« hemodilutionの限界点を知る | メイン | pheochromocytomaと低酸素誘導性因子 »

2005年08月17日

だから動物実験は難しいのかも

Heart rate variability responses to hypoxic and hypercapnic exposures in different mouse strains -- Campen et al. 99 (3): 807 -- Journal of Applied Physiology
もう一個Journal of Applied Physiologyから。
低酸素、高二酸化炭素が様々なstrainのマウスの心拍数の変動に与える影響を見た論文です。論文自体はとても良くできています。
マウスでこれだけ違うとマウスを用いてどんな結果がでてもヒトではどうかということは結局言えないのではないかという問題が出てきます。
痛みとかの実験でもあるstrainのマウスではこうだったという記載は間違ってはいないがではヒトではそうかと言うとそうかも知れないしそうでないかも知れないとしか言えなくなります。KO miceを使った華々しい研究であってもね。
難しいです。
多分生物現象には種で凄く保存されているものとそうでないものがあるはずでそれがどれかが解れば良いのでしょうね。

なのでぼくは培養細胞にこだわって地味に研究しています。


投稿者 hif1 : 2005年08月17日 23:08

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dp54020279.lolipop.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1565

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)