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2006年04月30日
"サイエンスウォーカー"
サイエンスウォーカー−文部科学省
なんともいえませんね。
税金の無駄のような..
投稿者 hif1 : 19:16 | コメント (0) | トラックバック
ベンザー氏受賞
Studying Tiny Fruit Flies, and Reaping Big Rewards - New York Times
ベンザー氏が受賞したというお話し。
ベンザーって誰という方は時間・愛・記憶の遺伝子を求めて―生物学者シーモア・ベンザーの軌跡
をお読みください。
投稿者 hif1 : 11:04 | コメント (0) | トラックバック
今週の一押し18:"素数の音楽”
素数の音楽
やっと図書館で借りることができました。
基礎医学者は、ヒトの病気を治すことを直接の原動力として研究をしているわけではないと、ぼくは思っているのですが、数学者もこの点は同じだろうと思います。
それでは何のためということになりますがこれは人それぞれ。
名誉のため、お金というか日々の食い扶持をしのぐためというものから、神が創ったこの世の秩序の一端を明らかにするためという動機づけもあることはあります。
叡知の限りを尽くし、世界の謎を解き明かすことは、究極の美を獲得することであるとこの本は教えてくれる。
小川洋子
こんな感じでしょうか。
これも以前読みましたけど読み切ると同じ感慨を抱くと思います。
それにしても翻訳が良いですね。
投稿者 hif1 : 02:49 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月29日
”チームバチスタの栄光”
今週の一押しではないですが
バチスタはあの心臓外科手術名にもなっているバチスタです。
図書館でまだ4人待ちでしたが、古本屋で半額くらいで売っていたので購入して立ち読みで読んだ続きを最後まで読みました。
麻酔科の医者にかぎらず医療の現場に日々たずさわる人が読めば、”謎解き”の部分には納得がいかないかも知れません。その意味で医療関係者なら、いろんな書評で取り上げられているほどではないと思うかも知れません。
しかし一方、医療関係者なら、この小説が細かい所までよくかけていることにびっくりすると思います。
これは読んで十分楽しめる小説です。
1000円の価値はあります。
[追記]
作者は、医者です。そうでなければここまで書き込めないです。
病院で数ヶ月取材してもレポーターや作家はここまでは書けないというような小説。
投稿者 hif1 : 12:23 | コメント (1) | トラックバック
2006年04月27日
これでNatureか?
Lysyl oxidase is essential for hypoxia-induced metastasis : Nature
これでNatureか?という疑問も持ちますが、よいstoryであることには間違いはないと思います。
投稿者 hif1 : 07:41 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月24日
脳波モニターを用い死刑執行時の無意識を保証する
以前紹介したように(hypoxia research::blog: 死刑に麻酔科医は関わるべきか)米国では死刑は薬物投与により行われます。死刑は死ぬことが刑の執行なので死刑囚が死刑の執行中に苦しみを感じたりするようなことが無いことが要請されています。麻酔科医の医師が関わればおそらくそのようなことなく刑が執行できると思われますが医師が刑の執行に関わることは医師の倫理に反するということで刑の執行に医師が関わることはこれまで避けられてきました。
それならということでbrain waveをモニターする機器(多分BIS monitor)
を用いての死刑の執行が行われたようです。
North Carolina, Using Medical Monitoring Device, Executes Killer - New York Times
ASAでは早速見解を表明しています。
ASA Responds to News Articles on Use of Brain Function Monitor
