ちまたでは医療崩壊が進んでいるということいなっているのですが、一方で"基礎医学教育・研究の危機”も進行していると考えている人たちがいます。
日本生化学会の機関誌「生化学」のvol.79 NO.1に「危機」に付いてのアンケート結果が掲載されています。対象は44大学の51人の教授とのことです。
問題点は
1.学生の臨床志向、研究者減少、生化学講座の縮小など9割近い回答者が危機感を抱いている
2.95%以上が基礎医学研究におけるMD研究者の必要性を認めているが、現実にはす既に臨床講座からの派遣を除くとMDの大学院生やポスドクは既に極めて少数である
3.打開策としては個々の努力より、制度改革や基礎医学重視の政策など、トップダウンの改革が必要である
とのことですが、これでは黒川先生が主導する”変革”に打ち勝つことは難しいと思います。