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評論家が要るだろう

日本経済新聞の木曜日の文化欄の”入門講座”という連載が走っています。
ここ4週は音楽評論家(という肩書きがもっともそぐうのでしょうが)の渋谷陽一氏の”時代を駆けるロック”という音楽家評論でした。
一回目を読みのがしたのですが、二回目からは、ローリングストーンズ、エミネム、そして最終回はブルーススプリングスティーンという渋谷さん好みのラインナップでした。(第一回はやはりビートルズか。だれか教えてください)

渋谷さんは約30年前からNHK FMでロック番組をやっていてぼくは30年来からの放送を聞き続けて来たと云うことがあります。現在も、毎週金曜日23:00からは彼の時間です。運良く(または悪く)この時間にアパートにいればラヂオしかもっていないので必ず聴いてます。雑誌ロッキングオンも毎月購読していたのでが大学卒業時にまとめて友達にあげてしまいました。

彼の真骨頂は


批評性は頑固なロック・ファンに片寄らず、商業性、ポピュラリティーも視野に入れた独特なもの。(wikipedia)

だと思います。
ブルーススプリングスティーンを題材にした今回の文章にもこの渋谷節がかなり薄まってはいるがはっきりと出ていると思います。
彼のページ(渋谷陽一の部屋)でやはり日経で彼が執筆したコンサート評を読むことができます。宇多田ヒカル、矢井田瞳の評論に彼の30年間まったく変わらないスタンスを読み取るとることができます。ここら辺に中村とうよう氏の”ミュージック・マガジン”が廃刊となったのにロッキング・オンが現在隆盛を極めている答えがあると思います。吉田秀和という音楽評論家がいます-彼もNHK FMで長らく番組を持っていました。彼もまたたくさんの著作を生み出していて全集も出ています-。渋谷さんはポップ音楽の吉田秀和だと思います。
というような事が云いたいのではなく、学問の世界にもanother"渋谷さん”が必要なのではないかと言うことが言いたいのです。
今の麻酔科ならやっぱり諏訪先生でしょうか。

くるりのインタビュー今日全部立ち読みしましたけどかなりタメになりましたね。昨日偶然くるりのライブスペースシャワーTVで見たしね。

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コメント (1)

諏訪先生 ≒ 渋谷陽一説は私も大賛成です。
私も、ロッキンオン背表紙の絵を思い出す一員ですが、金曜にあの番組が続いていたとは知りませんでした。
今度聞いてみます!

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2006年07月29日 13:13に投稿されたエントリのページです。

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