2006年06月25日
今週の一押し25:"本格小説"
今週は小説にしてみました。
ぼくは単行本を持っていますが、文庫本もあります。
週末読み返しました。
”本格”小説などという人を食ったようなタイトルですが、その価値はあります。
まさにロマンスの王道を行く本格小説です。
単行本も文庫本も上下に分かれています。
作者は、水村美苗さんです。
投稿者 hif1 : 19:35
2006年06月14日
今週の一押し 24:"杯(カップ)―緑の海へ"
沢木耕太郎のルポ。
本屋で見かけて購入。
題名を見たときヨットのアメリカ杯のルポかと思ったら4年前のサッカーのワールドカップのルポでした。
相変わらず面白いです。
結局電車の中だけで読んだので今日の夕方読了。
彼の見方がたとえばサッカーのまた日韓問題の専門から見て妥当なものなのかどうかはぼくには判断できませんが、彼独自の語り口が今回も冴え渡るルポだと思います。
投稿者 hif1 : 21:27 | コメント (0) | トラックバック
2006年06月08日
今週の一押し:23 "Intuition"
実はまだ半分くらいしか読んでいません。電車の中でしか読まないので日本語の本に較べて進みが遅いわけです。
のっけから、dataが出ないので実験打ち切りを通告される冴えないポスドクの話が出ていたりする”研究室小説”です。面白いですよ。誰か翻訳したらいいのに。
投稿者 hif1 : 22:11 | コメント (0) | トラックバック
2006年06月02日
今週の一押し:番外”無痛”
今日はきつかったですね。朝07:15に手術室に入り出てきたのは21:30。
天気もよくわからないまま日が暮れました。多分晴れていたのだと思います。
これでも、昨日、一昨日と比べたらずいぶん楽だったのですから困ったものです。
さて昨日学会の帰りに阪急三宮のBook 1stで学会後で気が大きくなっていたこともあり
を買ってしまいました。図書館では10人待ち位で秋になっても無理かなと思っていました。
これは面白いですね。
前作より格段によいと思います。
プロットに必然性がかける部分はあるにせよ一読の価値はあります。
投稿者 hif1 : 22:27 | コメント (0) | トラックバック
2006年05月28日
今週の一押し:22 "にょっ記"
穂村弘さんという歌人の人のこれはエッセーというのでしょうか、小咄集と云うのか解りませんがそういった本です。
webマガジン〜ポプラビーチ「天国さがし」こんなところで連載もなさっていて、この本も基本的にはこのセンです。
図書館で借りたのですがよかったですね。
歩いて5分で図書館なので手当たり次第借りています。雑誌も手当たり次第に読んでいます。じっくり読みたい雑誌は次号が出たら借りだしできるし本と便利ですね。
投稿者 hif1 : 10:51 | コメント (0) | トラックバック
2006年05月20日
今週の一押し:21"自己・あいだ・時間"
ぼくがまだ学生の時木村先生は精神科の教授として、あばら屋みたいな木造の建物で臨床をしておられました。
ここの大学は外来が禁煙でないから良いよといってタバコを吸いながら診察をしておられました。
あまりにも有名な、ヒトと時間との関係性について3つの類型、「アンテフェストゥム型」(精神分裂病)と「ポストフェストゥム型」(鬱病)、そして「イントラフェストゥム型」(てんかん)が語られる一般向けの本。
以前といっても20年近く前読みましたので本は両親の家の屋根裏にあるはずなので買いました。
宮沢賢治の著作を病跡学的に追究した
と共に歴史的な名著と言えると思います。
投稿者 hif1 : 16:55
2006年05月04日
今週の一押し19: "科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか"
言語研究の酒井先生の本。
すばらしいの一言に尽きます。
一般の方に、”科学者”を理解してもらうための本では無いと思います。
タイトルが示しているように科学者を仕事、職業として考えている人の為の本ですが、将来科学者として立とうと思っていない大学院生が読んでも良いと思います。というよりそういう人に個人的には読んでもらいたいです、科学者を理解してもらうために。
大成功した科学者が成功の後、振り返って書いた本とは異なり-これは酒井先生が成功していないという意味ではありません、念のため-、現代的な話題もバランスよく盛り込んだ懇切丁寧な内容です。
