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2004年11月27日

税金でやってる癖に勝手なことするな という話

Science -- Kaiser 306 (5700): 1276a
米国の医学研究を含んだ健康維持、増進のために国家から出される研究費はNatinal Institutes of Health(NIH)という機関がregurateしています。 director(長官)が交替するたびに結構な方針転換がなされます。
少し前に”prevent them(intramural scientist of NIH) to be paid to advice or speak at institutions that receive funds from NIH"という方針が打ち出されました。例えばNIHの科学者が自動車で一時間もかからないJohns Hopkins Univ,でセミナーをしたとしても謝礼を受け取ってはいけないということいなります。もとより私企業との関係は厳しく規制されています。
上の記事はこの方針転換にたいして NIHの研究者の内170人の人が異議を唱えた要望書を提出したという話です。
国家予算をつかって行われた研究の成果を公開することは予算の出所を考えたら当たり前でありそれで何らかの付加的な利益を得るのはおかしいという考えです。お金をもらいたければ私的な研究費を用いて研究をしてそれで利益を上げればいいという至極当然な考えのように思えます。
かつての国立大学はいまや独立法人化して身分も公務員ではなくなりました。しかし運営交付金という形で現在もほぼ100%というより大学病院の赤字も含めたら100%以上の補助を政府からつまり税金から受けています。

実は日本でもこのような規則はあります。ぼくの以前の職場は独立行政法人の研究所でしたが国立大学でセミナーを行う場合でも謝礼を受け取ることが禁止されていました。交通費とか滞在費は実費にかぎり受け取りが許可されます。
大学にいる人でこんなこときちんと守っている人はどれくらいの比率でいるのでしょうか。 しっかり調べると職務規定違反だったりしますよきっと。

投稿者 hif1 : 2004年11月27日 14:30

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