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2006年05月04日

今週の一押し19: "科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか"


言語研究の酒井先生の本。
すばらしいの一言に尽きます。
一般の方に、”科学者”を理解してもらうための本では無いと思います。
タイトルが示しているように科学者を仕事、職業として考えている人の為の本ですが、将来科学者として立とうと思っていない大学院生が読んでも良いと思います。というよりそういう人に個人的には読んでもらいたいです、科学者を理解してもらうために。

大成功した科学者が成功の後、振り返って書いた本とは異なり-これは酒井先生が成功していないという意味ではありません、念のため-、現代的な話題もバランスよく盛り込んだ懇切丁寧な内容です。

今後、大学院生は一度は読んだことがあるというようなスタンダードナンバーになると思います。


「何を研究するか」より「どのように研究するか」という問題意識が重要である

という言葉は重要です。
論文を読んだりして”何を”研究するかを探すばかりで”どのように”という観点が欠けている場合研究はなかなか前進しません。

丸ごとすばらしいのですが、気合いをいれて読むなら”さあ自分らしい研究を始めよう”で終わる第三章。

とにかくこれ一冊読んでいただければ、ぼくの話など聞いて頂く必要はありません。
これで819円ですからいつも図書館ですませるぼくも買って読みました。

[追記]
今週の一押しに昇格

投稿者 hif1 : 2006年05月04日 09:06

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