投稿者 hif1 : 23:17 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月23日
”死の海を泳いで”
一昨年の暮れに白血病で逝ったスーザン・ソンタグの息子による文章。
「私は生活の質などに興味はない。自分の命を救うために、あるいは長引かせるために、打てる手はすべて打ってもらいたい——それがどんな大博打であっても」 スーザン・ソンタグは、人生における3度目のがんとの戦いの末、2004年12月28日に71歳で死去した。人生の最後の9ヶ月、骨髄畏形成症候群(MDS,急性骨髄性白血病に至る病い)との絶望的な戦いと彼女を支える医師たちの尽力を、アメリカの医療制度の問題などを織り交ぜながら、母と同じ作家・批評家の道を歩む一人息子の目を通して描く。という紹介文がnetではついています。
ソンタグ氏がタダの患者であったとは誰も思わないでしょうが、最後のMDSでの加療中は、自分でも普通の患者になっていると息子さんには話していたそうです。
命に関する考えはひとそれぞれ、evidence-based medicineと言ってもどうそれを実際の医療に適応するのかについては医者ごとで様々、絶望的な治療を患者に施すことは倫理的かどうかなどについて考えさせられる良い文章です。
図書館でとか書店で立ち読みしてみてください。
投稿者 hif1 : 19:52 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月22日
April is the cruelest month
4月は、研究者にとって精神衛生上あまり好ましくない時期です。
科研費の発表があるからです。(以前は連休明けくらいでした)
特に、ぼくのような貧乏研究者は科研費くらいしかソースがないのでこの時期はほんとそわそわします。ダメなら学生の先生方の研究が頓挫する可能性もありますから、それでは責任が果たせなくなります。指導者たるものお金を引っ張ってくることが最低限に必要なことです。自分で調達できなければ有力な共同研究者を見つけてくるとか方法はいろいろあるけど、先ず科研費です。
この科研費とかく云々されます。科研費が”当たる”とか”はずれる”という表現を使いますしまさにそれでぴったり。
採択されると”交付申請”しなさいと連絡がありますが落ちた申請には何も連絡なし。まことにそっけない。また採択の基準がどうもはっきりしないというのも、スッキリしない原因の一つです。
以前、神戸大学で行われたある研究班の班会議の昼食中に超大物が科研費の審査について話し始めて皆が耳をダンボにして聞き入っていたと云うことがあります-なんであんな面子の出席している会にぼくがいたのかは今でも謎-。その先生の云うには”びっしり書いた申請書は読む気がしない”ということでした。さすがに飛ばして遠くまで飛んだものは採択とかいった方法ではありませんでした。
以後ぼくも科研費はびっしり書かないということを心がけてはいるのですがついつい書き込んでしまいますが、今年は、字のかわりに絵をいれてみました。これで隙間が適当にでき一見したときの威圧感を軽減することができたと思います。
当たる申請はやはり読んでわかりやすいと言うことはあると思います。必ず他人に読んでもらい語句の修正とかはしたほうがいいです。同僚が読んで理解できないものを、審査委員が読んで理解できる道理がありません。
投稿者 hif1 : 02:08 | コメント (0) | トラックバック
"「おろかもの」の正義論"
著者の小林さんはThinking like Singing--やさしく法哲学を奏でてというページを運営しています。
医者は、第3章”規範は「死」を決められるか”を一度は読んだ方がいいと思います。
脳死とくに日本の”臓器の移植に関する法律”の中の”死体(脳死したものの身体を含む)”をめぐる議論ほど、かみ合わない議論もないと思います。この本を読めばかなり論点が整理できると思います。
”「おろかもの」の正義論”は新書なので値段も安い(740円)。だから買って読んでください。
投稿者 hif1 : 01:12 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月19日
博士号取得者と医師免許取得者を同列に論じても...
