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2004年11月27日

今週の一押し"番外"

読んでおもしろかったので紹介します。

評論家入門―清貧でもいいから物書きになりたい人に
小谷野 敦
平凡社 (2004/11)
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おすすめ度の平均: 3.67
3 何でこんな本を書いたのでしょうか
5 いや~、面白い
1 星ひとつ、というよりも、「分類」的評価はDかF


帰宅途中で立ち読みして結局買って帰りの電車で読みました。
これはためになる本です。
著者は文学研究者で自然科学者ではないのですが、とても論旨のしっかりした本です。
特に第一章と二章の部分はよい。臨床でも基礎でも”評論家”のような人はいくらでもいる。
一回立ち読みでもいいし図書館でかりてもいいが読んだ方がいいと思います。最も値段は760円ですけど。

第三章の学者分類もなかなかおもしろいです。


A.文句なしに偉大な学者
B.ちょっと怪しいけれど、まあ偉い学者
G.はしにも棒にも掛からない、ろくな業績もない、ただ大学教授であるだけという学者
C.マスコミ的には無名だが、堅実な研究論文を着実に書いている人
D.「評論家」として優れていてマスコミ的にも、学者としてどうかというと疑問符が付く
F.元は学者だったんだろうが、いつしかいつしか一般向けエッセイを量産する、あるいはテレビタレントのようになってしまったひと
E.マスコミ的に有名だが、その学問はインチキである

でそれぞれ例が引いてあります。

麻酔学会の世界でも同じ分類はできますね。だれがどれだとは言わんけど。

投稿者 hif1 : 2004年11月27日 14:30

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