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2006年02月07日

原理主義と機能主義

More European Papers Print Cartoons of Muhammad, Fueling Dispute With Muslims - New York Times
この事件大変な事になっているようですが今日、内田樹先生のブログにおもしろいエントリーがあったので紹介しておきます。
内田樹の研究室: 原理主義と機能主義

この対立というかせめぎ合いは、詩人とか料理人の領域にも増して医療の世界で常にあります。
医療人は多分自分は”機能主義者”だと思っている人が多いと思いますがそういう人に限って”機能主義ー原理主義者”だったりするわけです。臨床の現場では何のかんの言っても、結果が一番重要なので話は簡単だという考えもあります。何を言おうがまた言わなかろうが、うまくいったものの勝ちという身もふたもない評価基準があります。極論すれば最終的には”うまくいけば”それでいいのです。
安全管理とかそういったことに最近特に原理主義vs機能主義の対立があるし、病院システムの運用でも同じようなせめぎ合いが噴出してくるということがあります。安全管理室とかありますよね。

例の”台帳”問題でも、いくらしっかりとしたシステムを導入したって入力された一つ一つがいい加減だったら結果はいい加減なものにしかなりません。そしたら別に毎年手書きの報告が出たって変わらないはずだし、それがどれくらいな違いをもたらすものかをある程度調べることだってできるはずだしそれをしないでの導入にはどう考えたって無理があるわけです。どう考えても台帳システムを導入した人たちは原理主義者と見なされると思いますが、多分自分たちは”機能主義者”だと思っていたに違いないです。

研究の分野では、原理主義と機能主義の対立は理想主義と現実主義というような対立軸になるのかも知れません。これはまた別の機会に。

ぼくは一応、原理主義で理想主義です。それでもいつも妥協するし、refreeの言うことを聞いてすぐに論文の主張をtone downさせたり、しょうもない追加実験もしてしまいます。

今日は、いくつか仕事をかたづけられたのでもう帰って寝ます。

投稿者 hif1 : 2006年02月07日 21:14

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