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2006年04月02日

研究者のIntegrity

大学院コースのretreatが先週ありました。
研究発表や講演などもありかなりためになるというより興味を引かれるものたっだので時間を使って参加して得たものが多かったと思いました。
他の教室の先生方と知り合いにもなれたし。
二日目、院生が企画したのが"研究者のintegrity"というセッション。
昨年、内外で相次いで明らかになった”捏造”問題を直接のきっかけにしたものです。
参加していたすべての院生の意見を聞けました。
また参加していたすべての教官の発現もありとてもよいセッションだったと思います。有馬温泉を場所に選んだ甲斐があったと思います。こんなこと芝蘭会館のホールでやってもいまいち盛り上がらんよね。
学生と教官で微妙に意見の違いがあったことに興味を持ちました。
捏造など10年20年の時間の単位を考えればとくに目くじらを立てて考える問題でもないし私たちの大学で”捏造”防止の為の”対策”を講じるというようなことがあれば-実際には何もしないわけにはいかないのでしょうが-いよいよ世も末だという意見が教官には支配的でしたが、学生は防止の為の対策を講じる必要があるという意見を述べる人が多くいました。ノートの扱いなどに一定のルールが必要だと思いますが、”本気”で捏造を行われたら見抜くことはできんぜ、実際。まただれにも引用のされない論文で捏造が行われても世の中に何の迷惑もかからないという実際的なこともあります。”問題”となるのは、一定の評価を獲得している雑誌に、どんと出てくる論文です。それでもdataは捏造でもコンセプトは正しいー結果的に正しかったというようなメンデルのエンドウ豆の実験のようなーというのもあって一筋縄ではいきません。(科学の罠―過失と不正の科学史にくわしい)

投稿者 hif1 : 2006年04月02日 19:54

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