2006年06月06日
ちゃんと本も読め!
お金もないので最近はあまり本も買いませんが、これでも研修医(1年目から4年目まで)のころは結構本を読んでいました(自分でちゃんと買って!!)。積んだら自分の背丈同じくらにはなっていたと思います。
いままで読んだ本で役立ったものをあげてみます。当時は日本語の本であまりよいものが無かったのでほとんど英語で書かれた本です。いまはどうなのでしょうか。本屋にいっても医学書のコーナーなどに行かないのでどんな本があるのかよくわかっていません。
いまでも結局役に立っているのはこれくらいか。
これだけはずっと買い続けています。翻訳本は通して読んだことが無いのでよいかどうかは判断できません。多分変わらないと思います。
これは一回自分で買ったきりで後は医局にあるものを読んでいます。今年の春は必要に迫られたので気合いをいれて1/4位読みました。
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岩波書店「科学」の来月号
岩波書店はいろんな雑誌を出していますが「科学」という総合科学誌も出しています。内容からすると一般向けとは言い難く読者として科学者を標的としているとぼくは思います。
来月号は6/27発売ですが、特集は"特集=無痛医療の時代へ──〈痛み〉の科学最前線"
です。
他人にはわかりにくく主観的とされる〈痛み〉.1億3000万人を痛みから開放する治療の方法を探る.
という宣伝文がついています。
「科学」の特集は期待を裏切られることも多いのですが一応期待しています。何れにせよまず立ち読みします。
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2006年05月02日
文字通り山積みになっていた本
今日のお昼は大学の生協で食べました。
平日のお昼の時間に院外に出るなど10ヶ月振りくらいだったと思います。それはそれで悲しいことなのですが今日の話はそのことではありません。
書籍のコーナーで山積みになっていた本が
これ
いくらなんでもやり過ぎではと云うほど大量に積んでありました。この本、生命科学の論文のためのような気がしますけど全部売り切るつもりなのでしょうか生協は。
さすがにこの本を読んで真に受けてこの通りにするにはぼくはすでに頭が固くなりすぎているのですが、”若者”には役に立ちそうな本です。
一冊どうですか?
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2006年04月29日
”チームバチスタの栄光”
今週の一押しではないですが
バチスタはあの心臓外科手術名にもなっているバチスタです。
図書館でまだ4人待ちでしたが、古本屋で半額くらいで売っていたので購入して立ち読みで読んだ続きを最後まで読みました。
麻酔科の医者にかぎらず医療の現場に日々たずさわる人が読めば、”謎解き”の部分には納得がいかないかも知れません。その意味で医療関係者なら、いろんな書評で取り上げられているほどではないと思うかも知れません。
しかし一方、医療関係者なら、この小説が細かい所までよくかけていることにびっくりすると思います。
これは読んで十分楽しめる小説です。
1000円の価値はあります。
[追記]
作者は、医者です。そうでなければここまで書き込めないです。
病院で数ヶ月取材してもレポーターや作家はここまでは書けないというような小説。
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2006年03月18日
"The Truth about the drug companies"
この60時間で45時間くらいかけてじっくりと麻酔を堪能させていただきました。ふらふらしています。
著者は、New England Journal of Medicineの編集長を以前していた人です。
書きたい放題、言いたい放題です。
第6章
”新薬ってどのくらい効くんだろう”
では心血管疾患発症に関して、高血圧患者に対する降圧薬投与のクラス別の有用性を検討したALLHATにまつわる話が紹介されています。
この大規模トライアルは、NHLBIにより実施されたかなり権威のあるものですが製薬会社の思惑とはことなり一番成績の良かった薬剤がタダのサイアザイド利尿薬だたっという結果におわりました。当時のNHLBIのdirectorは”利尿薬が高血圧の治療に医学的にも経済学的にも最善であることを証明した”と結論づけているにも関わらず日本でも循環器病の権威はこのトライアルを以下の様に”解釈”しているわけです。
ALLHAT先生方のコメント目次
ただの利尿薬が一番効果的だということに不満のある先生も多くいるようです。
”少量の利尿薬の有用性は明らかだが,結果の解釈には人種,併用薬,血圧の推移など,背景への十分な配慮が必要である。”
”この成績は,日本の高血圧治療において,アムロジピンが第一次薬として使用されてきたことに間違いがなかったことを,裏づけていると思われる”
”それにしても,最も降圧作用が強力なはずのアムロジピンが,利尿薬より降圧率が低かったのは何故であろうか”
とかのコメントは普通の人には出てこない発想だと思います。
第8章
”教育を名目としたマーケティングの偽装”
第9章
”研究を名目としたマーケティングの偽装”
なども多分一般の人たちが読めば腹を立てるような日本でも日常化してる企業の宣伝活動が満載です。
とにかくこの本は一読することをお勧めします。
こんな論文もあるくらいで何がホントか実はよく解りませんよね
PLoS Medicine: Why Most Published Research Findings Are False
ALLHATについては以下を参照してください。有名なトライアルですよね。
投稿者 hif1 : 23:45 | コメント (0) | トラックバック
2006年03月11日
高橋メソッド
話題のプレセンターション法、高橋メソッドの解説本を読破(立ち読み)
今度やってみます。
買っても良いかなと思いましたが、結局”芸術新潮”を買ってしまいました。
パリ特集。
これは保存版だともいます。
高橋メソッド
以上の情報は無かったような気もしますが...
