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労働破壊と”<やりがい>の搾取”

岩波書店の「世界」3月号(世界)の特集は、「労働破壊」です。
この特集の解説が今日の日本経済新聞の読書欄にありました。

いくつかの論文の中に東大の本田由紀先生の「<やりがい>の搾取」という論文があります。
例に挙げられてるのはバイク便ライダー、コンビニ店長、ケアワーカー、居酒屋チェーン店員、住宅会社の営業などの職種の方たちですが、要するに好きで選んでいる職業にのめり込みすぎて、またのめり込むことにやりがいを求めたり、自己実現を見たりする人たちの働き過ぎに関しての論文です。

医師という職業はこのような構造を持っていると思います。
さまざまな動機をもち医師を言う職業を選択しているわけですが、昨今では、学生時代から医師となる動機づけなどが必要であるとか、成績がいいだけの人間は医師に向かないと言うような形で、医師という職業を、「天職」と考えるべきであるというような圧力も有ると思います。やりがいを無理矢理植え付けやみくもに働かせるというような体質がこの業界の一部の職場にはあるな。

今日から二次試験のようです。ぼくらの大学の医学部医学科は、倍率3.4倍のようです。
すごいのは岐阜大学 医学部。前期で19.4倍、後期に至っては78.9倍(志願者2891人-どこで試験するのでしょうか)の競争率です。ここまですさまじいと受験前に怖じ気づきますね。

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2007年02月25日 23:49に投稿されたエントリのページです。

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