柳田先生のblog昨日と今日のエントリーはいただけません。
柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 博士号取得者の資格
柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 博士ユニオン[組合]を結成したら
博士号をもっていることと医師免許、弁護士登録をしているということを同列に論じることが間違っています。
医師免許は、6年間の職業訓練を経て国家試験に合格してはじめて与えられるのものなので排他的に医業をなすことができるわけです。研究は、国家試験に合格していなくともできるし、もちろん博士号などなくともすることに何の制約もありません。
またどうして
博士号取得者の職を保証するような仕組みを作る必要があります。医師や弁護士のようにいかないまでも、博士号取得者数に応じてある程度の職が必ずあるように行政サイドが制度を触る必要があると思うのです。なんのためにこのように沢山の公的なお金を使って、最高の学術教育をしたのか、それが社会に還元されないではいけません。
である必要があるのでしょうか。それこそ公的資金のムダにつながるとぼくは思います。
ぼくは日本のポスドクが不当にひどい扱いを受けているとは思っていません。以前の職場ではぼくの現在の毎月の給料より高給をとっていた”ポスドク”はいくらでもいました。
投稿者 hif1 : 21:47 | コメント (0) | トラックバック
当たった
ダメならもう研究止めようと思っていたのですが、当たった。
あと三年は研究生活続けます。
基盤B
投稿者 hif1 : 20:04 | コメント (0) | トラックバック
like the queen of Japan
Empress of Domesticity Drops In - New York Times
栗原 はるみさんがNYTに
凄い記事です。
投稿者 hif1 : 19:58 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月18日
よくまとまっていて便利な総説二つ
Update in Sleep and Control of Ventilation 2005 -- Horner and Bradley 173 (8): 827 -- American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine
Update in Critical Care 2005 -- Milbrandt et al. 173 (8): 833 -- American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine
この二つの総説はよくまとまっていてとても良いと思います。
投稿者 hif1 : 08:50 | コメント (0) | トラックバック
ヘリウムを窒素の代わりに使う
The Effect of Helium and Oxygen on Exercise Performance in Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Randomized Crossover Trial -- Laude et al. 173 (8): 865 -- American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine
COPDの患者さんの酸素療法の際に、窒素の代わりにヘリウムを使い吸入させると患者さんの運動能力の改善に役立つという報告です。
ヘリウムは窒素に較べてdensityが小さく、ヘリウムを混ぜた気体はよりすんなり吸入されると云うことがあるそうです。ホントかどうか解りませんがなかなか凄い両方です。
ところでヘリウムって吸入すると声が変になりますよね。
投稿者 hif1 : 08:19 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月15日
Granulobacter bethesdensis
NIHの研究者がChronic granulomatous disease (CGD)の患者の炎症性リンパ節から新しいグラム陰性桿菌を単離したという報告。
新種のバクテリアの報告はそう珍しいことではないのですが、新しい病原菌の単離は非常にまれですばらしい発見としか言いようがありません。
因みにNIHの本体はMaryland州Bethesdaにあります。
投稿者 hif1 : 10:56 | コメント (0) | トラックバック
"酸素はからだになぜ大切か―いつも酸素は不足している!"
酸素はからだになぜ大切か―いつも酸素は不足している!
1990年の出版です。講談社ブルーバックスの一冊です。諏訪先生の著作の中でも最高のものの一つだと思います。
Amazonでも売っていません。古本は定価の3倍くらいで売られています。もちろんぼくも一冊持ってますが、ぼろぼろになるくらい読んでいます。
名著です。今日的にも訂正すべき点もほとんど無いと思います。
研修医も酸素の研究者でさえこの本を読む価値は十分あります。
15年経っても、訂正の必要がないくらいに生命の維持に必至な分子酸素の研究が歴史的に行われてきたことを表しているのでしょうか。
この本を読んで酸素分圧感知機構の研究を志したと言うことにしています。酸素分圧感知機構はこの15年で飛躍的にというか革命的に進展しました。
Amazonの古本コーナーに何冊か出ています。今ならこの名著が手にはいるかも。
投稿者 hif1 : 10:04 | コメント (0) | トラックバック
幽霊が跋扈する
SCIENTIFIC MISCONDUCT: Cleaning Up the Paper Trail -- Couzin and Unger 312 (5770): 38 -- Science
SCIENTIFIC MISCONDUCT: Even Retracted Papers Endure -- Unger and Couzin 312 (5770): 40 -- Science
論文がいろんな理由でretreact(撤回)されたり、correct(訂正)されたりすることがあります。とくにretractされた論文は、その時点で科学の世界から”無くなった”はずなのですが、印刷された雑誌にはそのまま”残っていて”図書館とか研究室には現実にものとして存在します。存在する以上人の眼にも触れその論文が撤回された論文ー実験事実が再現できず論旨が維持できなくなっているーとは知らずに、自分も再現出来たとかいう論文を書く人も出てきます。触発を受けた論文が”捏造”されたもので撤回されていようが、ある人が独立に研究を進めた結果として”再現”が出来たのならそれを論文として発表することに何の問題も無いわけですが、無いはずのものが生き返るということに問題が無いわけではありません。
というようなことも考察しつつやっぱり撤回された論文が”存在する”ことには多くの問題が有るよねということを考察した論文二つです。
投稿者 hif1 : 09:55 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月14日
胎児は痛みを”感じる”か?