投稿者 hif1 : 21:58 | コメント (1) | トラックバック
2006年02月18日
"遺伝子神話の崩壊"
各紙の書評でも取り上げられていました。明らかに誤読をしている人もいました。
かなり極端な主張を含むものの書いてあることは正確だと思います。 しかし少し難解。
読んで理解できたら医学博士の資格ありと思います。
[追記]
人間は遺伝か環境か?遺伝的プログラム論
という本も出ていたのですね。
投稿者 hif1 : 14:02 | コメント (0) | トラックバック
2006年02月12日
"ウェブ進化論"
今日も朝から当直でした。登院と同時に緊急手術がはじまりまた困難な一日が始まると覚悟したのですが、午前中で終了。
論文の投稿を含んだ結構いろんな仕事ができほぼ満足。
明日の朝まで寝られるかどうかが今週の運勢の占いとなるかも。
医学はもとより医療の世界でも”権威”というものが幅を利かせています。"evidence"だって一つの権威です。
Googleなどが再編をリードするウェブ社会では、権威が否定されることなく乗り越られようとしているようです。
Google Corporate Information: Our Philosophy
でgoogleが唱える哲学は実は医療にも十分通用することばかりでなのです。
今回、googleの哲学をはじめて読んで感心しました。
これからはぼくの研究室もこれでいこうと決意した程です。
ロングテール 現象を知りませんでした。
研究を評価する場合、ハリーポッター、セカチュウのような論文が良いとされていてロングテールを形成するような論文をいくつも書くより価値のあることだと思われています。
昨年、世界中で起こった”捏造”騒動で、日本でも従来型の研究の評価システム-というか研究の評価の一種のアウトソーシング-は変わっていくのでしょうか。この世界は、専門家の相互評価がもう少しましになればもっと展望が開けるのになぼくにも.. 積もった塵を評価してくれる仕組みが出てくると良いと思います。
もう一点興味を持ったことは、米国ではブログは実名で書く人が多く比較して日本人は匿名で書く場合が多いという指摘です。
確かにこれは言えているな。ぼくのブログも履歴書へのlinkがあるからぼくの実体を知ることは簡単なのですが、それでも書いている時は一種匿名的な気分だということが自分にもあります。知り合いが読んでも感想などを話してくれたりすることは少ない。相手も”匿名”性を尊重してくれているのかも知れません。たまに心配した友人がmailをくれることはありますけど。
最期に将棋の羽生さんの「高速道路」論。(内容はCNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞で紹介されています。)
この理論、実は今日の読売新聞の一面下のコラムでも取り上げられていました。実際に読んでみると解ると思いますが、大新聞の編集員ほどのんきな商売はないという感想を持ちます。
とにかくこの本が740円で買えるのだから凄いと思います。
投稿者 hif1 : 23:52 | コメント (0) | トラックバック
”バイオ研究がぐんぐん進むコンピュータ活用ガイド”
バイオ研究がぐんぐん進むコンピュータ活用ガイド―データ解析から,文献管理,研究発表までの基本ツールを完全マスター
目次など詳しくは
バイオ研究がぐんぐん進む コンピュータ活用ガイド:羊土社オンラインカタログ
買おうと思っていたら頂きました-門川さんありがとう。
というわけで書評を。
バイオ研究入門者に最適な本です。
研修医の先生とか向けではありません。
こういった本は、帯に短したすきに長しと言うことが多いのですが、”基本ツールのマスター”と言うことに特化して成功していると思います。
これだけマスターすればぼくが書くレベルの論文の執筆には十分だと思います。
研究、論文作成に汎用されるapplicationなどが示されていてこれは良いと思いました。あまたある中で用途に応じて一つづつある程度使用法に習熟すればそれで十分なわけだしそれが初心者は知りたいわけですし。
詳しく学びたい人のためにInternet上のpageが示されそこを参照することでつっこんだ知識を得ることができるように配慮されています。
個人的にはKeynoteを用いたpresentationの部分が役に立ちました。
13個ある”サイドメモ”も役に立ちそうです。
グラフソフトにPrismが入っていませんでした。もっともこれは統計ソフトかも。
