医学界新聞という新聞が週刊で医学書院から出ています。なぜか毎週送ってくるのですが、今進行中の連載に、「臨床医学航海術」があります。済生会福岡総合病院の田中和豊先生が担当しておられます。今週で連載16回目で、毎回研修医に読んで聞かせたくなるような立派な話なのですが、今回は少し今までとは毛色が違うかなと云った内容になっています。
医学書院/医学界新聞【〔連載〕臨床医学航海術(16)(田中和豊)】(第2731号 2007年5月14日)
カンファレンスと学会の二つの小見出しで少し皮肉の効いた物になっています。
とくに学会の方は
学会に行ってリフレッシュして帰ってくる人に比べて,留守番組は3日3晩の当直を強いられ疲労困憊である。髪はぼうぼう,顔は疲れ果て,体は汗だらけで体臭がくさい。学会から帰ってきた人からの最新の医学知識というみやげもないし,みやげ話ときたら「誰々と会って一緒に飲んで楽しかった」ということくらいである。それだけ楽しい思いをして,学会開催地のおみやげを持って帰る程度のことで許してもらえると思っているのであろうか? 留守番組の白い眼を見ろ! 学会に行ってばかりいる特権階級の人々は,その間の診療体制が不十分になり,患者さんに行き届いた診療が行われなかったり,研修医への監督や指導が行き届かなくなったりすることをまったく気にかけないらしい。
こんな内容で、なかなか意味深長です。
自分の置かれた立場で受け取り方は様々でしょうね..
今度の麻酔科学会は6月の北海道ですよね。
ぼくは留守番です..