Can fetuses feel pain? -- Derbyshire 332 (7546): 909 -- BMJ
とにかく古くて新しい問題。
投稿者 hif1 : 15:40 | コメント (0) | トラックバック
麻酔科医は熟読すべき総説
NEJM -- Acute Oxygen-Sensing Mechanisms
知り合いからこの論文に関するコメントを求められました。
とても良い総説だと思います。絵もきれいだし。世界の医療をリードするNEJMの総説だし。麻酔科医は熟読すべきだと思います。
イオンチャネルに着目してイオンの動態で生体の低酸素感知システム、低酸素応答を説明しています。肺動脈の低酸素誘導性の収縮とかcarotid bodyの興奮とかそういった従来よく知られた由緒正しい低酸素応答についての低酸素感知機構の概説です。
しかし残念ながら、このような説明で生体の低酸素感知システムのすべてが説明できるわけではありません。極論すればこのようなシステムが適応できるのはごく一部であるとも言えます。
ぼくの研究している”低酸素”はこのようなシステムとはラインが異なりますが、クロストークはありそうだしこれからはここら辺を研究したら何か出てくると思います。実際Ca2+チャネルとの関連はありますし。
投稿者 hif1 : 10:21 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月13日
ホントなら凄いかも
Differential Regulation of the Transcriptional Activities of Hypoxia-Inducible Factor 1 Alpha (HIF-1{alpha}) and HIF-2{alpha} in Stem Cells -- Hu et al. 26 (9): 3514 -- Molecular and Cellular Biology
ホントなら凄い。
しかしこの解釈しかないのか。
投稿者 hif1 : 22:50 | コメント (0) | トラックバック
NEJMによる正しいA-lineの入れ方
NEJM -- Placement of an Arterial Line
ビデオ付き。
[追記]
ビデオみました。
ぼくのやり方が”正しいことを”しって安心しました。しかし血液を出っぱなしにしてやる方法はいかがなものかと思いました。
投稿者 hif1 : 14:56 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月11日
抗MuSK抗体とMG
Induction of myasthenia by immunization against muscle-specific kinase -- Shigemoto et al. 116 (4): 1016 -- Journal of Clinical Investigation
AchRでなくてMuSKに対する抗体で筋無力が起こるというはなし。
投稿者 hif1 : 11:15 | コメント (0) | トラックバック
お金があれば
某のウェブログ:今日のはてブ
で紹介されていましたが、こんなのも出ているみたいです。
Affymetrix - GeneChip® Human Promoter 1.0R Array
考えたらこう云うのが出るのも当たり前なのですがやっぱり凄い。
お金があるとこういうassayができるのでしょうね。
投稿者 hif1 : 09:28 | コメント (0) | トラックバック
どんどん作ってください
『これからホームページをつくる研究者のために』(仮題)サポートブログ
こんなブログができたようです。
皆さんもどんどん作ってみてください。
投稿者 hif1 : 08:28 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月10日
行きたかったな..
第14回武田科学振興財団生命科学シンポジウム
今日からのようです。
聴きに行きたかったな..自転車で行ける距離なのに
投稿者 hif1 : 21:27 | コメント (0) | トラックバック
腎結石をshock waveで砕くと糖尿病や高血圧を発症しやすくなる!?
Diabetes mellitus and hypertension associated with shock wave lithotripsy of renal and proximal ureteral stones at 19 years of followup
J Urol. 2006 May;175(5):1742-7.
最近訳あってJ. Urologyも読んでいますが、こんな事があるのですね。
投稿者 hif1 : 20:15 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月08日
"桜が創った「日本」-ソメイヨシノ 起源への旅"
投稿者 hif1 : 16:23 | コメント (0) | トラックバック
比叡山見えない
研究室から比叡山が見えないくらいにくもっています。
花曇りかとおもっていたらどうやら黄砂の影響の様です。
時計台もかすんでますから。
投稿者 hif1 : 16:17 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月07日
扁摘とA. D. H. D.