讃岐先生も執筆なさっています。
因みに
ぼくは
Omini outlinerで構想をねり
JeditXで文字を並べ
MS Wordで論文を書きますー以前はNisus Writerでしたが今のNisus Exopressがいまちいなのでしようがないです 共同研究者とのやりとりの問題もあるのでしかたないですこれは
文献はEndnoteで整理
figureはPhotoshopとIllustratorで構成していきます
写真やfigureはiPhotoでカタログを作っています
graphはcricket graphをcrassic環境で使っているところが他の人と少し違うかも知れません。
またpresentationはKeynoteです。
この本のまんまですね。というか他の人もこんなものではないでしょうか。
以前はcloningなどしていたのでfreewareの小道具をいくつか使っていたのですが最近はこういったものは使っていません。
まとめとして
はじめの一冊として買うのには最適。3200円はバーゲンだと思います。
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2005年12月26日
今年の新書から
新書best3
逸翁美術館という美術館が大阪府池田市にあります。小林一三の邸宅あとです。たまに無料で入れるときがありますがその時に見学しています。ぼくの住んでいるアパートに壁が接しています。
とくに説明の要がないくらいに話題になっている新書
値段の価値は十分あると思います。
投稿者 hif1 : 22:24 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月25日
今年のfictionから
今年のベスト3-fiction-
といっても大した量の新刊本を読んだわけでないです。
best
自己にとっての正義を実現できないままに破綻する主人公に共感する。
多分これからも何度も読み返すことになると思う。
ぼくと誕生日が同じ。でも一年違い。
短編一つなら
"品川猿"を上げておきます。
東京奇譚集の中の一作。
読みたいと思っているけど読んでいない本
-図書館で借りるchanceがないのが理由です-
半島を出よ
永遠の旅行者
そのうち読みますよ。
投稿者 hif1 : 20:00 | コメント (0) | トラックバック
"生命(バイタル)徴候(サイン)あり"
今日気づいたのですが週刊朝日で久間十義さんが
"生命(バイタル)徴候(サイン)あり"という題名の小説を連載しています。
主人公は麻酔科の女医さんでなんと初めての心臓手術で患者さんが亡くなってしまうという運命にみまわれその後..と言う内容です。
舞台は心臓手術で有名な日本女子医科大学と言うことになっています。
連載は11/25号からです。石原さとみさんの表紙の号です。
図書館でまとめて読んでみたらいかがでしょうか。
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2005年12月23日
"ラッセルのパラドックス"
投稿者 hif1 : 20:54 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月04日
Sayuri
昨日家で久々にTVを観ていたら
SAYURI
が公開だそうです。
原作は
ですが、これはなかなかおもしろかったです。米国に行ったばかりの頃best sellerで書店でも平積みになっていました。買って読んでみましたがなかなうまく書けていて一気に読めました。帰国したら翻訳が出ていましたが、英語で読んだほうがおもしろいと思いました。英語が平易、単語も簡単文章が易しい、ので一気に読めます。
映画も外国人監督で、原作のtasteが残っているのでしょうか。つまり外国人が描いた日本という感じです。
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2005年11月23日
Ether Day/エーテル・デイ
投稿者 hif1 : 19:13 | コメント (0) | トラックバック
Rain man
米国にいたときの生活はまったく健康的なものでした。
朝6時には起床し6時半には研究室に向かう。毎週木曜日は麻酔科のground roundに参加する以外は7時には実験開始です。
