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2005年05月08日

日本の生命科学はどこに行くのか

以前取り上げた岩波書店の雑誌”世界”の連載
hypoxia research::blog: ”日本の生命科学はどこに行くのか”ですが、5月号は、柳沢正史先生の登場です。
言っておられることは至極当然のことなのですが、ぼくが言っても誰も聴いてくれないが柳沢先生の意見は無視はできないということなのでしょうか。
インタビュー形式ですが、彼が言っていることの一つに、エセ科学にだまされるなと言うことがあります。新聞でも専門誌に掲載された論文を読んでもいないのに紹介している記事を見かけます。そういうのに限ってある疾患がすでに克服されたかのような内容になっているわけです。こういった物の問題点を指摘しています。そのほか”特許”をとったらなにかバラ色の将来がやってくるというような論調にも触れています。彼によれば米国でも”特許”の維持料を稼ぐだけでもいい方でとても研究費全体をまかない利潤を出すような物はごくわずかであると指摘しています。
要するに、よい科学を淡々と進めるべきだと言うことを言っているのだと思います。

また6月号では加藤紘一氏の登場です。これでこの連載はお終いの様です。

投稿者 hif1 : 2005年05月08日 12:23

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