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”過剰と破壊の経済学”を読んで

久々に寝たいだけ寝ることができました。
近所の本屋に出かけて帰りにスタバでよみました。
過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? (アスキー新書 42)
「IT業界のマーフィの法則」として失敗するプロジェクトの条件として


1.最先端の技術を使い、これまで不可能だった新しい機能を実現する
2.数百の企業の参加するコンソーシャムによって標準化が進められる
3.政府が「研究会」や「推進協議会」をつくり,補助金をだす。
4.メディアが派手にとりあげ,「2010年には市場が※兆になる」などど予想する

ようなプロジェクトの場合ほぼ確実に失敗するが

1.要素技術はありふれた物で、サービスもすでにあるが,うまくいっていない。
2.独立系の企業のオーナーの思い込みで開発し、いきなり商品化する。
3.一企業の事業なので、政府は関心を持たない。
4.最初はほとんどわだにならないので市場を独占し、事実上の標準となる。
ような例は少ないとしている。
前者には、ハイビジョン,VAN,TRON,デジタル放送などなどがあるし後者には、iモード、スカイプ、Google,iPodがあるだけだという。

現在飛ぶ鳥落とす勢いのiPS cell(参照)ですが,皮膚細胞が適当な処理の結果ある種の全能性を再獲得できるという事実は、基礎科学的にとてつもなく大きな発見と思いますが、例えば幹細胞使用の再生医療 京大で臨床研究開始…国了承で初 : 教育 子供 トピックス : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)いったような研究も以前から進んでいるという事実もあります。ぼくの理解ではiPS細胞を用いる必要のない”再生医療”もいくらでもあります。 iPS cellに拘ってこうした技術医療への応用が遅れることのないようにしてほしいものだと思っています。

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2007年12月09日 19:06に投稿されたエントリのページです。

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