お昼に一時間休み4時には実験お終いで帰宅。サイクリングに出かけたりする以外は、論文の執筆にかかり7時くらいまで作業。
その後夕ご飯を食べて後はTVで映画を観みたり本を読んだり。まるで村上春樹のような生活です。
Cableで映画は毎日やられているのですが観たいものを毎日やっているわけではありません。同じ映画がなんどもなんども繰り返し上映されるものもあるわけですが最も繰り返し放映されていたのはRain manだと思います。
良い映画だと思いますがそんなに繰り返し放送されるような映画かとおもいましたがつられて何度も観ている内にホントに良い映画だと思えてきました。何度もTVでやるのでDVDとか買って帰国しなかったのですが、少し前にこの映画がなんと1000円を斬る値段で売られているのを発見してDVDを買いました。やっぱりよい映画だと思います。
投稿者 hif1 : 02:26 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月19日
DVD二枚
どこまで調べてもその奥があるから、研究には”きり”というものがない。が勝手に節目をつくっていろんなことをする。
今日はひさびさにDVDを観た。
ぼくの持っているのは英語版なのですが、日本語でもどちらでも大きな差はないと思います。
”ショーシャンクの空に”は原題は”The Shawshank Redemption"
"めぐりあう時間たち”は原題は”The hours"
投稿者 hif1 : 23:35 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月16日
結局今年も
迷った末結局今年も買った。
ほぼ日手帳
今回はsoftcoverのやつ。
LOFTでまだ売ってました。
いろんな事を書き込めるのであのスペースがちょうど良いです。
一日一ページでいて分厚くならないことも良い。
投稿者 hif1 : 22:51 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月13日
本二冊
面識のある先生方の本二冊
一番目は、一般の人向け。
わかりやすい。詳しすぎもなく簡略過ぎもない。患者さんに薦める一冊として最適。医療関係者が読んでもこういう風に患者さんに話せばいいかもに関してのヒントが得られると思います。
二番目は医師向け。看護師さんの範囲は少し超えているか。とくに研修医向けというわけではないと思います。誰が読んでも得るものがあると思います。
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2005年11月01日
”予想脳”
岩波書店 (2005/10/05)
エントリーで紹介します。
ここ半年に読んだ科学ものの本の中で一番タメになりました。
こういったアプローチはとても新鮮でした。fMRIとかを使って何かをするとどこそこの血流が増えるとかそういったアプローチはどうも趣味に合わんと言うかそういった感じがしていましたので。
投稿者 hif1 : 18:37 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月29日
”告白"
告白は今年の谷崎潤一郎賞を受賞した二冊の内の一つです。
今年の春に出版されたときに買おうと思いまましたが図書館で借りることもできるだろうと(実際にはぼくの市の図書館にはまだ入っていない)考え買っては読んでいませんでした。
今回の受賞を期に読んでみました。
主人公熊太郎の心理描写がこの小説の柱なのですが、大いに共感しました。
ぼくは、大学院は麻酔科でなく大学付属の某独立研究所で過ごしたのですが、なんとも頼りない研究室で不十分な大学院教育しかうけていないという劣等感があり麻酔科に戻り自分で科研費をとり独立してからも自分のやっていることは所詮見よう見まねでやっていることでありまがい物であるという意識を持っていました。これが払拭されたのは米国で自分でも納得のいく仕事ができたという体験をしてからです。
ともかく”告白”は今年新たに読んだ小説でbestになると思います。
投稿者 hif1 : 17:21 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月25日
東京奇譚集
東京奇譚集です。
”日々移動する腎臓のかたちをした石”の英訳も最近New Yorkerに出ていたし英訳の出版も間近いと思います。
訳者はおなじみJay Rubin.
