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2006年04月22日

April is the cruelest month

4月は、研究者にとって精神衛生上あまり好ましくない時期です。
科研費の発表があるからです。(以前は連休明けくらいでした)
特に、ぼくのような貧乏研究者は科研費くらいしかソースがないのでこの時期はほんとそわそわします。ダメなら学生の先生方の研究が頓挫する可能性もありますから、それでは責任が果たせなくなります。指導者たるものお金を引っ張ってくることが最低限に必要なことです。自分で調達できなければ有力な共同研究者を見つけてくるとか方法はいろいろあるけど、先ず科研費です。

この科研費とかく云々されます。科研費が”当たる”とか”はずれる”という表現を使いますしまさにそれでぴったり。
採択されると”交付申請”しなさいと連絡がありますが落ちた申請には何も連絡なし。まことにそっけない。また採択の基準がどうもはっきりしないというのも、スッキリしない原因の一つです。

以前、神戸大学で行われたある研究班の班会議の昼食中に超大物が科研費の審査について話し始めて皆が耳をダンボにして聞き入っていたと云うことがあります-なんであんな面子の出席している会にぼくがいたのかは今でも謎-。その先生の云うには”びっしり書いた申請書は読む気がしない”ということでした。さすがに飛ばして遠くまで飛んだものは採択とかいった方法ではありませんでした。
以後ぼくも科研費はびっしり書かないということを心がけてはいるのですがついつい書き込んでしまいますが、今年は、字のかわりに絵をいれてみました。これで隙間が適当にでき一見したときの威圧感を軽減することができたと思います。

当たる申請はやはり読んでわかりやすいと言うことはあると思います。必ず他人に読んでもらい語句の修正とかはしたほうがいいです。同僚が読んで理解できないものを、審査委員が読んで理解できる道理がありません。

投稿者 hif1 : 2006年04月22日 02:08

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