”輝く日の宮"というタイトルは、源氏物語の失われたと言われている一帖の名前です。この小説のストーリーで重要な役割を果たしています。
主人公は若く(たぶん)美人の国文学者。
進行にあわせて小説内に”小説”や”物語”がうまく配置されているなど章ごとに趣向が凝らされています。
”芭蕉はなぜ東北に行ったか”に関する諸説が学会での発表というような形で語られまた学会や他の国文学者への批判も批判的に語られ文系の学会のノリもかいま見ることができます。これが結構おもしろいのですが真偽の程はぼくには不明です。
これ一冊読むと急遽勉強を始めたくなるような一冊。
3年前に定価1890円で出ていましたが文庫本は770円。
アマゾンで古本を買えば99円+送料です。
必ず楽しめると思います。