New Yorkerと言えばThe Complete New Yorkerはすごい。思わず注文しました。
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2005年09月18日
"誇大自己症候群"
投稿者 hif1 : 15:42 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月05日
”未亡人の一年"
未亡人の一年 (上)が文庫本で出ました。
5年前くらいに
として出ていたのですが高いので買わなかった翻訳です。
アービングのこの小説には思い出があります。アメリカで暮らしはじめたときに本屋で平積みになっていた本なのです。New York Timesのbook reviewでもかなり長い間ランクインしてたと思います。
その時読んだ以来翻訳が出たのは知っていたのですが、値段の問題で買いませんでした。今回文庫本になったのを機会に読み直しています。やっぱりぼくの読解力より翻訳家のものは優れていて非常に楽しめます。
第四の手よりは数段楽しめますので読んでみてください。映画にもなるそうです。
投稿者 hif1 : 22:34 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月21日
”私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言”
総選挙だそうです。恥ずかしながらぼくはいままで一回も選挙に行ったことがありません。政党のマニフェストも読みましたがホントに実現できるのかなと言う気もします。まあぼくにとってはどうでもいいことです。どんな政権でも税金払いますよ。
文藝春秋で日垣隆さんが推薦していたので八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学を読んでみました。どういったプロセスで8/15が特権的な日になったかについての考察です。8/15は戦争が終わった日でもないし日本が降伏した日でも無いのに。
〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性も読み返しはじめました。
丸山真男の「超国家主義と論理と心理」くらいは皆読んだらいいと思います。大学に入学した年に読んでびっくりした記憶があります。
現代政治の思想と行動 増補版に収録されてどこの図書館にもあります。
60年間何も変わっていないと言うことがよく解ると思います。
そういえば加藤周一の羊の歌―わが回想が増刷になっていました。読んでみたらいかがでしょうか? 加藤氏は東大での血液学者で、医者をしていたときのことも書いてあったと思います。もう25年以上も前に読んだので忘れてしまいました。家にあるので読み返してみようと思っています。以前時計台の前で彼が歩いているのを目撃したことが有ります。すげえよぼよぼですこし衝撃的でした。その当時もまだ朝日新聞の夕刊の連載してましたからね。最後の戦後型知識人だと言っても良いと思います。
でもやっぱり今年の夏最大の期待作は
私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言
だと思います。これは楽しみです。どこまで書いてあるのかが焦点ですけど。
投稿者 hif1 : 12:48 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月17日
山田詠美の"Pay day!!!"
Pay day!!!
読み終わりました。
もっと早く読めば良かったと思いました。分厚い本で値段も高かったし敬して避けていたのです。
うちに女の子が生まれたとき”詠美”という名前をぼくは付けようとしたのですが家内が反対して結局"
えみ”になったというエピソードがあります。皆さんが聞いてもなんのおもしろみもないでしょうが..
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2005年08月09日
文庫本化されました
作者はぼくの大学の時の同級生です。
今度角川文庫の100冊に入りました。
とてもおもしろいですよ。
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2005年08月08日
"研究留学術-研究者のためのアメリカ留学術"
”研究留学のバイブル”
”研究の鬼の貴兄には金棒となる目からうろこの指南書”
という声が続々のガイドブック。
ちなみに
おれも持ってます。当然か。
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2005年06月18日
McEwanの新作
Ian McEwanの新作(Saturday)は脳外科医が主人公で麻酔科医も出てくるというもの、だそうです。まだ読んでませんが注文だけしました。
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2005年06月05日
サルトル生誕100年
今年はジャン=ポール・サルトル - Wikipediaの生誕100年だそうです。うっかりしていました。
高校生の時”実存主義とは何か”を読んで以来サルトルの著作を読んできました。モンパルナスの墓地の墓参りもしました。
これを機会に読み直してみようと思います。
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2005年05月04日
Felson氏の教科書
胸部レントゲン写真の読み方ならFelson氏のChest Roentgenologyと思ってきたが、
W B Saunders Co (1999/03/15)
売り上げランキング: 12,369
通常24時間以内に発送
結構前に出ていますね。今度読んでみよっと。こういう本は古くならないので良いです。
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2005年04月30日
科学 2005年 5月号
科学 2005年 5月号
特集=日本の医学医療の現状と科学です。
近藤誠氏の巻頭言が象徴しているようにかなりの現状批判の論調です。
その中でも
日本の医学医療と生命倫理 谷田憲俊
とか
日本の医学と臨床現場 友岡憲彦
受診保障の医療経済学—患者自己負担をめぐって 馬場園 明
には示唆に富む内容が多いような気がした。
しかし近藤先生
”のみならず,第二次世界大戦中には多数の臨時軍医を急造し,戦後その全てに医師免許を与えてしまった.彼らが日本医師会の,医療改革に反対するという横暴を支え,地盤を子女に譲るための金権私立医大を作らせたがために,低質医を拡大再生産する悪循環に陥った.”は言い過ぎでないか?