Tonsil-Adenoid Surgery May Help Behavior, Too - New York Times
扁摘、アデノイド切除がattention-deficit hyperactivity disorder(A. D. H. D.)の治療になる場合がある!?
投稿者 hif1 : 02:26 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月06日
研修医の持っている本
とくにこれ。三人に二人は持っているのではないかというほど凄い普及率。
ぼくも研修医のものを借りて完全読破しました。
投稿者 hif1 : 23:20 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月04日
やっぱり
投稿者 hif1 : 21:45 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月02日
”名誉著者”
柳田充弘の休憩時間 Intermission for M. Yanagida : 名誉著者について
これはなかなかsensitiveな問題ですね。こういった問題をどんどん取り上げる柳田先生もすこしこわいです、最近。
ぼくは、お金の問題は無視できない問題だと思っています。この部分の貢献は大きいと判断しています。
だいたい論文なんて 1st authorとcorresponding author(物理的に何番目に名前があるかは別として)のものであってそれ以上のものでもないと皆も思っているのではないでしょうか。
いわれなく著者からはずされたことはぼくにも何回か経験があります。ひどいとも思いますが、そんなことにいちいち文句言っている時間もないしね。外した本人が一番、恥ずかしい思いをしていると思います。まさに”太陽の下歩けない”ような気持ち。
投稿者 hif1 : 20:18 | コメント (0) | トラックバック
Today is the first day of the rest of your life
日本経済新聞での早石先生の”私の履歴書”は3/30で終わりとなりました。
最終回の一番最後で紹介されていたエピソードの学生は、成宮 周 京都大学医学研究科長です。本人から聞いたので間違いないと思います。
Today is the first day of the rest of your life.
気持ちを入れ替えて再出発という意味合いだと思います。
競争に巻き込まれないようにテーマを選んでいても同時期に同じような論文が出ていることもあります。自分たちの論文が通っていたら余裕もありますが自分たちのものが査読中だたたりすると気が気でないです。
もっと時間があればみすみす抜かれることなどないのにと思うと..
投稿者 hif1 : 20:03 | コメント (0) | トラックバック
研究者のIntegrity
大学院コースのretreatが先週ありました。
研究発表や講演などもありかなりためになるというより興味を引かれるものたっだので時間を使って参加して得たものが多かったと思いました。
他の教室の先生方と知り合いにもなれたし。
二日目、院生が企画したのが"研究者のintegrity"というセッション。
昨年、内外で相次いで明らかになった”捏造”問題を直接のきっかけにしたものです。
参加していたすべての院生の意見を聞けました。
また参加していたすべての教官の発現もありとてもよいセッションだったと思います。有馬温泉を場所に選んだ甲斐があったと思います。こんなこと芝蘭会館のホールでやってもいまいち盛り上がらんよね。
学生と教官で微妙に意見の違いがあったことに興味を持ちました。
捏造など10年20年の時間の単位を考えればとくに目くじらを立てて考える問題でもないし私たちの大学で”捏造”防止の為の”対策”を講じるというようなことがあれば-実際には何もしないわけにはいかないのでしょうが-いよいよ世も末だという意見が教官には支配的でしたが、学生は防止の為の対策を講じる必要があるという意見を述べる人が多くいました。ノートの扱いなどに一定のルールが必要だと思いますが、”本気”で捏造を行われたら見抜くことはできんぜ、実際。まただれにも引用のされない論文で捏造が行われても世の中に何の迷惑もかからないという実際的なこともあります。”問題”となるのは、一定の評価を獲得している雑誌に、どんと出てくる論文です。それでもdataは捏造でもコンセプトは正しいー結果的に正しかったというようなメンデルのエンドウ豆の実験のようなーというのもあって一筋縄ではいきません。(科学の罠―過失と不正の科学史にくわしい)
投稿者 hif1 : 19:54 | コメント (0) | トラックバック
もんたメソッド
研究留学ネット-What's new!: もんたメソッド
今度は”もんた”メソッド。