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2005年10月30日

やっと終わった

今日もとても良い天気だったようですが朝からモグラのように院内にとどまり当直です。毎月休みが二回くらい当直に消えていくのですからつらいと言えばつらいですね。

科研費(日本学術振興会科学研究費補助金)の申請書の仕上げに懸かっていたのですが直そうと思えばいくらでも変更点が出てきてきりがないです。すこしのことで当たりはずれが決まるのだと思うと結局もう少しがんばろうと思ってしまうわけです。そのおかげで他にする必要のあることが後回しになります。
大きな緊急手術が無かったのでかなり仕事が進みました。
大学全体の締め切りはもう少し後なのでですが、部屋の締め切りは明日。というわけで明日を過ぎれば悪あがきが出来なくなるというわけです。
3日も当直だしその日はもっと別な仕事を仕上げてしまおうと思っています。

投稿者 hif1 : 21:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月29日

Keystone symposium

Keystone Symposia | Scientific Conferences on Biomedical and Life Science Topics
今冬のKeystone syposiumの一つに
"Hypoxia and Development, Physiology and Disease"
が計画されているようです。
行きたいけど無理だな。


投稿者 hif1 : 17:28 | コメント (0) | トラックバック

睡眠時無呼吸症候群と炎症

Selective Activation of Inflammatory Pathways by Intermittent Hypoxia in Obstructive Sleep Apnea Syndrome -- Ryan et al. 112 (17): 2660 -- Circulation
ちょっとおもしろいかも

投稿者 hif1 : 10:56 | コメント (0) | トラックバック

Amish Country

Biking in Amish Country - Pennsylvania - New York Times
New York Timesにペンシルベニア州のランカスター郡への旅行案内が出てます。
懐かしいね。

投稿者 hif1 : 10:33 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月27日

睡眠特集@Nature

Sleep : Insight : Nature
米国のNIHの提供による睡眠特集。
まだ全部読んでいませんがどうなんでしょうか?
睡眠の役割とかに力点を置いておいるようです。

[追記]
全部読んでみましたがあまり有用ではありませんでした。


投稿者 hif1 : 14:57 | コメント (0) | トラックバック

Hapmap

A haplotype map of the human genome : Nature
Hapmapの報告。これは有用性が高い仕事です。

投稿者 hif1 : 14:53 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月25日

OSCEとCBT

いまの医学部の学生は時期としてはポリクリに進む前に診察技能・態度の評価のためにOSCE (Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験)というのを受験することになっています(受験料が必要)。患者さんの前に出るのに恥ずかしくない程度の常識的な態度とskillがあるかどうかを評価する試験です。
今年の冬から本格的に導入されるそうですがなかなか大変です。これも一種の試験ですから早速受験産業が参入しているそうです。大学により運用は違うのですが”合格”しないとポリクリに進めないとか、マッチングにこの点数が必要となるとか様々な情報が飛び交っています。
これと対になるものにCBT (Computer Based Test)という知識を問う試験があります。

今の学生も大変ですね。
これにつきあう大学の教員も大変なんですが..

投稿者 hif1 : 09:34 | コメント (0) | トラックバック

ASA meeting

久々に書いてみます。

用がありASAのpageを見に行って気付いたのですが今ASAの年会をやっているのですね。まったく意識の外でした。

さてASAのpageでこんな記事を見つけました。
2005 Anesthesia Fee Survey Results are in August ASA NEWSLETTER

大したものです。

日本では麻酔をしてもする病院ごとで報酬はまちまちです。
自分が常勤医としている勤務している病院では一日にいくつしようが報酬はかわらない場合がほとんどです。非常勤でも時間外はつくがいくつやっても一緒の所から一ついくらで報酬をもらう場合もある。
日本の制度の困難な点はここにあると思います。
ぼくの常勤病院というか勤め先でもらう報酬は、今話題になっている”学校の先生の給料の平均”より低いことを知って呆然としているのですがこういったことが日本では容易に起きてしまうのです。
freeでやろうと思う人がいてもまったく不思議でないと思います。

投稿者 hif1 : 02:57 | コメント (0) | トラックバック

ディープインパクト/Deep Impact

職場でお昼にテレビを見ていたらしきりにディープインパクトといっていっているので
Inside Out: Deep Impact: Excavating Comet Tempel 1
の事かと思ったら競馬馬の事でした。

何で馬が話題になるのかまったくわかりませんでしたけどDeep Impactは掛け値なしに凄いと思う。日本では出てこない発想。

投稿者 hif1 : 02:05 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月18日

あるセレノプロテインが炎症を制御している

Nature Geneticsにとても興味深い論文があります。

”Genetic variation in selenoprotein S influences inflammatory response”
Selenoprotein Sというセレン含有蛋白質のDNA上に存在する発現制御域のあるsigle nucleotide polymorphismを持っている人たちはIL-6, IL-1 and TNF-の血中濃度が高くなるという報告です。
92家族522人から得たDNAをもちいて塩基配列を決定しその結果をコンピュータで解析し一つの SNPまで絞り込んでいったというまさに現代的な研究の結果です。
この遺伝型を持つ個人はSEPS1の発現量が少なくなり、サイトカインの血中濃度が上がり炎症が激しくなるということです。