今後、大学院生は一度は読んだことがあるというようなスタンダードナンバーになると思います。
「何を研究するか」より「どのように研究するか」という問題意識が重要である
という言葉は重要です。
論文を読んだりして”何を”研究するかを探すばかりで”どのように”という観点が欠けている場合研究はなかなか前進しません。
丸ごとすばらしいのですが、気合いをいれて読むなら”さあ自分らしい研究を始めよう”で終わる第三章。
とにかくこれ一冊読んでいただければ、ぼくの話など聞いて頂く必要はありません。
これで819円ですからいつも図書館ですませるぼくも買って読みました。
[追記]
今週の一押しに昇格
投稿者 hif1 : 09:06 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月30日
今週の一押し18:"素数の音楽”
素数の音楽
やっと図書館で借りることができました。
基礎医学者は、ヒトの病気を治すことを直接の原動力として研究をしているわけではないと、ぼくは思っているのですが、数学者もこの点は同じだろうと思います。
それでは何のためということになりますがこれは人それぞれ。
名誉のため、お金というか日々の食い扶持をしのぐためというものから、神が創ったこの世の秩序の一端を明らかにするためという動機づけもあることはあります。
叡知の限りを尽くし、世界の謎を解き明かすことは、究極の美を獲得することであるとこの本は教えてくれる。
小川洋子
こんな感じでしょうか。
これも以前読みましたけど読み切ると同じ感慨を抱くと思います。
それにしても翻訳が良いですね。
投稿者 hif1 : 02:49 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月22日
"「おろかもの」の正義論"
著者の小林さんはThinking like Singing--やさしく法哲学を奏でてというページを運営しています。
医者は、第3章”規範は「死」を決められるか”を一度は読んだ方がいいと思います。
脳死とくに日本の”臓器の移植に関する法律”の中の”死体(脳死したものの身体を含む)”をめぐる議論ほど、かみ合わない議論もないと思います。この本を読めばかなり論点が整理できると思います。
”「おろかもの」の正義論”は新書なので値段も安い(740円)。だから買って読んでください。
投稿者 hif1 : 01:12 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月15日
"酸素はからだになぜ大切か―いつも酸素は不足している!"
酸素はからだになぜ大切か―いつも酸素は不足している!
1990年の出版です。講談社ブルーバックスの一冊です。諏訪先生の著作の中でも最高のものの一つだと思います。
Amazonでも売っていません。古本は定価の3倍くらいで売られています。もちろんぼくも一冊持ってますが、ぼろぼろになるくらい読んでいます。
名著です。今日的にも訂正すべき点もほとんど無いと思います。
研修医も酸素の研究者でさえこの本を読む価値は十分あります。
15年経っても、訂正の必要がないくらいに生命の維持に必至な分子酸素の研究が歴史的に行われてきたことを表しているのでしょうか。
この本を読んで酸素分圧感知機構の研究を志したと言うことにしています。酸素分圧感知機構はこの15年で飛躍的にというか革命的に進展しました。
Amazonの古本コーナーに何冊か出ています。今ならこの名著が手にはいるかも。
投稿者 hif1 : 10:04 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月08日
"桜が創った「日本」-ソメイヨシノ 起源への旅"
投稿者 hif1 : 16:23 | コメント (0) | トラックバック
2006年03月30日
"小さな小さなクローディン発見物語—若い研究者へ遺すメッセージ"
分厚い本ではないです。すぐに読めてしまいます。
研究が、個人の力だけで遂行されているわけでないことがよく解ります。
仲間作りとか、とにかく人を磁石のように引きつける力がないと大きな事もできないのだと云うことがよく解ります。
最近の”捏造”事件もこのような著作の前ではまじめに論じるのもばかばかし事に思えます。この本に書かれていることに共感できる人は”捏造”におぼれることはないと思います。というほど人間は単純でないかも知れませんけど..