[追記]
この巻頭言webで読むことが出来ます。
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2005年02月06日
Book review:Kafka on the Shore
The New York Times > Books > Sunday Book Review > 'Kafka on the Shore': Reality's Cul-de-Sacs
New York Timesに最近出版された村上春樹氏の”海辺のカフカ”の英訳”Kafka on the shore"の書評が掲載されています。
"Updikeが村上春樹本の書評をしてます"で紹介したものとはかなり異なるもので、すでに彼が日本の作家であるということは度外視した評論になっています。
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2004年12月26日
今週の一押し"番外" ”統合失調症あるいは精神分裂病”
Amazon.co.jp: 本: 統合失調症あるいは精神分裂病 精神病学の虚実
これはためになる本です。著者が自分の病院で行った講義録の体裁を取っているので読みやすい。だからといって砕けすぎていないので読むに耐えるという本です。皆さん、とくに精神科以外の人が、読むべき一冊だと思います。
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2004年12月03日
小説
最近出版された小説です。通勤電車の中で読了。
主人公は、麻酔科医で、舞台のモデルは阪大です。この麻酔科医、麻酔薬中毒の設定です。この部分と本のテーマがすこし齟齬を来しているような気もしないでもないですが全体としては読んで損はないような気もします。
”破裂”って何が破裂するかはこれから読む人のために書かないことにします。
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2004年11月27日
今週の一押し"番外"
読んでおもしろかったので紹介します。
平凡社 (2004/11)
売り上げランキング: 2,396
通常24時間以内に発送
いや~、面白い
星ひとつ、というよりも、「分類」的評価はDかF
帰宅途中で立ち読みして結局買って帰りの電車で読みました。
これはためになる本です。
著者は文学研究者で自然科学者ではないのですが、とても論旨のしっかりした本です。
特に第一章と二章の部分はよい。臨床でも基礎でも”評論家”のような人はいくらでもいる。
一回立ち読みでもいいし図書館でかりてもいいが読んだ方がいいと思います。最も値段は760円ですけど。
第三章の学者分類もなかなかおもしろいです。
A.文句なしに偉大な学者
B.ちょっと怪しいけれど、まあ偉い学者
G.はしにも棒にも掛からない、ろくな業績もない、ただ大学教授であるだけという学者
C.マスコミ的には無名だが、堅実な研究論文を着実に書いている人
D.「評論家」として優れていてマスコミ的にも、学者としてどうかというと疑問符が付く
F.元は学者だったんだろうが、いつしかいつしか一般向けエッセイを量産する、あるいはテレビタレントのようになってしまったひと
E.マスコミ的に有名だが、その学問はインチキである
でそれぞれ例が引いてあります。
麻酔学会の世界でも同じ分類はできますね。だれがどれだとは言わんけど。
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2004年11月21日
amazonのreviewer
Amazon.co.jp: momaさんが公開しているレビュー
http://www.amazon.co.jp/
では個々の商品について読者というか使用者のreviewがついていることがあります。reviewerの中でmomaさんというreviewerが紹介している本には役に立ちそうなものが多いです。
時間があればのぞいてみてください。
投稿者 hif1 : 22:07 | コメント (0) | トラックバック
2004年10月09日
学会のポスター
秋の学会シーズンです。
最近は大きな学会は普通の演題はポスターであることが多くなっています。
みなさんどの様に作っていますか。
ぼくらの研究室ではillustratorを使い一枚刷りのポスターで済ますことが多くなっています。
布に印刷すればスーツケースにも入ります。
ポスターも重要なのは見栄えでなく内容なのでしょうがだらしないポスターは他人に信用される率が低くなるし、あなたが”ポスター賞”などをねらっていればなおさらきれいなポスターを作る必要があります。そんな人にお薦め一冊。
羊土社 (2003/05/23)
売り上げランキング: 10,829
通常24時間以内に発送します。
そうそうポスター作ったら発表しなくていけないのですがそれにはこの本
講談社 (1995/12)
売り上げランキング: 68,874
通常24時間以内に発送します。
PCを使ったpresentationの本はいくらでもあるのですが結局買ったものは無いです。あまり役に立たなさそう。
というかそこまで凝る必要はぼくにはありません。
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2004年09月24日
”911セプテンバーイレブンス”
911セプテンバーイレブンスについては9月24日 - kh::hatenaをどうぞ
投稿者 hif1 : 23:25 | コメント (0) | トラックバック
2004年09月11日
”群像”2004年10月号
文芸書「群像」
