偶然でこの本を読んでみました。
国立がんセンターの総長の著作ですのでさぞやと思いましたが、まったく大したことがありませんでした。
発ガン理論などが解説されていますが、おそらく素人には難しすぎます。かといって理論的すぎて実際の癌との関連が希薄です。
一方で、都合の良い臨床研究の結果を取り上げて強調しているのではないかという印象を抱かせるような記載もありました。
第4章の”がんの二次予防(検診)”でもではいったいどうするべきと著者が考えているのかについて明確となっていません。
要するにいったいどうしたらよいのかについての指針を与えてくれない本なのです。
読者としてどのような層を想定してるのでしょうか。
結局はがんの予防は
がんを防ぐための12ヵ条
に尽きるのだそうです。
これってがんの予防にかぎらず生活習慣病すべての予防になる12ヵ条ですよね。
一方国立がんセンターのweb page で公開されている情報は網羅的でかなり詳しいです。
がんに関する情報
一般向けと医療従事者向け(こっちはとてつもなく不十分です)と分けてありますが、区別せず最新の情報を確かに掲載していくだけで良いのではないかと思います