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2006年04月15日

幽霊が跋扈する

SCIENTIFIC MISCONDUCT: Cleaning Up the Paper Trail -- Couzin and Unger 312 (5770): 38 -- Science

SCIENTIFIC MISCONDUCT: Even Retracted Papers Endure -- Unger and Couzin 312 (5770): 40 -- Science

論文がいろんな理由でretreact(撤回)されたり、correct(訂正)されたりすることがあります。とくにretractされた論文は、その時点で科学の世界から”無くなった”はずなのですが、印刷された雑誌にはそのまま”残っていて”図書館とか研究室には現実にものとして存在します。存在する以上人の眼にも触れその論文が撤回された論文ー実験事実が再現できず論旨が維持できなくなっているーとは知らずに、自分も再現出来たとかいう論文を書く人も出てきます。触発を受けた論文が”捏造”されたもので撤回されていようが、ある人が独立に研究を進めた結果として”再現”が出来たのならそれを論文として発表することに何の問題も無いわけですが、無いはずのものが生き返るということに問題が無いわけではありません。
というようなことも考察しつつやっぱり撤回された論文が”存在する”ことには多くの問題が有るよねということを考察した論文二つです。

投稿者 hif1 : 2006年04月15日 09:55

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