投稿者 hif1 : 03:10 | コメント (0) | トラックバック
2006年02月21日
test
testです
投稿者 hif1 : 20:34 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月24日
今週の一押し"〈民主〉と〈愛国〉"
投稿者 hif1 : 19:56 | コメント (0) | トラックバック
2005年02月01日
今週の一押し"Dancing Naked in the Mind Field"
には
翻訳がありました。
英語は少し難しいので翻訳でもいいと思います。
投稿者 hif1 : 02:57 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月31日
今週の一押し”先生はえらい”
筑摩書房 (2005/01)
売り上げランキング: 968
通常3~4日以内に発送
投稿者 hif1 : 20:54 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月14日
一押し"切磋琢磨するアメリカの科学者たち"
今日研究留学ネット
をみたら"what"s new"で
共立出版 (2004/10)
売り上げランキング: 14,431
通常24時間以内に発送
を紹介していた。
確かにおもしろい。年末に本屋で30分の立ち読みしかしていないので詳しくは言えませんが、こういったことに興味を持つ人には役に立つと思います。
投稿者 hif1 : 13:00 | コメント (0) | トラックバック
今週の一押し 2005年1月"原生計算と存在論的観測―生命と時間、そして原生"
東京大学出版会 (2004/07)
売り上げランキング: 70,950
通常3日間以内に発送
まず最大の難点。値段が高いということ。
少し難しいがおもしろいです。
東大出版会はこんな本をきちんとだしてえらい。
投稿者 hif1 : 11:29 | コメント (0) | トラックバック
2004年12月31日
今週の一押し 番外 2004年のまとめ
今年読んだ本でよかったものを5つ選んでみました。
特に順位をつけているわけではありません。多分正確には今年出版された本でないもの入っていると思います。新刊の小説はとんと読まなくなりました。単行本の値段が高いと言うこともあるし図書館でもいつも貸し出し中だと言うこともあります。薄いのは立ち読みしてしまい読み返すこともなくやはり印象が薄いと言うこともあります。
その代わりといっては変ですが同じ小説を何度も読み返しました。今年は作家で言えば夏目漱石を何冊も読みました。後は定番の何冊かは結局最低三回づつは読んでいると思います。
投稿者 hif1 : 19:27 | コメント (0) | トラックバック
2004年12月16日
今週の一押し"番外" ”おろかものの正義論”
番外として以下の本を紹介します。
おろかものの正義論
著者は、小林一之さんといって、法哲学が専門の方です。
”正しさ”とは何かと言うことについて論じてある本というのが最も要約した紹介になると思います。
とくに医療関係者に向けて書かれた本ではありませんが、日常生活で人が直面する決定的な問題、生死とかそのようなこと、は医療と関係の深い場合が多く、こういったことを考えるために非常に参考になります。医学生や研修医の教育もこういったことをしっかり学ぶカリキュラムが必要だと思う。
脳死の問題についてもこのような観点から真っ正面に切り込んだ文章は今まで読んだことがないような気がします。立花隆氏の一見科学的かつ論理的なようでいい加減な脳死本とは大違いです。
とにかく今年読んだ新書の中で一番興味を引かれました。頭をガツンとされたような気がします。
Thinking like Singing--やさしく法哲学を奏でて
というページもあるようです。興味のある方はどうぞ。
投稿者 hif1 : 19:28 | コメント (0) | トラックバック
2004年11月05日
今週の一押し 2004年第44週 "がん研究レース"
今週の一押し 2004年第44週 "がん研究レース"
ワインバーグ博士は癌研究の最先端を走り続けている人。文章もうまくこの本以外にも数冊出版しています。ワトソン博士ほど皮肉屋でなくなかなかバランスのよい癌研究クロニクルとなっています。翻訳は京大の野田先生ご夫妻がなさっていますがこれもすばらしい。英語版とつきあわせて読んだことがありますが完璧な訳だと思います。
内容は少し古く4年ほど前までで終わっています。最近のepigenicのお話しは無しです。でも一般読者にはあまり関係ないと思います。
