« 反面教師 | メイン | "Recalls and Safety Alerts Affecting Automated External Defibrillators" »

ぼくも「楽」がしたいです

医師不足:総数増加も地域・科で格差拡大−医療:MSN毎日インタラクティブ
netでは一連の記事のように見えますが、紙の新聞では、いくつかの記事が同じページに掲載されているという形式でした。


「幸せな職場」求める若手…臨床研修の現実

と題された記事では、

「診療科によって勤務の厳しさに違いがあることを知り、楽な診療科へ流れる医師が増えた」


東北地方の大学を卒業した女性医師は都内の病院で研修中。「首都圏はプライベート面でも魅力的。仕事以外の楽しみがあるのはうれしい」と屈託がない。

などという表現もあります。
「楽」な職場を選んで仕事以外の人生を楽しむのが、問題の原因の一つだといっているような印象を受けます。

しかしぼくも-多分誰だって-「楽」な職場、すくなくともそこで働いていることが幸せだと心から思える職場でたくさん給料をもらって、余暇には好きなことをして生活できたらよいなと思っています。
しかしぼくの場合行きがかり上、残念ながら「楽」で給料がたくさんもらえる職場で働いていないだけなのです。この行きがかり上とかしがらみと言うのは結構重大で、19年も医者をしているとどうしてもこういったことがついてくるわけです。だからどうって言うことはないのですが、同じ地域で同じように働いていても-つまり同じ時間麻酔をしていても-収入に誤差とは言えない格差が生じているという現実にはちょっと腹が立ちます。
そういったものが何にもない若者が「楽」で楽しい職場にひょいと入ってしまうのは当然のような気もします。長い目でみてその人のためになっているかどうかは解りませんけど。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dp54020279.lolipop.jp/cgi/mt33/mt-tb.cgi/30

About

2006年08月10日 21:40に投稿されたエントリのページです。

ひとつ前の投稿は「反面教師」です。

次の投稿は「"Recalls and Safety Alerts Affecting Automated External Defibrillators"」です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type