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early exposureで

このところ全然書いていませんでしたが、単純に時間がなかったのです。
文字通り朝から晩まで麻酔,会議、新人オリエンテーション。麻酔はともかく、その他は”雪かき”のようなものです、誰かがしないといけないのですが誰がやってもそうかわらないし時間が過ぎれば何の意味もなくなるというような作業。

最近知ったのですが、正規雇用の労働者の労働条件を非正規雇用の人のそれに合うように変化させるという議論があるそうです。その方策は少なくともぼくは大賛成です。”フリー麻酔科医”の賃金水準まで今のぼくの収入が変化したらぼくの生活ももっと楽になると思います。

職場ではearly exposureと称する教育の一環で医学部の一回生ーつまり今年入学した人たちーが,手術室の見学に来てました。

若い人は驚くような質問をしてきます。
曰く、ノーベル賞を取るには市中病院にいるのが有利かそれとも大学病院にいるのがよいのですか
皆さんの考えはいかがでしょうか?

これに対するぼくの答えは...

日本を主たる活動の場として今までノーベル医学生理学賞を受賞した人は一人もいないのです。だから少なくとも日本にいる限りどっちが有利とか不利とか言えない,というのが現在の正解だと思います。

総医療費を削減しつつ医師の数を増やしていくと一人当たりの医師の収入はどう推移すると思うかという質問を彼らにしてみました。当然的に、下がるという答えになると思います。とても嫌な顔をしていましたがこれが現実だよ!!

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2007年09月29日 10:57に投稿されたエントリのページです。

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