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2006年03月03日

どっちが正しいのかという問題でもないかも

Normoxic Stabilization of Hypoxia-Inducible Factor-1{alpha} by Modulation of the Labile Iron Pool in Differentiating U937 Macrophages: Effect of Natural Resistance-Associated Macrophage Protein 1 -- Knowles et al. 66 (5): 2600 -- Cancer Research
この論文はぼくらの最近の論文(Activation of hypoxia-inducible factor 1 during macrophage differentiation )と同じ現象を扱っている。
しかしメカニズムはまったく異なるものを主張している。
二価の鉄やascorbateの結果を持って、この現象が鉄の動態ですべて説明できるかどうかは疑問である。またぼくらが報告した他の現象はおそらく鉄の動態では説明できないと思う。ぼくらの説とどっちが正しいと言うことでもないのかも知れないがこの論文ではもっとも簡単にできるHIF-1aの細胞内半減期を測定するassayのdataがない。これなくしては弱いと思う。

それにしてもほぼ同時期に同じ現象が報告されるのはよくことだとも言えるし、だからぼくらの論文がほぼ一年も待たされたのかとも思えるし..
最近被害妄想にとらわれているぼくは後者の可能性が高いと思っています。

投稿者 hif1 : 2006年03月03日 17:11

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