

投稿者 hif1 : 2005年02月12日 23:10

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