これはなかなかものすごい論文だと思います。
これを調べるというような科研費ネタはいまならまだ可能かも。

ちなみにこのSelenoprotein Sは小胞体にあり翻訳された蛋白質の品質管理に役立っている蛋白質です。

論文はここから
Genetic variation in selenoprotein S influences inflammatory response - Nature Genetics

投稿者 hif1 : 20:11 | コメント (0) | トラックバック

Your work should be an act of love, not a marriage of convenience

小説の一文です。
どういう文脈かを説明すると小説のプロットを書くことになるので止めておきます。

小説は村上春樹氏の
THE KIDNEY-SHAPED STONE THAT MOVES EVERY DAYでここから英訳を読むことが出来ます。
The New Yorker: Fiction
日本語のタイトルはそのまんまで
”日々移動する腎臓のかたちをした石”です。

ちなみに原文は"
職業というのは本来、愛の行為であるべきなんです。便宜的な結婚みたいなものでなく。"ですのですこし感じが違うかも。

自分の職業というか仕事がこうなっている人は幸せでしょうね。
臨床でも研究でも専門医の資格をとるとか学位をとるとかそういった目的のためにやっている間はなかなかおもしろみとかが解ってこないし、行為自体をなすだけで幸福を味わうという、つまり麻酔をするとか実験をしてなんらかの発見をするという事自体で幸福になれるろいうような体験はできないのかもしれません。

投稿者 hif1 : 19:39 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月12日

reviewのpreview:Integration of Oxygen Signaling at the Consensus HRE

AAAS | Science's STKE | Wenger et al., DOI: 10.1126/stke.3062005re12
reviewのpreview
10/18に読めるようになるそうです。

投稿者 hif1 : 21:20 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月10日

南イタリアにも

Von Hippel Lindau-dependent polycythemia is endemic on the island of Ischia: identification of a novel cluster -- Perrotta et al., 10.1182/blood-2005-06-2422 -- Blood
南イタリアにもChuvash polycythemiaと同じタイプのVHL mutationを持った家系があるようです。


投稿者 hif1 : 20:52 | コメント (0) | トラックバック

やっぱり

asahi.com:日本の脳外科医の数「世界一」 100万人あたり47人?-?暮らし

今日は朝から職場で当直です。
こんな報道がありました。やっぱりとねと思いました。
人口比の数も指標でしょうが手術数比でいったらもっと多いかも。
心臓外科医の数の統計も出して欲しいね。


投稿者 hif1 : 11:16 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月08日

Lithiumの意外な作用

Lithium induces autophagy by inhibiting inositol monophosphatase -- Sarkar et al. 170 (7): 1101 -- The Journal of Cell Biology
Lithiumのおもしろい作用。 

投稿者 hif1 : 11:20 | コメント (0) | トラックバック

これもプレコンディショニング?

Prior exposure to hypoxic-induced apnea impairs protective responses of newborn rats in an exposure-dependent fashion: influence of normoxic recovery time -- Fewell et al. 99 (4): 1607 -- Journal of Applied Physiology
プレコンディショニングだね、これは。
睡眠時無呼吸症候群の人では実際に各種の低酸素誘導性遺伝子の発現が高くなっていることが報告されています。これだって一種の条件付けですね。

投稿者 hif1 : 10:52 | コメント (0) | トラックバック

呼吸補助具

Effectiveness of mask and helmet interfaces to deliver noninvasive ventilation in a human model of resistive breathing -- Racca et al. 99 (4): 1262 -- Journal of Applied Physiology

こんな道具でする呼吸補助。

zdg0100560650001.gif

投稿者 hif1 : 10:25 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月01日

浸透圧と自律神経活動

Interactions of plasma osmolality with arterial and central venous pressures in control of sympathetic activity and heart rate in humans -- Charkoudian et al., 10.1152/ajpheart.00601.2005 -- AJP - Heart and Circulatory Physiology

浸透圧の変化が自律神経活動や心拍数を変える。
ヒトでの研究です。


投稿者 hif1 : 20:38 | コメント (0) | トラックバック

眠ると意識がなくなるのはなぜか?

Breakdown of Cortical Effective Connectivity During Sleep -- Massimini et al. 309 (5744): 2228 -- Science
寝たからといって脳の活動が停止するわけではありません。
夢をみているときは脳は活発に活動していて後に夢の内容を想起することもできるわけです。こういった場合を除いて寝ていたら意識がないというのはなんか当然のことのように思っていましたが、こんなことでも完全に理解できているわけではなさそうです。
上の論文は、”寝たら意識がなくなるのはなぜか”という問題を考えた論文です。寝ると言うことで皮質の統合性が低くなると言うのがその原因であると結論しています。
実験系もおもしろいし結論もおもしろいです。
麻酔をしてこの実験をしたらいいと思います。

投稿者 hif1 : 19:26 | コメント (0) | トラックバック

What's new on 10/1/05

いつの間にか10月です。
職場を移ってすでに六ヶ月。少し疲れてきました。

引き続き
秋の目標は、比叡山の初雪までに、かかえている論文をすべて通す。これに尽きます。

投稿者 hif1 : 00:34 | コメント (0)