確かにあたらしくなった。
気合いをいれて村上春樹特集
大澤氏のやつは視点がよかったと思う。
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2004年09月04日
”ほんじょの虫干し”の”解説
ほんじょの虫干。 本上 まなみ 発売日 2004/06 売り上げランキング 11,641 Amazonで詳しく見る |
なせか中島らもが解説を担当。立ち読みしてみてください。
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2004年09月03日
生物の論理—分子・細胞・進化:2004年第35週
2004年第35週
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2004年08月28日
"人生における成功者の定義と条件"
人生における成功者の定義と条件 村上 龍 発売日 2004/08/27 売り上げランキング 338 Amazonで詳しく見る |
昨日発売で早速買って(こんな高い本を自分で買うのは久しぶり)読んだ。(AMAZON では予約受付中になっているが本屋ではもう売っています)
どこかで聞いたことはあるような話ばっかりだなと思ったら今年の正月にNHKの番組でやった対談の内容をまとめた本だった。猪口邦子氏との対談が一番興味深かった。サッカーの中田とのものは立場逆転で村上龍の話を中田が聞いているような感じだった。”成功者”というkey wordに引っ張られすぎているな村上龍が。
まあおもしろいが1500円の価値があるかどうかは疑問。図書館にあれば是非お読みください。池田市図書館ではまだそろっていません。
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2004年08月27日
生命とは何か—複雑系生命論序説:2004年第34週
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2004年08月22日
磁力と重力の発見
磁力と重力の発見〈1〉古代・中世 山本 義隆 発売日 2003/05 売り上げランキング 15,010 Amazonで詳しく見る |
これも書いておきます
続編もあります。
投稿者 hif1 : 14:16 | コメント (0) | トラックバック
逆システム学
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再紹介です。
非常にためになると思う。
児玉先生もいつもに増して熱く語っていますね。
投稿者 hif1 : 14:13 | コメント (0) | トラックバック
2004年08月21日
まとめて三冊
ここでの紹介に続いてこの二冊も
智にはたらけば角が立つ—ある人生の記録 | |
森嶋 通夫 発売日 1999/03 売り上げランキング 29,745 おすすめ平均 気の弱い善人のために Amazonで詳しく見る |
血にコクリコの花咲けば—ある人生の記録 森嶋 通夫 発売日 1997/04 売り上げランキング 17,749 Amazonで詳しく見る |
終わりよければすべてよし—ある人生の記録 | |
森嶋 通夫 発売日 2001/01 売り上げランキング 23,580 おすすめ平均 交響楽的経済学 国際的な経済学者の自伝 Amazonで詳しく見る |
投稿者 hif1 : 09:41 | コメント (0) | トラックバック
研究留学する人には必須の書
研究留学術―研究者のためのアメリカ留学ガイド | |
門川 俊明 発売日 2002/07 売り上げランキング 130,848 おすすめ平均 研究留学する人には必須の書 標準的な留学ガイド Amazonで詳しく見る |
品切れやないか、門川さん
投稿者 hif1 : 09:34 | コメント (0) | トラックバック
本の紹介
Genes, Girls, and Gamow: After the Double Helix James D. Watson 発売日 2002/01/29 売り上げランキング 294,227 Amazonで詳しく見る |
G-toolsすごいね
投稿者 hif1 : 09:21 | コメント (0) | トラックバック
2004年08月04日
智にはたらけば角が立つ—ある人生の記録
先頃なくなられた森嶋通夫氏の著書を紹介します。
森嶋通夫
先週本を借りに図書館に出かけ偶然目に入り借りてきた本です。
本人による自信の伝記ですが日本で学者としてのスタートを切った頃からイギリスに移った直後までの記録です。
これはおもしろいです。森嶋氏は京大も阪大も決して円満に退職したわけでなくそのときの経緯が語られています。
投稿者 hif1 : 21:30
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2004年07月31日
Genes, Girls, and Gamow
James Watsonによるご機嫌な本
英語も簡単ですが翻訳もあるようです
It is a truth universally acknowledged, that a single man in posession of a good fortune, must be in want of a wife.
Jane Austin, Pride and Prejudice
投稿者 hif1 : 23:51 | コメント (0) | トラックバック
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