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2006年03月29日

死刑に麻酔科医は関わるべきか

NEJM -- When Law and Ethics Collide -- Why Physicians Participate in Executions

死刑に医師が関わるべきかどうかという大問題を考えるヒント
この2月14日に米国のある地方裁判所で、死刑執行に医師とくに麻酔科の医師の指導監督をさせるということを州当局に義務つける判決がありました。米国で一番多く採用されている方法"lethal injection;he anesthetic sodium thiopental is given at massive doses that are expected to stop breathing and extinguish consciousness within one minute after administration; then the paralytic agent pancuronium is given, followed by a fatal dose of potassium chloride."には確かに麻酔科医が慣れていると思います。
ASAではすぐに以下の声明を出しています。
Where ASA stands on lethal injection
AMAも
AMA (Comm) AMA opposes physician involvement in executions
を出しています。

このNEJMの論文、なかなか読み応えがあります。
死刑囚にv lineが確保できないので死刑を執行できないとき立ち会いの医師がCV lineをとりそれで執行ができたとか、上記の薬剤を混ぜてしまい注射できなかったとか凄くリアルなエピソードが出てきます。

投稿者 hif1 : 2006年03月29日 23:32

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