投稿者 hif1 : 10:16 | コメント (0) | トラックバック
2004年10月31日
今週の一押し「番外」
以前買って電車で少し読んで積んで置いた本です。
世界の”社会起業”の考えかたと”社会起業家”が紹介されています。スターバックスやパタゴニアの様な会社もこの本の定義では社会企業家によって創業された会社です。なのでNPOとは似たところもあるし異なるところもあります。
病院などもこの範疇に入る場合があります。実際、医療機関の機能のうちある部分に特化した医院、病院などが最近では増えてきて一定の注目を集めています。批判の多かった大学のいわゆる医局などもこのような観点から従来のものから脱皮できる可能性があると思います。
岩波書店 (2004/07)
売り上げランキング: 6,791
通常24時間以内に発送
意識の変化が社会を変える
企業もNPOも
投稿者 hif1 : 23:01 | コメント (0) | トラックバック
2004年10月30日
今週の一押し 2004年第43週 "キャッチ -22"
1961年の小説です。
この文庫本では上下とあります。
早川書房 (1978/03)
売り上げランキング: 20,816
通常24時間以内に発送
解説はこちらをどうぞ
キャッチ=22 - Wikipedia
投稿者 hif1 : 15:32 | コメント (0) | トラックバック
2004年10月29日
今週の一押し 2004年第42週
今週の一押し 2004年第42週
”宮沢賢治―存在の祭りの中へ”
その昔、ぼくがまだ大学生の時に出版されて、最近また岩波から装幀を変えて出版されました。
紹介しているのは、新しい方です。
宮沢賢治のあまり知られていない側面をうまく論じていると思います。
投稿者 hif1 : 08:45 | コメント (0) | トラックバック
2004年10月16日
"われわれにとって革命とは何か―ある分子生物学者の回想"2004年41週
"われわれにとって革命とは何か―ある分子生物学者の回想"2004年41週
柴谷 篤弘氏の回想録のようなもの。
以前紹介した森嶋氏の"智にはたらけば角が立つ—ある人生の記録"ほどは激しくないが日本の分子生物学の黎明期を生きてきた人の話としてなかなかおもしろい。
朝日新聞社 (1996/05)
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通常4~6週間以内に発送
投稿者 hif1 : 13:41 | コメント (0) | トラックバック
2004年10月08日
"自由の平等―簡単で別な姿の世界"2004年40週
今週の一押し 2004年40週分です。
岩波書店 (2004/01)
売り上げランキング: 30,640
通常24時間以内に発送します。
とりあえずレビュー
投稿者 hif1 : 19:40 | コメント (0) | トラックバック
2004年10月01日
"スルメを見てイカがわかるか!"2004年第39週
角川書店 (2003/12)
売り上げランキング: 20,782
通常24時間以内に発送します。
バカの壁もそうだが・・
うむ。おもしろい。
投稿者 hif1 : 19:03 | コメント (0) | トラックバック
2004年09月23日
"逆システム学―市場と生命のしくみを解き明かす"2004年第38週
岩波書店 (2004/01)
売り上げランキング: 4,746
通常24時間以内に発送します。
投稿者 hif1 : 10:55 | コメント (0) | トラックバック
2004年09月17日
”エクソフォニー-母語の外へ出る旅”2004年第37週
エクソフォニー-母語の外へ出る旅- 多和田 葉子 発売日 2003/08/21 売り上げランキング 46,038 Amazonで詳しく見る |
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2004年09月10日
”会社はこれからどうなるか”2004年第36週
会社はこれからどうなるのか 岩井 克人 発売日 2003/02 売り上げランキング 1,114 Amazonで詳しく見る |
今週の一押し:2004年第36週
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2004年09月03日
生物の論理—分子・細胞・進化:2004年第35週
2004年第35週
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