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2004年10月09日

バクテリアでガンを叩く

Bacteriolytic therapy can generate a potent immune response against experimental tumors -- Agrawal et al., 10.1073/pnas.0406242101 -- Proceedings of the National Academy of Sciences
固形癌の特徴の一つに豊富な血管と裏腹に腫瘍の中心が低酸素に陥っていると言うことがあります。ここで紹介されている療法はその特徴をうまく利用した方法です。嫌気性菌を全身に投与するとなぜかうまい具合に腫瘍の低酸素部位に取り込まれ増殖し細胞を融解し結果として菌は拡散するのですが拡散した場所では酸素が豊富に存在するため菌自体はそれ以上の病原性を持たないと言うことになります。このグループはかなり前からこの両方の研究を進めています。完成したら安上がりの癌治療となります。日本にもすこし違う系で癌治療に取り組んでいる人たちがいます。

投稿者 hif1 : 2004年10月09日 19:02

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